• 品川区(/)
ツイート シェア
  1. 長岡市議会 2022-06-16
    令和 4年 6月16日人口減少対策特別委員会−06月16日-01号


    取得元: 長岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-09
    令和 4年 6月16日人口減少対策特別委員会−06月16日-01号令和 4年 6月16日人口減少対策特別委員会 令和4年6月16日(木)午前10時35分開議           ────────※──────── 〇出席委員(8人)        関   正 史 君     神 林 克 彦 君        豊 田   朗 君     池 田 明 弘 君        田 中 茂 樹 君     加 藤 尚 登 君        関   充 夫 君     桑 原   望 君           ────────※──────── 〇説明のため出席した者        高見市長         大滝副市長        野口政策監         渡邉地域政策監        竹内地方創生推進部長    五十嵐ミライエ長岡担当部長        長谷川商工部長       斉藤商工部次長        山田ながおか魅力発信課長  間嶋ミライエ長岡開設準備室        事業担当課長        野口産業立地課長           ────────※──────── 〇職務のため出席した事務局職員
           小池局長          青柳課長        宮島課長補佐        木村議事係長           ────────※──────── ○関正史 委員長  これより会議を開きます。           ────────※──────── ○関正史 委員長  なお、報道関係者から写真撮影の申出がありましたため、委員会傍聴規則に基づいて委員長においてこれを許可いたしましたので、御了承願います。  また、新型コロナウイルス感染症拡大防止観点から、委員外議員傍聴は自粛し、控室でインターネット中継を視聴していただいております。           ────────※──────── ○関正史 委員長  最初に、本日の会議の進め方について申し上げます。  本日は、これまで委員同士で協議を行い、まとめ上げてきた若者地元定着に関する中間報告案について説明し、取りまとめを行いますので、よろしくお願いいたします。           ────────※────────   1 若者地元定着に関する中間報告(案)について ○関正史 委員長  それでは、委員皆さんから中間報告案を順に朗読していただきます。 ◆豊田朗 委員  若者地元定着に関する中間報告(案)。  はじめに。  当委員会は、昨年6月定例会中間報告において、転入者を増やすという観点から、本市における移住政策推進に関する提言を行った。その後、転出者を減らすという観点から議論を開始し、本市においては特に就職理由とした若者転出が多いことから、若者地元定着焦点を当てて議論してきた。  今回はこれまでの議論を踏まえ、当委員会における調査検討成果をここに報告する。 ◆池田明弘 委員  1、若者意識調査について。  転出の実態を把握するに当たり、人口統計における転出事由統計上の外形的な区分であり、若者転出の背景にある内面的な要因を探る必要があると考えた。そこで、当委員会では、長岡市及びながおか・若者・しごと機構が実施した「長岡市に暮らす若者意識調査報告書」を基に検討を行った。その際、高校生年代では大学生専門学生等年代に比べ、進路に関する選択肢がより幅広いことから、特に高校生年代に着目した。  報告書によると、若者進路を選択する際に地域を選ぶ要因として、希望する就職先進学先の有無の占める割合が大きい。また、本市に住みたくない要因として、買い物、遊ぶ場所の少なさや都会への興味などが挙げられている。特に、女性は男性に比べて都会への興味が強い傾向にあることがうかがえる。一方で、大学生等年代に比べ、高校生年代では、一度市外に出ても本市に戻ってきたいと回答した割合が大きくなっている。  以上のことから、市内に希望する進路がないことや都会興味があることを理由とした若者転出が一定程度あるが、それを食い止めるのではなく、高校生以下の年代に対し、進学等により本市を離れる前の段階地元定着意識を醸成し、その後の進路決定の際に本市に戻る可能性を高めることが重要であると考える。 ◆田中茂樹 委員  2、若者地元定着に向けた取組について。  本市においては、高校生以下の年代対象として、地元定着に向けた様々な事業を行っている。小学生対象とした職業体験イベントである長岡ごと体験ランド小・中学生へのながおかものづくりBOOKの配布、高校生対象とした地元企業見学会高校生のための企業フェス進学相談会における地元企業ブースの出展など、高校生以下の年代に対し、地元企業本市で働く魅力等を知ってもらうための様々な事業を積極的に進めていることは、評価できる。  また、現在普及を進めている長岡ワークモデルNAGAOKA WORKER事業では、本市に住みながらリモートワーク首都圏企業に勤めることが可能となる。このような環境整備することで、本市暮らしながらも首都圏の大企業自分を試したいという若者都会への興味を満たすことができるため、大変有効な取組であり、評価できる。  さらに、若者進路選択においては、保護者が大きな影響力を持つことから、保護者に対する取組も有効である。保護者からも地元企業本市で働く魅力等について知ってもらうことで、市外に出た子ども地元に戻ってくることに安心感を持ち、若者地元定着につながると考えられるため、保護者に対してもより積極的に情報を提供することが重要である。一方で、子ども進路選択に対する価値観保護者によって異なるため、様々な観点から情報提供を行う必要がある。 ◆神林克彦 委員  3、まとめ。  これまで述べてきたように、若者地元定着を促進するためには、高校生以下の年代に対し地元定着意識を醸成することが重要である。本市で働く魅力等を伝える現在の事業は有効であり、引き続き取り組むべきであると考える。  また、若者地元定着に向けては、就職に関する情報だけでなく、子育て環境が充実していることなど、暮らしに関わる本市魅力を伝えることも重要である。加えて、小学生など早い段階から本市魅力を伝える働きかけをすることは、いわゆるシビックプライドの醸成につながると考えられる。  一方で、若者地元定着における課題として、若い女性からいかに定着してもらうかということがある。首都圏転出する女性については、魅力ある職場が地方に少ないことがその要因とも言われており、本市も同様の状況にあると考えられる。本市では、今年度からより積極的に女性活躍推進に取り組んでおり、若い女性が定着しやすい環境整備が進むことが期待される。  いずれにしても、一度市外に出た後、本市に戻ることが善であると押しつけるのではなく、本市に戻ることを選択肢1つとしてもらい、その上で本市が選ばれるための政策を進めることが何より重要である。 ○関正史 委員長  それでは、委員皆さんからこの中間報告案を作成するに当たっての思い補足説明などがありましたらお願いいたします。 ◆豊田朗 委員  今般議論を重ねてきたわけでございますけれども、もはや人口減少の問題につきましては、本市に限らず全国的な問題になっていることは言うまでもありません。その中で、いずれの地域におきましても転入率よりも自然減が圧倒的に多い中で、これからどういうふうに転入者を増やすかというよりも、転出の率を下げていくかということが多分重要なことなのだろうなということを思いながら議論してまいりました。  その中で、アンケートでも分かりますように、やはり若者定着につきましては、子育てなどの環境整備や、また仕事、娯楽など、子どもたちが関東のほうに行ったり、都会に行かなくても地元で夢がかなうという土壌づくりというのが喫緊の課題なのだろうなと思いました。  それと、また今回の議論の中で分かってきたのが、やっぱり若者個々の話だけではなくて、御家庭の中で地元定着について保護者とともに話すような機会なども増やしていくことが、まず1つのきっかけになるのかなということ。  それともう1つ、要するに郷土愛を醸成していくということが重要な中で、小学生の頃から人口減少の問題につきまして個々の問題として考える機会をもうちょっと増やしていくことが重要なのだろうなと思いました。それが恐らく一人一人の愛郷無限につながるのかなということを強く感じた次第でございます。 ◆池田明弘 委員  人口減少対策特別委員会では、前回移住促進ということで進めて、そこで最終的に重要なのは情報発信という部分がありました。それを受けて、ながおか魅力発信課からは長岡移住定住ポータルサイトもつくっていただいて、大変すばらしいなと思っています。今度は視点を変えて、転出防止について見ていく中でも、やっぱり情報発信が大事なのではないかなと感じてきた次第です。少ない地域資源の中でも誇れるものはありますし、移住が進めば移住された方も感じられる部分もあるとは思いますが、もともとある地域資源であったり、政策によって進んできたものだったり、そういったものをやっぱり保護者世代がきちんと感じ取っていただくことが、次の世代が地元のことを真剣に考えられる視点になってくるのではないかなと思います。  もう1つ、そうした意味で、調査名は忘れましたけれども、最近出た若者進路に対するアンケート調査もあったわけですが、その中でやりたい業種の企業がないということはある意味やむを得ないかもしれませんけれども、企業情報が少ないといった部分もあったわけです。それは、首都圏と変わらなく頑張っている会社もありますし、そこら辺の情報発信力も弱いと思うのです。なので、企業はあるけれども、情報発信に対して力が入っていない企業にも、今まさに進めておられるとは思うのですが、改めてそこも強化していただいて、今ある資源をしっかり生かし切れるような対策を進めていただければなと思います。 ◆田中茂樹 委員  先ほど池田明弘委員からもお話がありましたけれども、前回移住促進、外からの話が主で、外からの人のニーズ調査あるいはこちらの受入れ側の体制が必要ではないかというような提言をさせてもらって、今回は内にいる、いわゆる転出を抑制していくといった議論の中で、こちらのほうも提言にもありますけど、若者意識調査ニーズというものがやっぱりしっかり分からないと前には進めないのかなと。  そして、暮らし基本整備をしていくと。これが生きる糧を、雇用とかそういったものを整備していくというのは、これはもう教科書的な答えではないかなということでそれを提言させてもらってはいるのですけれども、私が個人的に思うのは、これはこの長岡にいる意味を考える根本的な心の問題もやっぱり大きくあるのではないかと。それが、ここにも保護者との関わりについて書いてありますけれども、中にいる人たちのふだんからの心のコミュニケーションというのがやはり基本じゃないかなとこの議論を通して思いました。やはり長岡で生まれ育った子どもたちだけでなく、仕事大学とかで長岡に今いる若者たちにとって、長岡にいる意味というものが感じられるようにしていかなくてはいけないのかなと。そのために、私たち一緒にいる時間を大切にして、その意味一緒に考えていけたらなと思います。 ◆加藤尚登 委員  私も幸いなことに人口減少対策特別委員会には何度も参加させていただいておりまして、最初の頃は結婚する環境や出会いの場の創出とかに焦点を当てて議論したときもありました。  そして、今まで皆さんもおっしゃったように、前回転入を増やすと。選ばれるまちになるという事業ですね。ながおか魅力発信課とか具体的な成果も出てまいりました。今回は、転出を止める、また出ていっても長岡に戻ってくるという選択肢意識してもらうという議論で、人口減少対策時代とともにいろんな切り口でこれまで議論してきましたが、そのことを思い直すとき、やっぱり我々市では、中学校までは市立なので、高校生に対するアプローチが弱かった、議論も弱かったのかなという中で、今回は高校生に対する議論、また市の取組も勉強させていただいて、将来の選択肢を考え始める高校生へのアプローチがいかに大事かなということも思わせていただきました。  市民クラブで6月1日、2日に中高生の居場所づくりということで山梨県や東京都文京品川区の視察をしてきまして、今やっぱり高校生へのアプローチを自治体が一生懸命しているということを学んでまいりました。幸いなことに、長岡市では来年度からミライエの一部オープンが始まりまして、地元文化産業、それから人物の歴史を学べるコーナーも充実するということで、長岡を深く知る機会を得て、深く知ってもらってから、長岡から出る人は出てもらって、また長岡を選択する意識も醸成していただけるのかなということが大きく期待されるところではあります。  世界的な人口減は、文明文化、あるいは経済が豊かになると一度人口が減るというのは各国共通傾向であるとは言われますけれども、我が国においても例に漏れず、自由や人権というところは教育が充実しているというか、強調された結果もあるのかなと思います。  閣議決定された男女共同参画白書で、30代の独身男性の4人に1人は結婚願望がないと、6月14日の新聞に出ていました。この現状がもう全てを物語っているのかなと思われますが、それが文明の発達のステップなのかと言われれば、そこに対する挑戦というのは非常に難しいテーマだなというのを改めて感じたニュースでありましたが、いずれにせよ、長岡で育った子ども首都圏に限らず元気に世界に羽ばたいて、またしっかり長岡のことを思ってもらえるようなまちづくりを今後も続けていく必要があるなというのを感じさせていただいた今回の意見交換でありました。 ◆関充夫 委員  今ほど加藤委員のほうからもいろいろありましたように、私も市として、特別委員会報告を考慮していただいた上で、様々なできる試みというか、いろんなことをやっておられることに対しては大変評価するところですし、ありがたいなと思っております。  あと2点ほど付け加えさせていただければ、池田明弘委員もおっしゃっておられましたけど、マイナス面を直していくということも大事で、例えば転入を増やすとか、転出について議論していくときに、マイナス的な要素にポイントを当ててやっていくというよりも、長岡市の持つプラスの面をもっともっと発信していくような題材を入れていただいたらありがたいのかなと思います。また、こういった人口減少対策というのはすぐ効果が出るものではありませんので、末永く、継続は力なりと言いますので、常にリニューアルじゃないですけど、よくしていく中で続けていっていただければということをお願いして、意見とさせていただきます。ありがとうございました。 ◆桑原望 委員  それでは、私のほうから幾つかコメントさせていただきたいと思います。  今回の人口減少対策特別委員会は、若者地元定着に関するということで議論を進めてまいりました。この中で、私が特に気をつけたことは、事実に基づいた議論をするということであります。若いつもりが私も45歳になりまして、大学を卒業してからもう20年以上たっております。十年一昔といいますが、今の大学生長岡に帰る、帰らないを判断するというのは、私の頃とはいろんな意味状況が違うと思います。ともすれば自分経験を基に判断しがちですけれども、時代が違いますから、事実が違う状況判断すると間違った判断をするのではないかということで、今回は特にそのことを主張して、長岡市に暮らす若者意識調査報告書を基に議論を進めていただきました、それが1点目です。  そして、2点目は、若者と一くくりに言いますけれども、やっぱり若者一人一人によって全然求めているものが違うということです。これをすれば若者長岡市に来るだろうなんてついつい思いがちですけれども、そうではなくて個別最適化した、その若者一人一人、市民一人一人に合った施策が求められているなと私は思っております。例えば雪1つとっても、雪が嫌いな人もいれば、雪が好きな人もいる。あと自然が好きな人がいれば、自然ではなくて都会生活が好きな人もいるとか、人間関係においても濃厚な人間関係を求めている人もいれば、そうじゃないものを求めている人もいる。それは若者一人一人によって違うと思います。幸いなことに、長岡市は市町村合併によってそういった多様な選択肢を持つことができました。それを個別最適化された情報として若者に届けることが求められているのではないかなと思っております。  3つ目は、NAGAOKA WORKER取組についてであります。今まで長岡市にUターンしない人一人一人と話をする中で、1つの大きな理由が、長岡市に帰ってくると自分が今まで積み上げてきた専門的な仕事がないとか、できないとか、それに見合う給料がもらえないというような話が多くありました。そういった中で、時代が大きく変わって、アフターコロナ時代、そしてまた情報化社会時代において、長岡市でも東京並み仕事ができる、給料がもらえるというようなところで、まだまだこれからだと思いますけれども、NAGAOKA WORKER取組というのは何かを諦めないで、長岡市で快適な生活ができる、期待が持てる取組だと思っております。  以上3点を、私の感想として述べさせていただきました。 ◆神林克彦 委員  今回こういったことで、若者流出焦点を当てて皆さん議論を重ねてきたわけですけれども、そこですごく感じたのは、若者長岡にいるとか、またほかのところで研さんを積むとか、そういう判断をする、そこだけにアプローチするんじゃなくて、実はその前後のつながりがすごく大事なのかなと感じました。ここにもありますけれども、高校生長岡魅力であるとか、またもっともっと遡って小・中学生に、保護者の方も含めた中で長岡はこういういいところだよと感じてもらう、情報発信することの大切さが1つ。そういった子どもたちに、長岡で暮らすことの豊かさはこうなんだというのをしっかり伝える、またそういう機会をつくるというのが非常に大事だと思いました。  また逆に、学校に行ったりとか、少し外に出て世間を経験したいと思った若者が今度長岡に戻ってくる。長岡に戻ってきたら、さらに自分経験とかを生かして、こういう豊かな生活が待っているのだということを想像できるような、やっぱりそうした前後の人生の流れ、時の流れというものを意識した中で、長岡魅力とか長岡に住むことの豊かさを伝えるという視点がすごく大事なのかなと思います。長岡の一番の魅力は、やはり便利さと自然が共存している生活のしやすさ、豊かさだと思いますので、そういったことを子どもの頃から、また若者、そして一度出てしまったけれども戻ってこようかなという人たちにしっかり伝える取組が大事かと思います。  今も小・中学生とか高校生に向けた様々なアプローチ事業をされていて、思った以上にいろいろ工夫されているということは非常に評価できると思います。今後も、流出を防ぐとか人口減少に対する施策というのはなかなか難しいところはありますけれども、ぜひそういった長岡の豊かさをしっかり前後も含めた中で情報発信する、またそういう考える機会をつくるというような形で政策を進めていっていただければと思います。 ○関正史 委員長  それでは、この中間報告案で6月定例会の最終本会議において中間報告を行いたいと思います。これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○関正史 委員長  御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。  この際ですので、理事者側から一言お願いいたします。 ◎高見 副市長  昨年は私が移住者ということもあって、移住観点からお話しさせていただきましたが、今子ども長岡で育てていて、この子どもが一体長岡に残るだろうかということで、先ほど桑原委員からはケース・バイ・ケースということでしたけれども、自分の個人的なイメージも持ちながら感想を述べさせていただきたいと思います。  長岡というところがあって外の世界があるというときに、長岡にずっといろと言ってもそれは無理なことで、やはり出たいという気持ちというのは当然あると思います。出たときに、また長岡に戻るかどうかということが大事だというのは全く御提言のとおりだと思うのですが、出ることの意味というのは、やはり外の世界に触れて多くの友達を外でつくって、そのつながりを持つということだと感じています。このつながりがあると、長岡に戻ってきても決して閉塞感を感じることもなく、常に外の世界で何が起きているかを知ることもでき、長岡にいることができるようになるということで、やはり一度外に出ることは必要なのじゃないかなと強く思います。  もう1つは、外に出たときに長岡で生きていく、あるいはどこにいても生きていける力をつけるということが非常に重要ではないかと思います。ちょっと例を挙げますと、長岡には大変おいしい飲食店がございます。そこの調理人方たちは、東京とかで修業してきたり、あるいは世界で修業してきたような方がいて、彼らは恐らくどこへ行っても仕事ができると思うのです。だから、ある意味居住地を選ばない技術を持っていて、ただやっぱり長岡に帰ってきているということで、そういうふうに長岡で暮らす力を持つことというのも、これは中にいてもできますし、外にいてもできますけれども、その力を身につけていただくことが大事で、そのことは今日もお話がありましたが、親にもすごく責任があって、何も考えずに勉強して、大学へ行って、いい会社に入ってというのはほとんど思考停止していてもできるのですけれども、自分で生きていく力をつけるというのは考えないとできないんです。長岡教育でぜひ考えていかなければいけないのは、どうやって生きていくのか、自分がどういう力をつけるのかということをやっぱり小・中学生の頃から意識させるということは非常に大事で、その結果、自分はいい学校へ行って、いい大学へ行って、大きな会社に入りたいという結論でも構わないのですけれども、自分で考えて力をつけるということを教育段階でやって、どこでも生きていける人間になれば、当然長岡に帰ってこられるわけですので、そういったことが大事かなというようなことを最近感じているところであります。  そういったことを学校あるいは親も教育の中で意識していって、その上でどこでも生きていけるように育った人が長岡を選ぶかどうかというときに、やはり長岡でのいい思い出長岡生活環境をよくしていくこと、長岡の楽しさを少年期に感じていただくということは非常に大事で、私も寺泊で釣りをしたり、畑をやったり、子どもにいい思いをさせているのか、させていないのか分かりませんけれども、いい思い出をつくってほしいなという努力を一生懸命しているところであります。  女性にとっても魅力的な空間が欲しいということもありました。ミライエはいろいろな議論はありますけれども、担当者女性をつけております。彼女たちが、自分たちがいたいと思うような空間をつくりたいということをある会議で言って、それはやってくれと。あなたたち女性がいたいと思うような場所長岡に欲しいのであれば、それをぜひつくってくれというふうに頼んでいます。そういう長岡暮らして楽しい場所、いい場所。自然はすばらしいのですけれども、必ずしも生かし切れていると思えないところもあります。海辺に行ってどこにいたら気持ちいいのか、山に行ったらどこが気持ちいいのかということももっと工夫できるところがあるように思います。そういった魅力を高めていって、自分はどこでも生きていけるけれども、やっぱり帰ってあそこで暮らしたいという思いができる長岡をつくっていくということ、そういった教育からまちをつくる、まちづくりから総合力、そして冒頭に申し上げましたけれども、長岡にいる人が長岡で固まっているんじゃなくて、住んでいる人それぞれが常に外の人と、あるいは世界とつながる意識を持っていて、決して閉塞感のないオープンなまちであることが大事ではないかと。帰ってくるときに、外のことを分かってくれる長岡のまちであることが大事なんじゃないかと思います。今日いらっしゃる委員の皆様も一度長岡を出て、戻られた方ばかりだと思いますけれども、そういったオープンマインドを持っている方が迎えてくれるまちであるということであれば、また安心して戻ってこられるんじゃないかなというようなことを、お聞きしていて思いました。  具体的な施策というのは、手探りでいろいろやっていく、トライ・アンド・エラーでやっていくことになると思いますけれども、市のスタッフも今いろんな工夫をして取り組んでいますので、引き続き皆様からの御提案も頂きながら、どこでも生きていける若者長岡を選んで生きていく将来像というのを、ほかのまちでできないなら長岡で実現したいと思っておりますので、どうぞ御協力のほどよろしくお願いいたします。           ────────※──────── ○関正史 委員長  これにて散会いたします。     午前11時7分散会           ────────※────────...