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09月15日-04号

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  1. 与謝野町議会 2020-09-15
    09月15日-04号


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    令和 2年  9月 定例会(第96回)          第96回令和2年9月与謝野町議会定例会会議録(第4号)招集年月日 令和2年9月15日開閉会日時 午前9時30分 開会~午後3時35分 散会招集の場所 与謝野町議会会議場1.出席議員       1番  高岡伸明       9番  和田裕之       2番  永島洋視      10番  河邉新太郎       3番  杉上忠義      11番  浪江秀明       4番  山崎良磨      12番  渡邉貫治       5番  下村隆夫      13番  家城 功       6番  安達種雄      15番  宮崎有平       7番  今井浩介      16番  多田正成       8番  山崎政史2.欠席議員(なし)3.職務のため議場に出席した者      議会事務局長    小牧伸行    書記        須田美鈴4.地方自治法第121条第1項の規定により、説明のため出席した者      町長        山添藤真    代表監査委員    田中眞一      副町長       和田 茂    教育長       塩見定生      企画財政課長    小池大介    教育次長      相馬直子      総務課長      長島栄作    学校教育課長    柴田勝久      防災安全課長    藤垣浩二    社会教育課長    植田弘志                (午後出席)      防災安全課長補佐  杉本政也    福祉課長      田辺茂雄                (午前出席)      CATVセンター長 前田昌一    子育て応援課長   浪江昭人      税務課長      吉田雅広    保健課長      平野公規                (午後出席)      税務課長補佐    河野宏行    商工振興課長    小室光秀                (午前出席)      住民環境課長    茂籠 誠    観光交流課長    谷口義明      会計室長      安田 敦    上下水道課長    山添雅男      建設課長      吉田達雄    農林課長      井上雅之5.議事日程  日程第1 一般質問6.議事の経過     (開会 午前9時30分) ○議長(多田正成) 皆さん、おはようございます。 一般質問、三日目、最終日となりました。本日も5人の議員より質問をお受けしたいと思います。住民自治に反映する活発な議論となりますよう、お願いをいたします。 それでは、ただいまの出席議員数は15人であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日、藤垣防災安全課長並びに吉田税務課長より午前中欠席の届が参っております。代理として杉本防災安全課長補佐、並びに河野税務課長補佐に出席していただいておりますので、お知らせをしておきます。 本日の会議は、お手元に配付しております議事日程に従い進めたいと思います。 日程第1 昨日に引き続き一般質問を行います。 最初に、3番、杉上忠義議員の一般質問を許可します。 3番、杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) それでは、通告に従いまして、一般質問を行います。 1点目はSL車両移設、京都府NPO法人加悦鉄道保存会宮津海陸運輸、そして、本町による四者会議の進展を問います。 昨日、永島議員からSL保存の町方針を明確にするべしとした、かなり具体的な質疑がありましたが、本日、私なりの角度から質問をしていきたいので、よろしくお願いいたします。 「閉園となりました、加悦SL広場から国の重要文化財加悦鉄道2号機関車などの車両を新天地へ 与謝野町が引き取る意向」と、毎日新聞は大きく報道いたしました。ほかに、私が読んだのは朝日新聞、京都新聞にも報じられました。しかし、NPO法人加悦鉄道保存会の役員の皆さんから何度もお話を聞いてますが、なぜか四者会議は進展しておりません。その要因は何かお尋ねいたします。 私の6月議会に、一般質問の答弁に町長はですね、京都府庁に行き、山下副知事、舟本副知事にSL車両の状況報告と京都府の支援等について意見交換をしたと答弁があります。このことがあったからですね、京都府から2人の職員さんが四者会議に出席されているのではないでしょうか。であるならば、町長が四者会議に出席され、このことをお話合いになるのが大変重要だと、私は思います。なぜならば、この四者会議に本町から3人の課長、観光交流課長商工振興課長社会教育課長が出席されておると聞いていますが、会議の議論の中で本町としての意思決定が課長でできるのかと思われてしまっておるのではないでしょうか。 さらに重要なのは、6月29日付でNPO法人加悦鉄道保存会吉田博一理事長から、加悦鉄道車両を動態保存するために、与謝野町有地に借地に関する要望書が山添町長に出されております。主な内容として、保存会からお伺いしているのは、加悦鉄道車両を整備、動態保存し、これらを活用、展示することにより地域文化の向上及び観光振興を図ることができると、吉田理事長は、進展があるからとあります。 1点目の希望は、移設を希望している車両、気動車、内燃機関車、木造客車、いずれも動かすことができる3車両を与謝小町有地をお借りして保存活用したい。希望の用地は京都タンゴ鉄道与謝野駅構内の町有地の一部、さらには第2希望として加悦庁舎、北庁舎駐車場の一部とあります。さらには資金の調達方法はクラウドファンディング等を行っていくと書かれております。このことからも関して、町長が四者会議に出席されまして、回答されるのが求められていると、私は思います。 閉園前の3月のSL広場の来場者は昨年同期比で約10倍の6,100人になったとあります。吉田NPO法人理事長は、SL広場を最後にしたくないと、保存会だけでは残さないと話されております。産業遺産としての価値があります、これだけの車両、27車両を民間企業やNPO法人に、私たちは任せてきたのであります。町や町民だけでも保存活用は難しいだけに、四者会議はもっと建設的な創造的な議論を積み重ねていくことが大変重要だというふうに思います。このことをもっと情報発信する努力も重要だというふうに思います。そして、地域全体と行政が共同した力を発揮できる仕組みをつくるのも行政の仕事ではないでしょうか。町長の見解をお尋ねいたします。 2点目は、文化財と地域資源・地域文化を生かしたまちづくりであります。文化財保護法、文化財の保護、活用と国民の文化的向上と平成30年改正されました。文化庁は示しております。文化財をまちづくりに生かしつつ、地域社会が、ここは重要だと思うんですけども、総係で、その継承に取り組んでいくことは重要である。文化財の保存活用に関する総合的な計画として、文化財保存活用地域計画を作成し、国の認定を求める申請ができるとしております。本町におきましても、計画作成に取り組んでおられる最中だと思います。しかしながら、このことが町民からよく見えないんであります。もっと町民の声を聞く作業が重要でありますが、町長の見解をお尋ねいたします。 そして、この計画をどう生かすか考えられるのは、私も6月で述べましたように、星野リゾートの代表者が度々テレビ出演されまして、コロナ禍の時代の観光は、自分の家から車で1時間から2時間で行けるマイクロツーリズム地域内観光と組み合わせると本町の観光が充実するのではないでしょうか。近くでは京丹後市、秋の観光予約状況コロナ禍回復とし、京丹後ふるさとの旅行券、宿泊費を半額補助する、8月27日に既に5,000枚、1,250万円が完売したと報道されております。購入枚数の4割近くが京都府の府民であって、まさにマイクロツーリズム地域内観光を物語っております。そして、さらに京丹後市のアドバイザーとして前副知事で、京都産業大学教授の山田啓二氏は京丹後市の政策提言と報道されております。このことは与謝野町内でも大変話題になっているところでございます。 このまま何もしないと、京丹後市は消えてしまうと警鐘を鳴らし、提言として都市近郊型のマイクロツーリズムの可能性を指摘されております。日本での国内観光の比重が高い人を挙げ、京丹後市のフルーツや海産物の活用などを挙げ、国の政策になりそうな取組はどんどん先に進めるべきだと強調されたと報じられております。また、京丹後市民、民民連携を推進本部を設置、市外の企業や大学などと、市内の企業、団体、住民との連携促進、産業、福祉、教育など、多方面にわたる分野での発展に向けた施策の取組が始まっているとも報じられております。 さらに宮津市でもご存じのように、5階建てのホテルが、建設が進み、公設市場の再開発も発表されております。私たち与謝野町の進む道を、どうあるべきか、早急に町民に示す必要がある時期になっております。ぜひとも町長の見解をお尋ねいたします。 よろしく答弁いただきますよう、お願い申し上げます。 ○議長(多田正成) 答弁を求めます。 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 皆さん、おはようございます。 それでは、本日も一般質問、どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、杉上議員、一番目にいただきましたご質問、SL車両移設、四者会議の進展はにお答えをいたします。まず、1点目のご質問、なぜ四者会議が進展していないのか。その要因は何かにお答えをいたします。 昨日の永島議員への答弁と重複をいたしますが、8月26日の四者会議において、加悦鉄道保存会様からの要望書に対しての回答を行ったところ、加悦鉄道保存会様が保存を決断された3車両のイニシャルコストにかかる経費に対し、町が補助金を充てるとの誤認識がございました。これは6月30日に、私から宮津海陸運輸株式会社様との面談の中で、地方創生推進交付金地方創生拠点整備交付金の話を例として申し上げたことが、補助金を充てると誤った解釈をされ、そのまま伝わったことにより、今まで重ねてきた協議内容が大きく後退するような話が町から持ち出されたという話になっているのではないかと考えております。 また、加悦鉄道保存会様から四者会議もなかなか進展しないため、8月21日付で、加悦SL広場車両の与謝野町有地での保存に関する四者会議の内容の確認と要望について、観光交流課長宛に文書が提出をされ、その回答を8月31日に行った上、9月2日の四者会議において情報共有を行い、この間の行き違いや疑義などについて意見交換を行ったところでありますので、今後におきましては、それらを踏まえ建設的な意見交換ができるものと考えております。 次に、2点目のご質問、なぜ四者会議に町長は出席されないのか。加悦鉄道保存会から与謝野町に提出されている要望について、町長から回答されるべきであるが、なぜ回答されないのかにお答えをいたします。先ほど申し上げましたように、要望書につきましては、既に加悦鉄道保存会様にお答えをさせていただいているという状況であります。この間におけるSL問題については、担当課から状況報告を受けておりますし、私の考えも十分担当課に伝えているため、私の考えが四者協議に反映しているものと考えております。 提出していただいている要望書の回答につきましては、8月6日と9月2日に行いました四者会議の中でお伝えをしておりますように、まずは、加悦鉄道保存会様から動態車両を保存活用していくためのイニシャルコストランニングコストなどの資金計画や活用計画を再度、議論をいただいた後、役場内部で協議を行い、最終的に私からも返答をさせていただきたいと考えております。 次に、2番目のご質問でいただきました、文化財と地域資源・地域の文化を生かしたまちづくりをにお答えをいたします。まず、1点目の文化財を観光やまちづくりに活用して地域経済振興に取り組んでいく国の方向性が示されているが、本町の方針がしっかりと計画をされているのか。そして、2点目のマイクロツーリズムと組み合わせた本町の施策が重要であるがに、併せてお答えをいたします。 現在、しっかりと計画できているものはございません。しかしながら、与謝野町教育委員会におきまして、今後の文化財行政を推進していくための指針として、文化財マスタープラン「与謝野町歴史文化基本構想」を策定する計画で、平成29年度から取り組んできたというところであります。昨年の文化財保護法の改正にかかり、法に沿う形で事業を「与謝野町文化財保存活用地域計画」にマイナーチェンジをいたしてございます。本年度中に策定をし、来年度中には、国に対し認定申請を行う見込みでございます。 なお、本計画策定に当たりましては、文化財の保護だけではなく、文化財を活用した地域振興・地域づくりの推進が必要不可欠であると考えられており、学校・観光・商工・環境・建設・防災などの各事業とも紐づけていく必要があると、文化庁地域文化創生本部から指摘をされております。本町といたしましては、ウィズコロナ・アフターコロナを見据えたマイクロツーリズム観光やSDGsの視点も組み合わせた計画が必要であると認識をしているというところでございます。 以上で、杉上議員への答弁といたします。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 町長、答弁の中で、私の考え方、意見は課長を通じて四者会議に十分反映しているという答弁でございました。昨日、永島議員からもありましたけど、これ大変重要だと思います。四者会議にぜひ、出席していただきたいという理由の大きな要因が、このことにもう一つあるので、ぜひとも聞いていただきたいと思います。 加悦鉄道NPO保存会の理事長から、これは課長のほうに質問とか要望が出ておりまして、その中の回答の中にもありまして、私頂いておるんで、紹介したいと思うんですけど、これは重要だと思うんです、非常に。6月30日に宮津海陸港運株式会社と町長の面談で、地方創生推進交付金、地方創生を支援するための国からの交付される交付金を活用して、保存会の提案、与謝野町東方町有地の3両の保存計画に協力し支援するとの町長の発言があったと聞いておりますと、保存会の皆さんはおっしゃっています。また、その時期はですね、時期まで書いてあるんですね、その時期は申請の期限が令和2年11月から令和3年までになっておるので、令和3年の予算に計上し、マックス、最高1億2,000万円、金額が書いてあるんですね。発言していたとのことでしたので、間違いありませんかと、谷口課長のほうに確認の書類が出ております。 この町長の発言に基づいた保存会案のカウンター案の試案は、既に作成済みとなってます。ぜひ、これを御覧ください。回答ですね、この回答が重要だなと思うんです。6月30日、宮津海陸港運株式会社と町長との面談の中で、地方創生推進交付金地方創生拠点整備交付金の話を例として申し上げたところですと書いてあるんですね。これは当然、話を聞いた側は、これは町長、町の最高責任者、町長がおっしゃったんですから、これは、この話は進められると、これによって計画を立てられたわけですね。この計画書も課長のところに、町長も見られたと思うんです。随分詳細に、何度も現場を確認して書かれております。しかしながら、この例え話で話したと、これはやっぱり、町長自らが四者会議に行って、京都府もおられる前で説明し、意見交換をされるべきです。これは、そのまま置いておくならば、何十年、日本冶金様と加悦町はじめ与謝野町の付き合い、地域住民、多くの人が働いています、その関係が、この時期に崩してもいいんですか、町長。これは絶対に町長が会議に出席して、みんなの前でお話されるべきです。いかがでしょうか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先ほど議員からいただきましたご質問でございますけれども、8月31日、そして9月2日の四者会議におきまして、その点についての誤解や行き違いにつきましても整理されているものと認識をしてございます。そうした問題意識の共有をしながら、今後、協議を重ねていきたいと考えております。 なお、6月30日に宮津海陸運輸株式会社様との面談の中で、地方創生推進交付金地方創生拠点整備交付金の話をいたしました。これは懇談の1時間の中において、様々な議論をしている中で、例えば、国の支援策というのは何があるのか。そうしたことを聞かれた際に、例え話として、この話をさせていただいたということでありまして、これらを使って、支援をしていくという約束の内容ではないということはご理解いただきたいと存じます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 昨日、永島議員からの質疑の中でありました、成功例は香河にありますファーマーズライスで、成功したから町長は、ここの場でおっしゃったと思うんですね。成功した自信があるんなら、なぜ、この貴重な産業遺産としてもある、この27車両、中の6車両と書いてありますけど、6車両についてですね、もっと積極的にお話合いに臨まれないのか、再度、聞いておきたいと思います。ぜひとも出席していただくことを願いながら質問いたします。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先ほど議員からいただきましたご質問でございますけれども、8月31日、9月2日の四者会議につきまして、先ほど指摘をされている内容につきましては、しっかりと関係者で共有をしています。その共有を前提としながら、今後、議論を進めていくということを確認してございますので、そのような方向性の中で議論を推進していきたいと考えております。 なお、議員からは、私の出席をということでございますけれども、先ほど申し上げましたように、この課題の、私自身の方針でありましたり、認識につきましては、担当課長に指示をして、その上で出席、議論をしているというように思ってございますので、私の意見がしっかりと反映されている議論がなされているものと思ってございます。 なお、関係者から、私の出席を求められるということでありましたら、それは必要に応じて出席をさせていただき、意見を申し述べる機会ができればと考えております。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) それならば町長、与謝野町の意思決定権をですね、課長に預けるんですね。課長が全権大使で四者会議に臨むと、これでいいんですか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは全権委任という話がございましたけれども、四者会議におきまして議論をされている内容に沿う形の判断というものが必要であれば、これは当然、関係課長から報告があった後に、私自身が判断をしていくということになるというように思っていただいたら結構かと思います。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) しかしながら、私が聞いているのは、宮津海陸運輸様、京都府、NPO法人、全てその場で意思決定ができる方が集まっておられるんですね。与謝野町だけ3人の課長が行っておられますけど、何だか持ち帰って相談せんなんような雰囲気で、帰ったら次の会議で、また違うことを言う。役場の中の調整ができてないもんだから、全然また、ばらばらの意見が出てくる。3人おられても谷口課長だけ発言される。あとは黙っておられる。こういう会議でいいんですか。 ○議長(多田正成) 山添町長
    ◎町長(山添藤真) まず、四者会議と議員からご指摘がありましたけれども、NPO法人加悦鉄道保存会様、宮津海陸運輸株式会社様、京都府、そして、与謝野町ということでございます。宮津海陸運輸株式会社様におかれましては、日本冶金グループグループ会社ということでございますので、日本冶金グループの意向を受けた判断ということになろうかと思いますので、最終的な判断は会長である木村会長と考えております。 また、京都府におかれましても、担当者、並びに担当参事などが参加をされておられると思いますけれども、あくまでも知事の意向を受けた職員ということになりますので、最終判断は知事だと考えております。そして、私ども与謝野町におきましても、担当課長が出席をしてございます。この担当課長における指示命令系統最終責任者は私ということになろうと思いますので、議員からは全ての団体が意思決定できる人間という話がございましたけれども、私といたしましては、そのような考え方はとってございません。引き続き四者会議におきましては、私どもの意見もしっかりと交えながら、このSL車両を適切に保存活用できるように議論をしてまいりたいと考えております。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) あと二つ、この問題でお尋ねしときます。もう一つ重要なのはですね、事業について明確な資金計画、10年計画毎が提示されなければ、与謝野町としての町有地を保存に関する議論はできない、回答は、そのとおりできてるんですけど、しかし、これはもうハードルをぐんと上げて、次から次へ、こうやっていっぱい書類を出されるんですけど、それを見るか、見ないかのうちにハードルが上がってくるんですね。よくある話です。どんどんやる気がないときはハードルが上がっていくんです。10年計画なんて、今、出ますか、このコロナ禍で。 町長、大企業の株主総会で、どう言われてますか、将来が見通せないので、本年度の予定も出せない。これが大企業の現状ですよ。福祉施設であろうとも、病院であろうとも、今、先が見通せないというんですよ。しかし、この非営利ですよ、利益が目的でしてない団体に対して、10年計画を出さなかったら、私たちの土地は貸さない、貸さない、そのとおりだ、こういうひどいことができるんですか。皆さんのやる気、与謝野町のために地域づくりに頑張ろうという人たちに対して、10年計画を持ってこいと、じゃないと議論できない。こんなことが、私も長いこと生きてますけど、こんなことを言う人いないですよ。これを言うたという与謝野町なんです。与謝野町は言ってしまったんですよ。これ撤回してください。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、四者会議における議論がしっかりとかみ合ってないというようなお話がございましたけれども、先ほど申し上げましたように、過去の協議、あるいは打合せの段階におきまして、私どもの議論の前提は整っているものと認識をしております。そうしたことから、私どもとしてNPO法人加悦鉄道保存会様に求めることもあるということでありまして、その一つに事業計画や資金計画があるということでございますので、これにつきましては、引き続きNPO法人加悦鉄道保存会の皆様方に求めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 私にもいただいているんですけど、保存会の皆さんが詳細に出されてますけど、初期計画と維持管理の、これでは駄目なんですか。町長、見られました。一生懸命書いて出しておられますよ。10年先を読めという、これはひどいですよ、それは。こんなことは、もうどう言うたらいいんでしょうか。やりたくないから、持ってこい、次から次へ持ってこいと、でも負けないで出しておられるんですよ、皆さん、保存会の人は一生懸命つくって。しっかり見ているんですか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、NPO法人加悦鉄道保存会様から出されている事業計画などについて、私のほうが目を通しているのかということでありますけれども、私も目を通させていただいております。 先ほど来申し上げておりますように、四者協議におきましては引き続きしっかりとした議論を重ねながら適切な車両保存ができるように努力をしていきたいと考えております。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) それならば、これから町有地を使用したい方には、どなたにも、こういう10年計画を持ってこいということなんですね、私たちの町は、分かりました。 続きまして、もう一つだけ、町有地、普通財産に車両、軌道等の固定資産を民間が建設することは認められない。このことはどうなんですか、こんなことを言うんだったら、桑飼小学校を壊して、社会福祉法人「北星会」さんが老人の福祉施設を建てる予定なんです。いろんなことをやられるときに、全部適用するんですか、与謝野町には民間の資本が全然入ってこないですよ、建てさせないんなら。こんなことを言うたら、どういうことなんですか、これは。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からご指摘がございましたように、私ども与謝野町における公有財産につきましては、適正な管理、あるいは保有をしなければならないと考えております。私どもといたしましても、一定のルールや基準に沿う形で対応をしているということを申し述べておきたいと思ってございます。 詳細につきましては、谷口観光交流課長から答弁をいたします。 ○議長(多田正成) 谷口観光交流課長。 ◎観光交流課長(谷口義明) 議員のご質問にお答えします。民間さんが建てれないというのは、向こう側が、こちらにおっしゃられたことですので、私どもは建てれる、建てれないということは思ってませんので、そういう回答をさせていただいております。 それと、10年計画という話もありましたけれども、NPOさんのほうは、初期費用で資金が集まらなかったら町が負担するという計画で上がっていきましたので、当初6月29日にはNPOさんが全額で頑張って取り組んでやっていくという要望書、町有地をお借りしたいという話でございました。私どもは6月30日の日に冶金さんに最終的な、町が責任を持って保存したいと思っているのは3車両だと。NPOさんは6月29日の時点でも、自分たちでやるという決断をされて町に町有地を貸してほしいという要望書を頂いてますので、そこの辺が差異がありましたので、こういう話の中のやりとりがきついような質問で、きついような形のような回答になっておりますけれども、四者会議、それとNPOさんと町との関係は十分話をしながら信頼関係を持ってしておりますので、今後の話の行方を見届けてほしいというふうに思ってます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 分かりました。じゃあ書類でやりとりしないと会議が進展しないことにならないように、ぜひともお願いしときたいと思います。会議のやり方を聞いてますと、事務局が与謝野町なんですか、町長の名前で招集するんですか、これが曖昧なんですね。だから、時間を間違えられたり、場所を間違えられたり、ご案内状が来るんですね、会議のときは。事務局が観光交流課なら事務を扱うところは事務連絡をして、与謝野町のどこかで会議を開くという、この何か、そういう段取りもないのに、何か次はいついつやろうでなんて、隣組の寄り合いじゃないんですから、今。これだけ大きな歴史的な問題をやる会議を、これは私、聞いておってね、びっくりするんです。 だから、ほかの団体の皆さんが与謝野町は信頼できない。紙に書いてきてくださいと。これ恥ずかしいことだ思ってくださいよ。紙に書かないと信頼できないと言われてるんですよ。だから進展しないんですよ、話が。だから、やり方を、しっかりやってください。どうぞ。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいまのご質問につきましては、谷口観光交流課長から答弁をいたします。 ○議長(多田正成) 谷口観光交流課長。 ◎観光交流課長(谷口義明) 四者会議の成り立ちは、加悦SL広場を閉園するということを、SL車両をいかに残していくか、町内であったり、全国であったり、そういう話の中で宮津海陸運輸さんが主催者で招集をされているというふうに思っていただけたらと思います。最近は町が保有する、それから、NPOさんが保存したいという協議の流れが来ていますので、その中で今は、あたかもというか、町が主催になったほうが、招集するということも考えられるというふうには思ってますけれども、会議の成り立ちは宮津海陸運輸さんが主催者で行ってきたというものでございます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) ぜひとも続けられるような体制でお願いしたいと思います。もう1点だけ、昨日、永島議員の中からありましたけど、突然、なじみのない財産活用推進委員会が出てきたんですね。町民の方が、この二つの情報開示を求められております。 1点目は、行政における、この財産活用推進委員会の位置や役割は何ですか。 2点目は、加悦鉄道保存会の財産が使用について、委員会などではどのような検討がなされ、話合いがなされているか、議事録を確認したいという情報開示の要望でございます。しかしながら、返事が来たら、情報開示はいたしませんと、町長名で来ておるのを見せていただきました。なぜ、情報開示ができないんですか。これはみんなが知りたいといって持っていっておられるんですよ。この内容が、今、知りたいと、今、本当にSL保存にもって、何で、しかし、私が思うには、NPO法人加悦鉄道保存会さんの所有する汽車や客車を何で与謝野町の財産活用推進委員会がいいとか悪いとか、置かしたらんとか、何で言えるんですか、町の財産じゃないですよ。とんでもない委員会だ、これは。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、情報開示について、そして、町有財産の管理活用についてということでご質問がございましたので、それぞれ副町長なり長島総務課長から答弁をいたします。 ○議長(多田正成) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) 私からお答えをいたしたいというふうに思います。昨日も申し上げましたけども、与謝野町の町有財産活用推進委員会の、これは設置要綱がございます。平成19年6月に制定をされまして、町が持っています財産の活用について協議をして方向性を定めるということでございます。議員がおっしゃいましたように、今、議論になっておるのは、SLで、財産を持っておられるのは日本冶金だというふうな意見ですけども、我々が議論しておりますのは、町有財産を貸してほしいという申出があったことに対して、町有財産を貸すのかどうか、その議論をしているわけですから、全然視点が違いますので、そこははっきりと申し上げておきたいというふうに思います。 情報開示の関係につきましても、開示請求をいただいたことは、我々も承知をいたしております。それにつきましても、いわゆる現在進行形の協議が進んでいる段階での情報開示は、これは町が今後の進捗に際して開示すべきでない。政策形成過程の部分については開示すべきでないという判断をさせていただいて、これが結論が至れば、いくらでも出させていただきますけども、そのことで議論が停滞するということがあってはなりませんので、その点については現在進行形ですので、開示は控えさせていただいたということでございますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 今、副町長がお話になったようなことをですね、求められた方に、なぜ開示できないんですか。何も開示できない理由はないんじゃないですか。今おっしゃったことを、そのとおり求められた方に開示されたらいいと思いますけど。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からいただきましたご質問にお答えをいたしたいと思いますが、情報開示におきましても、町有財産の活用につきましても、私たちといたしまして保有をしている様々な指標や基準、成約の中で議論しているということでございますので、そのようにご理解を賜りたいと思います。 なお、個別案件につきましては、後ほど、和田副町長から答弁をさせていただきます。 ○議長(多田正成) 和田副町長。 ◎副町長(和田茂) 議員の質問にお答えいたします。先ほどの開示請求の関係につきましては、文書でもって請求者の方に不開示の決定通知書ということで通知を出させていただいております。開示しないことになった根拠、並びに規定を適用する理由をしっかりと書いて、開示請求の方に報告というか、通知をさせていただいておりますので、ご本人はご理解をいただいているものというふうに思ってます。 内容について問合せ等があれば、これは担当のほうの総務のほうに確認をしていただければ結構かなというふうに思っております。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) ぜひとも、こうやって見てください、町有地の地図を、やれ現場を見に行き、ここにこうしたいんだとか、お金の問題は、ここに書いてありますね。課長も町長もご存じだと思いますけど、与謝野町が幾ら、宮津、海陸港運が幾ら、NPO法人が、これだけ要る、全部書いてあるじゃないですか。次から次へ10年後の計画を持ってこいとか、これはやっぱりひどい、こういうことはやめて、やっぱりみんなでやろうねという仕組みづくりをつくるのは、町の仕事だと私は思うんです。こういうときだからこそ、思い切り町民の力も行政の力も発揮できるような仕組みをぜひともつくっていただきたいというふうに思います。 2点目ですね、文化庁が、ご存じのように2022年に京都に来ます。文化力による力によって、まちづくりをする最大のチャンスが来るわけでございます。しかしながら、町長の観光問題の答弁がたくさんありました。海の京都、非常に期待されているんです。分かりますが、この夏のキャンペーンのビラを、チラシを見ますと、違うんですね。大江山双峰公園が我が町は海の京都のパンフレットに出ておるんです。だから、海の京都でコマーシャルも入りますけども、私たちの町は、やはり大江山の双峰公園かと、これは誰がつくられたか知りませんよ。客観的に見てつくられたと思うんです。私も下から見ていると夏の間、非常に電気が、双峰公園はよくつきました。特に週末は電気が皆ついてます。そばまで見に行ってませんけども、かなりの人気が上がってます。だから、これつくられた方は非常によく分かった方だと思うんです、与謝野町が。しかし、タイトルが全部、海の京都で来るわけですね。 しかしながら、そこは一工夫をして、どう与謝野町の観光はあるべきかと、もう一度、海の京都、海の京都からちょっと一拍置いて、町長を先頭に、この観光のまちづくりを考えるべきだと、これだけマイクロツーリズム地域内観光が人気を呼んだわけですね。橋立も多かった。海開きをしていない伊根も多かった。京丹後も多かった。ここはやっぱり私たちの町がどうあるべきかを知るチャンスでもあったんです。 この双峰公園が出たということを考え直して、ぜひとも計画づくりを、観光の計画づくりを練り直していただきたいと、お願いいたします。 町長、いかがでしょうか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からいただきましたご質問につきましては、先日の下村議員への答弁と重複をいたしますが、本町の観光戦略につきましては、ちりめん街道を核としながら、大江山や阿蘇海の自然、ちりめん街道の歴史的景観や道の駅やホップツーリズムなどの観光資源を国内外に広く発信をしていきたいと。 そして、与謝野町を体験、体感いただけるようなプログラムを造成して提供していきたいということでございます。議員からは、マイクロツーリズム、そして、文化財を活用した観光地づくりということでご提案をいただいてございますけれども、その点につきましても、現状については、先ほど答弁をさせていただいたとおりであると、ご理解いただきたいと存じます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) お願いの質問になるんですけど、私も、いろんなところへ行って、観光パンフレットが並んでいるところを見るんですけど、1回言ったことあるんですけど、全然、与謝野町のは並んでませんから、どうして並ばないのか、この原因を究明して、せっかくこうやってつくっていただいても、与謝野町のパンフレットがないんですね。だから、どうしてないのか、ポスターがどうして張ってないのか、道の駅の連携はとれているのか、観光協会同士の連携があるのか、京都府のキャンペーンに参加しているのか、ちょっと洗い直して、できてない部分はやろうねと、今日からやっていただきたいと思います。 宮津の道の駅なんか、すぐ行けるじゃないですか、観光パンフレット持って、置いてやらんなんなて言うわけがないですよ、持っていったら。どうして持っていかないのか、ちょっと聞きたいので、ご答弁お願いします。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からいただきましたご質問でございますけれども、例えば、京都府内における市町村連携、また、海の京都DMOにおける市町村連携というものは確実にとらせていただいているものと認識をしてございます。議員からは、パンフレットの配架状況などについての具体的なご質問でございましたので、この点につきましては、谷口観光交流課長から答弁をいたします。 ○議長(多田正成) 谷口観光交流課長。 ◎観光交流課長(谷口義明) パンフレットの配架につきましては、それぞれ配架はするんですけれども、たくさん大量につくれてない部分もありますので、なかなか単独で置くと、置く部分には見かけないというふうに思ってます。ただ、全体的な、与謝野町単独ではなしに、海の京都DMOを通じて今お持ちのパンフレットも含めて配架をして、連携して取り組んでいっているというふうに思っていただけたらと思います。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) もう一度だけ、ちょっと私のあれですけど、海の京都のパンレットに与謝野町は一つは入ってないということですね、入ってないんですよ。パンフレット、夏のキャンペーンに。ここ全然、入ってないですよ、与謝野町。ここに双峰公園が一つあるだけで、海の京都の中に入ってません。それと、私もいろんなところへ行かせていただいて、最近はあれですけど、海の京都与謝野町いうても、大阪の方でも知っておられませんし、京都の方だって知っておられません。いかに発信力が弱いか、課長は答弁されましたけど、単独のパンフも配れるんじゃないですか。宮津の道の駅へ何で持っていかない。私、持っていけ言うたら、すぐ、今日、持っていきますよ。すぐ昼休みでも行きますよ。でも、そんなことをするのがちょっとおかしいかなと思うので、これは、ぜひやってもらいたいし、海の京都のパンフレットに与謝野町が入ってないから、もう一度、京都府のキャンペーン、海の京都DMOのほうのキャンペーン、いろんなことをもう一回、見直して、与謝野町の観光は、どうあるべきかということを考え直してほしいことを、私は訴えておるんです、切々と。お願いしたいと思います。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 先ほど答弁で申し上げましたように本町における観光戦略、あるいは観光の施策というものは一定程度、整えているものと認識をしてございます。 それぞれの事業において、最大の効果が得られるように関係機関と連携をしながら推進をしていきたいと思ってございます。 なお、先ほど議員からパンフレットの記載とかございましたけれども、その点につきましては、海の京都DMOなどと連携をしながら確実に与謝野町の発信ができるように努力をしてまいりたいと思ってございます。 ○議長(多田正成) 杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) ぜひともマイクロツーリズム、地域内の観光を目指して一生懸命やりたいと思うので、お願いしたいと思います。以上です。 ○議長(多田正成) これで、杉上忠義議員の一般質問を終わります。 ここで10時40分まで休憩とします。     (休憩 午前10時24分)     (再開 午前10時40分) ○議長(多田正成) 休憩を閉じ、休憩前に引き続き会議を再開いたします。 先ほどの杉上議員の発言に対して訂正の申出がありますので、ここで許可をいたします。 3番、杉上議員。 ◆3番(杉上忠義) 先ほどの一般質問の中で、宮津海陸港運と申し上げておりましたが、宮津海陸運輸の誤りでございました。訂正させていただきます。誠に申し訳ございません。 もう一例、前京都府副知事と申し上げましたが、前京都府知事の誤りでございました。訂正させていただきます。誠に申し訳ございませんでした。 ○議長(多田正成) それでは続行します。 次に、6番、安達種雄議員の一般質問を許可いたします。 6番、安達議員。 ◆6番(安達種雄) 通告に基づきまして、町長に質問を求めます。 昨年の12月、中国の国内におきまして発生したと言われる新型コロナウイルスについては、今年1月に横浜港に入港しましたクルーズ船の乗客の感染に始まり、第1波が4月に訪れ、当時、一日の全国の感染者が700人余りだったと言われておりますが、第2波と思われる7月から8月にかけて、さらに広がりを見せ、一日の最高の感染者が8月7日の1,600人にも上ったと言われております。その後は、1,000人を切る日も見え始めて、お盆の後は少しずつでありますが、落ち着きを見せているようにも思われます。 第2波の初期には、若い世代への感染の広がりが見せ始め、しかしながら、近頃は若い人から、やはり中高年者への感染が増えております。都市圏では高齢者施設、医療機関、また、教育現場などで感染者集団、クラスターと呼ばれておりますが、が発生し、それぞれ、いろんな、その中で被害者であります患者さんにも誹謗中傷があったりしまして、つらい日数を過ごしておられるように聞いておりますが、しかしながら、関係者の努力によって、今日現在、一定のブレーキがかかってきたなと思われています。 また、陽性の無症状の若い人が、自覚症状はなくても同居しているリスクの高い高齢者に移して、感染している点も多くなってきているとの専門家の声もあります。 そういう社会情勢の中で、我が町におきましても、新型コロナウイルス発生とともに、庁舎内にウイルス感染対策本部が、町長を本部長に設置されました。今日までに2例ほど発生事例がありましたが、町長が自ら、KYTにおきまして町民に告知され、さらなる感染予防について報道されたことは、私は適切な対応であったと評価しております。同じ丹後の地にありまして、感染が発生しました、京丹後市の米軍経ヶ岬通信所に勤務しております軍人らの集団感染について、京丹後市の市立病院が対応され、そこの院長は、感染について地元住民はかなり身構えたが、地域への広がりが少なく済んだのは、地域住民の努力の賜物であったと言われており、同市は、京丹後市ですな、もともと医師の数が少なく、この対応においてもぎりぎりの状態だったと病院長は述べておられ、その中で、医療が崩壊すれば、地域自体の崩壊を招く、コロナ患者が発生した場合は、オール京都での対応が必要であると病院長は訴えておられます。 今後、季節が秋から冬へ向かう中、インフルエンザの流行が毎年のように襲ってまいります。専門医師はコロナとインフルエンザの症状がよく似ているため、見分けが大変難しいとも言われております。今日までに国では感染者の数をカウントする場合、集中治療室、ICUと呼ばれておりますが、の患者も重症者としての位置づけでありましたが、ICU患者を重症者の扱いをしていない京都府の健康対策課では、空き病床の都合などによる重症でなくてもICUに入るケースがあるためと説明しておられます。 先ほども述べましたが、医療従事者への感染は医療崩壊につながる恐れが大きく、何としても避けなければならないと思っております。そこで伺いますが、当地方、京都府及び京都府北部の丹後保健所管内、また、与謝宮津市町とも連携をとり、地域内の感染者の重症者も含めたベッドの数が、例えば京都北部でも結構です。また、丹後保健所管内でも結構です。また、与謝宮津市町でも、その範囲でも結構ですので、これらのエリアで確認がとれているのでしょうか。ベッド数についてお尋ねをいたします。 今後、国や都道府県などの規制が緩和の方向に進んでいきます。これもいろいろな角度から考えますと、仕方ないことであろうかと思います。人の交流も増えてくる実情の中、我が町におきましても集団発生の可能性が全く皆無だという保証は、どこにもありません。転ばぬ先の杖ではありませんが、私は、やはり前もって当地方に、そのような事例が発生した場合には、こういった手当てが講じられるんだという、そういう部分の、やはり今、確認しておくことが必要ではなかろうかと思っております。何としましても、このことは国全体で見れば、国民の個々が意識を強く持ち、感染予防に徹することが一番かと思います。 産業、教育、福祉、その他、全ての人々に関連した、この状況を深刻に捉え、今後も、この事態が終息するまでは町としましても、町民に強く働きかけていただきたいと思っております。 先ほど申しました、このエリアのベッド数の確保の数、また、こういった状況にあります町民に対しての町長の訴えのお気持ちを伺いまして、私の1回目の質問といたします。 ○議長(多田正成) 答弁を求めます。 山添町長。 ◎町長(山添藤真) それでは、安達議員のご質問であります、新型コロナウイルス感染症地域医療体制についてお答えをいたします。 新型コロナウイルスの感染状況でありますが、全国的な新規感染者発生状況については、4月上旬をピークとする第1波以降、5月中旬から6月中旬頃にかけては新規の感染者は一日に100名を下回る状況でありましたが、7月以降には再び増加傾向で推移し、その後は8月中旬をピークにやや減少傾向にて推移をしている状況であります。 京都府の感染状況に目を向けますと、南部地域を中心に新規感染者が日々確認されており、8月におきましても日によっては一日に40名を超える新規感染者が発生をしている状況になってございます。 本町におきましては、4月には3名の方が、8月には2名の方の感染が確認をされ、これまで5名の方の感染が確認されております。全国的に新規感染者数はやや減少傾向にて推移をしているものの、全国各地でクラスターと呼ばれる集団感染が発生をしており、現段階では感染の終息が見通せない状況下でございます。 さて、議員ご質問の新型コロナウイルス感染症地域医療体制についてでありますが、議員ご案内のとおり、新型コロナウイルス感染症の検査体制や濃厚接触者の調査、感染者の入院等の調整については、感染症法に基づき京都府が中心となり業務を執り行っております。新型コロナウイルス感染症の入院・療養体制については、感染者の年齢・症状・基礎疾患の有無などの状況に応じ、「入院医療コントロールセンター」が判断を行い、「入院治療を要する方」「入院治療を要さない方」の振り分けを行い、医療機関への入院、あるいは宿泊施設において療養いただくこととされております。また、感染が確認をされた場合、原則、医療機関への入院、または宿泊施設での療養が基本となりますが、状況によって自宅での療養により保健所による健康観察が行われることもあるということでございます。 感染が確認をされた方の入院病床についてでありますが、京都府内全体で8月末日時点で515床が確保されています。また、軽症者等の宿泊療養施設につきましても2施設338室が確保されています。京都府では今後におきましても、さらなる感染者の増加に備えるため医療提供体制についても目標値を設定の上、拡充を図ることとし、今後の感染状況等に応じて年内に750床まで拡充することを掲げ、宿泊療養施設についても新たな施設の確保を進めるとされております。 なお、新型コロナウイルス感染症の病床確保の考え方についてでありますが、感染者の状況・動向に応じ、病床確保数を増減させることとしており、感染状況が小康状態にあるときには、地域医療体制を確保するため病床数を縮小し、感染拡大期には病床確保数を拡大することとされています。病床の確保につきましては、丹後圏域や中丹圏域、山城圏域など、府内の圏域ごとの感染者を見込んで病床を確保するといった考え方ではなく、京都府全体で感染症用の病床を確保するということを基本とされております。なお、感染症への感染が確認された場合、「入院医療コントロールセンター」が入院等の調整を行うこととなりますが、入院調整においては地域性も配慮することとされており、丹後圏域の市町村在住の方の感染が確認をされた場合には、丹後圏域、あるいは中丹圏域の医療機関への入院調整が行われるとお聞きしております。 全国的には新規感染者数は減少傾向で推移をしているものの、本町でもクラスターと呼ばれる集団感染が、いつ発生するか分かりません。また、今後、秋から冬にかけてインフルエンザの流行に備えた新型コロナウイルス感染症への対策も国や府において検討が進められております。 ウィズコロナ時代の到来を迎え、新型コロナウイルス感染症は、私たちの身近に存在をしているということを改めて認識をし、私たち住民一人一人が新しい生活様式を実践し、地域医療体制の崩壊を招かないためにも徹底した感染予防対策を実践していく必要があると認識しております。 以上で、安達議員への答弁といたします。 ○議長(多田正成) 安達議員。 ◆6番(安達種雄) 一番お聞きしたい点を今、報告いただきました。ありがとうございました。 そうしますと、丹後圏域とか、そういったようなエリア的ことでなしに、京都府下全域で年内には750床を確保したいということでありまして、仮に京都南部、また、中丹、府の北部におきましてもクラスターが発生したといっても、一時的な、爆発的な発症にしろ、750床がすぐ満床になるということは常識的に考えて、全く素人ですが、考えられないというところから、ほぼ確保できておるなということで、この件につきましては安心をしました。 本町におきましても、先ほど言いました事例もあったりしまして、また、お盆の帰省等の状況については、9月10日頃までに、いろんな発症がなければ、お盆の帰省もかなり少なかったと聞いております。京阪神や東京、関東からも、自分の子供たちも全く帰ってきませんでしたし、多くの親御さんが、うちも帰ってきとれへんだということを述べておられましたし、それも職場なり、また、いろいろな学校なりで、十分な徹底した指導ができとったなというように、いいように考えております。そうしますと、今後、もしクラスターが発生した場合でも、これでベッド数については、ほぼ安心といいますか、確保、数ができておるなと思いますが、今後、町としましても、やはりいろんな、例えば、小学校、中学校や町立の学校の修学旅行とか、いろんなことでも、このことを十分念頭に置いた当事者の判断をお願いせんなんなというように思っておりますが、町長自身、教育現場だけではなく、一般の町民に対しても、さらに、こういったような個々の心がけですね、そういったようなことを働きかけていただくことが、私は必要であろうかと思います。 いろんな、今日までいろんな会合、行事、催物が、多くが、9割以上が各地域の事業等も含めましても取りやめ、キャンセルという形が続いておりますが、今後、また、先ほど言いましたように、年末に向けて、新たなインフルエンザの問題も出てきます。さらに町のほうとしても、町民の方に呼びかけていただきたいと思いますが、その辺について、町長のご所見を最後、伺っておきたいと思います。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) それでは、議員から総括的なご質問をいただきましたので、私のほうから答弁をさせていただきたいと存じます。なお、先ほど議員からございました京都府内で感染が確認をされた場合、そして、療養、入院が必要なときに、京都府内において十分な感染症病床が確保されているのかというお話がございましたが、先ほどの答弁でも申し上げましたように圏域内というよりは、京都府内全体として感染病床の確保などを行っていくということでございますので、一定、私どもとしても安心できる医療体制になっているものと認識をしてございます。 また、丹後圏域で陽性確認がなされた方につきましては、コントロールセンターにおきまして、それぞれの動向、状況に応じた形で入院先を決定されているという状況でございますけれども、丹後圏域の在住者におかれましては、丹後圏域、あるいは中丹圏域での入院ということが、まず、第一に考えられるということでございますので、そのようにご理解を賜っておきたいと思います。 なお、先ほど議員からは今後の見通しということで、ご質問がございました。新型コロナウイルスの感染症における状況というのは、一定程度、落ち着きを見せてきたものではないかなと思ってございます。しかしながら、予断を許す状況ではないと考えてございますので、感染症に罹患することのないように、住民の皆様方一人一人の予防対策を徹底いただくように、引き続き周知を図ってまいりたいと考えております。 また、予防を行うということと同時に、社会生活や経済活動につきましても回復を目指していくべき時期に指しかかっているものと考えてございます。そうしたことから、感染症の対策というものをしっかりと行いながら、社会経済活動の回復に向けて我々としても尽力をしてまいりたいと考えてございます。 なお、議員からは、この間、今年度に入りましてからという意味でございますけれども、様々な町内イベント、会合などがキャンセルになりましたり、ズームでの会議ということで、少しずつ、その形態が変わりつつあると考えております。我々といたしましては、感染症対策を確実に行いながら、どのように、そのイベントなり取組というものができ得るのかという観点に立った議論が必要であると認識をしてございますので、そのように取り計らってまいりたいと考えてございます。 また、今後、秋から冬にかけまして、新型コロナウイルスの感染症の抑制とともにインフルエンザの流行に備えた対策も同時並行的に行っていかなければならないと考えてございます。そうしたときに一番気をつけなければならないことは何なのかということでございますが、高齢の方でありましたりとか、そうした危険性が高い皆様方に対する予防接種などを率先して行えるように、我々としても取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。 いずれにいたしましても、感染症というのは非常に怖い、そして、身近に存在をしている恐怖と思ってございます。引き続き、住民の皆様方に対しまして、感染症にかからない対策を講じていただけるように徹底して周知を行ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(多田正成) 安達議員。 ◆6番(安達種雄) これ以上、また、患者が増えないように不断のご努力をお願いして、私の一般質問を終わります。 ○議長(多田正成) これで安達種雄議員の一般質問を終わります。 次に、10番、河邉新太郎議員の一般質問を許可します。 10番、河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) 第96回令和2年9月定例会に当たり、ただいま議長のお許しをいただきましたので、かねて通告しております1点について、質問をさせていただきます。 野生鳥獣による被害と対策について、お伺いいたします。農林水産省によりますと、2015年度の野生鳥獣による農作物被害は176億円でした。近年では200億円前後で推移しています。全体の7割がシカとイノシシ、それとサルの被害によるものです。本町における平成30年度の1年間における農作被害は415万8,759円でありました。その中で、特に多いのはイノシシによる被害額で240万3,672円です。続きまして、シカで129万8,163円です。そして、クマが14万7,711円です。カラスが10万6,723円、タヌキが10万3,398円です。アライグマが8万746円です。ヌートリアが1万4,373円です。最後にスズメが3,973円となっています。 本町の獣対策は獣害防止フェンス、金網柵、現在、約118キロメートル設置されています。それと電気柵、また、おり、わな等、ハード面に力を入れていますが、効果は十分とは言えません。町として今後も金網柵を設置していくお考えであります。 本町でも最近、無線通信技術を取り入れて、シカやイノシシなどの捕獲をメールで知らせるシステムの運用を始めました。町内には、おりが300基設置されています。そのうち20基のおりにセンサーがつけられています。 それでは、次の点について質問いたします。 1センターを取り付けることのメリットをお聞かせください。また、町内におりが300設置されていますが、随時取り付けていかれるのかをお伺いいたします。 2点目、捕獲鳥獣は平成30年度でシカ、イノシシ、合わせて1,041頭でした。廃棄処分は、どのようにされているか、また、町内におけるジビエ料理の現状をお聞かせください。 3点目、動物由来の感染症に対する予防対策について、お伺いいたします。 4点目、高齢化に伴い管理が行き届かないことにより、里山が荒廃状態になっています。里山を以前のように見通しのよい明るい草原にしていけば野生鳥獣が集落に来ることがないとも言われています。町長の見解をお聞かせください。 1回目の質問といたします。 ○議長(多田正成) 答弁を求めます。 山添町長。 ◎町長(山添藤真) それでは、河邉議員のご質問でいただきました、野生鳥獣による被害と対策を問うにお答えをいたします。議員ご指摘のように、野生鳥獣による農林産物への被害は大きく、本町における令和元年度の被害額は396万円に及んでおります。対策といたしましては、積極的な捕獲と獣害防止フェンスなどによる防御を主として行っており、令和元年度のシカ、イノシシの捕獲数は1,006頭でございました。 そこで、1点目のご質問でいただきました、センサーを取り付けることのメリット、及び今後もセンサーを取り付けていく予定をしているのかにお答えをいたします。有害鳥獣の捕獲おりにセンサーを取り付けることのメリットは、おりの管理者の労力の軽減でございます。主に山間部に設置してあるおりを巡回する際に、あらかじめセンサーにより捕獲が確認できれば、作業の準備等が効率よく計画でき、労力軽減につながるメリットがございます。 今後のセンサーの設置予定につきましては、機器が高額であることから、拡大するといった計画はないという状況でございます。 次に、2点目のご質問、捕獲鳥獣の現在の廃棄処分、及び本町におけるジビエ料理の現状にお答えをいたします。現在の捕獲鳥獣の処理状況は、約70%が町の最終処分場での埋設処分、約20%が現地での埋設処分、そして約10%が捕獲者による有効活用となっています。また、ジビエ料理の現状につきましては、本年3月定例会の浪江議員の一般質問にもございましたが、現在「かや山の家」において「ジビエ加工施設」の整備を進めているところであります。計画といたしましては、週1頭のペースで年間50頭程度の食肉加工をし、「かや山の家」の料理で提供することを基本とし、需要があれば他の料理店に「生肉」として販売をすることや、猟友会員が解体する場所として施設を使用いただく計画としてございます。今月から工事に着手し、今年度中のオープンを予定しています。 次に3点目のご質問、動物由来の感染症に対する予防対策にお答えをいたします。「動物由来感染症」とは動物から人に感染する病気の総称であり、人も動物も発症するもの、動物は無症状で人だけが発症するもの等、病原体によって様々な形態がございます。また、病原体が動物から人に移るまでの全ての途中経過を「伝播」といい、「かまれる」「引っかかれる」「糞便等に触れる」などで移る「直接伝播」と、ダニや蚊、ハエ、ノミ等や水、土壌、肉製品、鶏卵、魚介などが媒介となり人に移る「間接伝播」の二つに分けられます。 この動物由来感染症は世界中に多く存在をしておりますが、日本に存在するものは比較的少なく、数十種類程度と言われております。国内の身近な動物由来感染症といたしましては、ペットとして飼うことの多い「犬や猫」「カメ等の爬虫類」「オウムやインコなどの鳥」由来の感染症があり、特に野生動物には慎重な感染予防が必要となります。 特に注意をしていただきたい感染症については、ウイルスに感染をしている野生動物をマダニが吸血し、その感染マダニが人をかむことによって起こる「重症熱性血小板減少症候群」は、特に高齢者では重症化し死に至ることもある危険な感染症でございます。 丹後保健所管内におきましても、ここ近年で数件の感染が確認をされており、令和2年度に入りましてからも1件の感染が確認をされています。感染予防としましては、マダニにかまれないようにすることが大切であります。そのためには、「山へ入ったり、農作業や草刈りで草むらなどに入る場合は、肌の露出を最小限にする」「マダニに効く防虫スプレーで寄せつけない」「脱いだ衣類を地面に置かない」「長時間、地面に座らない」「車に乗るときや家に入るときは、服をはたいてダニ類を落とす」といったことを実践していただき、マダニにかまれないよう十分注意をしていただきたいと存じます。マダニにかまれた場合には、「無理にダニを引き抜こうとせず、速やかに医療機関を受診し処置してもらう」「数週間程度は体調の変化に注意し、発熱、倦怠感、頭痛、腹痛、下痢等の症状があれば医療機関を受診する」「受診の際はダニにかまれたことを伝える」といったことをお願いをしてまいりたいと考えています。 このダニ由来の感染症は、春から秋にかけて西日本での患者報告が多く、本町では毎年、広報で注意喚起を行っており、今年度も広報よさの7月号に掲載をしております。また、高齢者が重症化することが多いことから、介護予防事業などの機会を捉えて、住民の皆様方にお伝えをしているといった現状であります。 次に、4点目のご質問、荒廃状態の里山を見通しのよい明るい草原にしていけば野生鳥獣が集落に来ることがないとも言われているが、町長の見解をにお答えをいたします。 議員がご指摘でありますように、里山と農地や集落との境界部分に設ける見通しのよい明るい草原を「緩衝地帯」、あるいは「バッファゾーン」と呼び、イノシシ・シカの隠れる場所がなく農地等に近づきにくい環境ということで、被害を軽減させる効果があるとされています。 本町におきましても、平成20年から23年にかけまして、国府の補助金を活用し、町内12地区で、延べ19ヘクタールの緩衝地帯を整備してございます。 その後、本町における有害鳥獣の侵入防止対策としては、「獣害防止フェンス」の設置が主流となっています。今後は、獣害防止フェンスの設置並びに維持管理を引き続き支援するとともに緩衝地帯の整備から10年が経過をしておりますので、ご要望に応じ国府の緩衝地帯整備事業の採択支援を行ってまいりたいと考えております。 以上で、河邉議員への答弁といたします。 ○議長(多田正成) 河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) 丁寧な答弁ありがとうございました。 それでは、2回目の質問をさせていただきます。1回目のセンサーが感知すれば猟友会が持っておられる携帯電話にメールが入ることになっており、全て見回る手間と時間が省けて、猟友会の負担軽減になるということでした。質問ですけれども、有害鳥獣44人で300基のおりを管理されております。現在、センサーがおりに20台設置されています。先ほども言われましたように、見回りの軽減にもなる。随時設置をお願いしたわけですけれども、町長の答弁ではしていかないということなんですが、これにつきまして、再度、どういったことでできないのか、先ほども答弁の中で軽減という、猟友会の負荷軽減ということを言われておりながら、それができないということはちょっとどういうことなのか、まず、お聞きしたいと思います。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) それでは、ただいま議員からいただきましたご質問でございますけれども、おりにセンサーを装着をしているということでございましたけれども、この点につきましては、総務省の財源を活用しながら整備をしたものとご理解をいただきたいと存じます。このおりセンサーの価格でございますけれども、1基当たり2万5,000円程度ということでございます。現在では町内に20基の設置があるということでございますので、この20基の設置した機械を維持管理していくということが第一に考えられるものと認識をいただきたいと存じます。 なお、現在のところ拡大計画は持っていないということでございますけれども、センサーを導入するということによって、猟友会の皆さん方の労力を軽減できるということは事実でございますので、折を見て、その導入に係る財政支援などを探してまいりたいなと考えているところでございます。 ○議長(多田正成) 河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) ありがとうございます。今、猟友会の方たちの軽減になるということなんですが、それで20基ついてはいるんですけれども、残りの部分、300基のうち280基あるわけなんですけれども、見回りをされているわけなんですけれども、月に、これ複数で回られているか、単独が回れているのか、ちょっと分かりませんが、どのぐらいの回数で見回りをされているのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) 環境省の見解によりますと、1日に1回程度の見回りが必要ということでございますので、それぞれの皆様方におかれましては、1日1回程度の見回りをしていただいているものと認識をしてございますが、実態把握につきましては、できていないという状況でございます。 ○議長(多田正成) 河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) 人数なんですけれども、有害駆除員44名で、これは回られているのか、お聞きいたします。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からご案内がありましたような体制であるとご認識いただきたいと存じます。 ○議長(多田正成) 河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) ありがとうございます。先進地事例をちょっと紹介させていただけると思うんですけれども、塩尻市は独自の情報ネットワークを様々な分野に活用されておられます。特に鳥獣被害対策への活用において目覚ましい効果を発揮されておられます。イノシシをはじめとする有害鳥獣が出没する春から秋にかけて水田、畑や獣道の周辺に獣検知センサーやわな、保護センサーを設置し、獣検知センサーが獣を検知するとサイレンやフラッシュ光で獣を追い払うとともに、検知情報がクラウドを介して地元の農家や猟友会に地図つきのメールとして発信されてます。迅速な追い払いや捕獲を寄与されています。また、保護センターにわなが、獣がかかった、同じく検知すると、同じく地図つきのメールで発信されます。わなにかかった獣を迅速な撤去に寄与されております。よって、農家や猟友会の人的な負担の軽減にもなっております。 質問ですが、塩尻市のメールは地図メールつきですが、当町のメールは、どのようなものなのか、お伺いいたします。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、長野県の塩尻市の事例をご紹介をいただきました。私どものセンサー設置に係る概要について、改めてご紹介をさせていただきたいと存じます。 平成29年度に総務省の委託事業によって、町全域の特定小電力無線網を試験的に整備をいたしました。平成30年度から試験運用を開始してございますが、その関連事業としてセンサーを20基導入をしたものとご理解いただきたいと存じます。なお、この総務省の委託事業につきましてはICTまち・ひと・しごと創生推進事業といいまして、国庫100%で財源措置をされているものとご理解いただきたいと存じます。 試験的に整備をいたしました特定小電力無線網の試験期間につきましては、令和4年度までとしているということでございます。この間の稼働状況や事業効果などを検証しながら今後の在り方について議論をしていかなければならないという認識を持ってございます。このように町全域をカバーする小電力の無線網があり、そして、その無線網を活用した事業ということでございますので、一つのセンサーだけではなく、特定小電力網の維持管理も併せて行っていかなければならないということにつきましてもご理解を賜りたいと存じます。 いずれにいたしましても、この事業につきましては、関係者の皆さん方の労力を軽減するということでありましたり、先日の今井議員のご質問でもございましたけれども、町内の状況に鑑み、デジタル化が図れるもの、あるいはICT化が図れるものにつきましては、積極的に図ってまいりたいという気持ちでございますので、そのようにご理解賜りたいと存じます。 なお、議員からは具体的なメールの受信、あるいは発信についてのご質問でございましたが、この点につきましては、井上農林課長から答弁をさせていただきたいと存じます。 ○議長(多田正成) 井上農林課長。 ◎農林課長(井上雅之) 具体的なメールが、どのように来るかということでございますけれども、当町が設置をしておりますセンサーでございますが、おりが、まずは閉まった状態になったことを感知するセンサーと、それから、もう一つ同様のセンサーなんですけれども、閉まったことを揺れで獣が入ったと、その二つのセンサーで確実に獣がおりに入っているという情報をメールで管理されておる猟友会員の方に行くというシステムでございます。 最近は、画像を送ったり、そういった、この有害鳥獣の捕獲の分野でもスマート化が進んでおりますので、そういったところと比べますと、いろいろな、まだまだ制度的には向上を求められるところもあると思いますけれども、先ほど町長の答弁にありましたように、一定、今の試験の、その無線網が令和4年というところがございますので、一定その期間で猟友会の皆様とも、その効果等を検証しながら次の段階を踏んでいきたいというふうに考えております。 ○議長(多田正成) 河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) 今、説明いただきまして、ありがとうございます。それで、20基あるんですけれども、その個々に、どこに、おりに獣が入ったという、それは分かるようになっているんですか。それと、そのおりは20基あるんですけれども、主に、どの辺に設置されておられるのか、兼ねて、すみませんが、お願いします。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいまいただきましたご質問にお答えをいたします。まず、センサーおりに鳥獣が入ったことが分かるようになっているのかというご質問でございました。その点につきましては、分かるようになっているということでございまして、先ほど井上農林課長から答弁をさせていただきましたような経過を踏まえて、おりの管理をされておられる方に情報が届くということでございます。 また、300基ありますおりのうち、20基におきましてはセンサーが取り付けられているということでございますけれども、それが、どの地点にあるのかということでありますが、町内全域に点在をしているというようにご理解をいただきたいと存じます。 ○議長(多田正成) 河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) ありがとうございます。猟友会の方に軽減策と、メールをつけることに、センサーをつけることに軽減がなされると、そういうことを、答弁を言われました。十分考えてないという話でしたけれども、やはりそういった方向性を持っていただきたいなと思いますけれども、再度、答弁いただきたいと思います。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からいただきましたご質問にお答えをしたいと思いますが、先ほど、答弁を申し上げましたように、おりセンサーの設置につきましては、総務省の委託事業で行いました特定小電力無線網との連動があるということでございますので、この取組というものを改めて検証をしながら、今後、どのような措置ができるのかということを議論してまいりたいと考えております。 いずれにいたしましても、先ほど申し上げましたように、この取組というのは、それぞれの担当者の皆様方における労力の削減ということにつながっているものと認識をしてございますので、でき得る限り、その方々に寄り添った事業展開が図れるように努力をしてまいりたいと考えております。 ○議長(多田正成) 河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) よろしくお願いいたします。以前にも鳥獣対策で一般質問させていただきましたけれども、フェンスの設置前と設置後を比較すると、率にしますと77%から89%で、被害が大きく減少したという前回の答弁でありました。 今、フェンスは現在、118キロメートル設置が済んでおりますが、未設置部分についての状況をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からいただきましたご質問は、獣害防止のフェンスの設置状況でございましたが、この獣害防止フェンスにおける設置できてない地域というのは、石田地域から弓木地域でございます。この有害鳥獣のフェンスにつきましては、それぞれ実施主体の皆様方に設置、維持管理をお願いをしているということでございまして、我々といたしましても両区の関係者の皆様方には設置をお願いしたい旨をお伝えをしているというようにご理解いただきたいと存じます。 ○議長(多田正成) 河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) フェンスを管理されているわけなんですけれども、その地域の農会の方が年に3回ぐらい、地域によって違うかもしれませんけれども、現場点検をされておられます。 質問なんですが、皆様、高齢化されてまして、身体にもいろいろ支障されておられます。今後、このフェンスの管理をする方が減ってくるのではないかなと思うんですが、地域のことは地域の住民が守らなければいけないと、そういうことも言われておりますけれども、町としての高齢化される、高齢化していく中での減っていくことなんですが、これについての町としてのお考えをお聞かせください。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からいただきましたご質問でございますが、現在、町内に設置をしている獣害防止フェンスでありますが、先ほど答弁でも申し上げましたように、ほとんどの地域で設置をいただいているという状況でございます。その設置の段階から維持管理の段階に大部分は移っているということでございます。 議員からご指摘がございましたように、この管理いただいている団体におきましては、それぞれ地域の皆様方にお世話になっているということでございます。地域の皆様方、特に獣害防止フェンスを設置したり、管理、維持していただいている方々は高齢、高齢といいますか、若者世代ではないという傾向があるように思います。 私どもといたしましては、それぞれの地域や地区の現状もあろうかと思いますが、広範囲にわたって参画できる在り方を、関係団体とともに議論をしていく必要があるという認識を持っているところでございます。
    ○議長(多田正成) 河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) ありがとうございます。じゃあ次にいきます。廃棄処分とジビエについてお伺いいたします。中山間地域において、森の京都の恵みとして、ジビエ料理を楽しむ取組が展開されています。丹後地域においては、京丹後市に公設公営での加工処理施設が設置されています。伊根町では、民間ベースの取組にて行政が有利財源確保の支援を行う形でつくられた加工処理施設があります。宮津にも、獣肉提供する場所ができる予定と聞いておりますが、本町におきましては、先ほども町長のほうから答弁いただきましたけれども、本町におきましては捕獲したイノシシの約1割は猟友会が個々として資源活用されています。かや山の家が令和2年度に施設改修工事が行われ、施設の一部が改修したジビエ解体加工体験室ができる予定になってます。 質問ですが、シカ、イノシシ肉は豚や鶏に比べて鉄分やビタミン12などが含まれることが食材として扱う飲食店で増えています。当町にもジビエ施設、加工施設ができます。ジビエ材料は一般家庭での普及は、まだ広まっておりません。加工施設で、家庭でも簡単につくる食品開発の考えについて、お伺いいたします。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からご案内がございましたように、令和2年度の事業において、かや山の家において、ジビエ加工施設の整備をしたいと考えてございます。このジビエ加工施設の稼働でございますが、まずは安定的に、この施設が稼働できるような体制をつくり上げていくということが重要であると考えてございます。その上で、食肉加工をした上では、かや山の家での料理としての提供ということを基本としてまいりたいと考えております。 この山の家におけるジビエ料理を多くの方々に楽しんでいただくということが、引いては食肉としての商材開発などにつながっていくものと認識をしてございますので、まずは施設の設置・稼働を安定的に行えるように取組を進めていきたいと考えております。 ○議長(多田正成) 河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) よろしくお願いいたします。続きまして、3番、動物由来の感染症に対する予防対策についてお伺いいたします。 新型コロナウイルスは、中国のコウモリのウイルスが別種の哺乳類を経て人間に感染するようになったと言われております。このように、動物由来感染症とは、動物から人間へ移る感染症のことを言います。感染症が起こることを伝播と言いますが、動物由来感染症は大きく分けると直接伝播と間接伝播の二つがあります。 直接伝播とは、かみ傷やひっかき傷から病原体が侵入するものです。間接伝播は、さらに細分化されベクター媒介、環境媒介、動物性食品媒介があります。ベクター媒介は、ダニや蚊が吸血を行うことで、感染動物から人間で病原体が伝播されていきます。環境媒介は、病原体で汚染された水や土壌に接触、もしくは排泄された病原体が風に飛ばされ、その空気を吸ってしまうことから感染してしまうことがあります。動物性食品媒介は、病原体を持った家畜や魚類を熱することなく食べてしまうことが原因で感染してしまいます。 質問ですが、今、直接伝播、間接伝播について述べさせていただきました。感染症の予防方法は、個々に違うと思いますが、先ほど答弁いただきましたけれども、再度、答弁お願いいたします。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは動物由来の感染症の在り方ということで、直接伝播、間接伝播のご説明がございました。 先ほど、第1答弁でも申し上げましたように、動物由来の感染症というのは、日本においては比較的少なく、数十種類というように言われてございます。国内の身近な動物由来の感染症ということが、ペットとして飼う場合がございますが、特に野生動物につきましては、慎重な感染対策が必要であると考えてございます。 具体的に申し上げますと、丹後地域におきましても、ここ近年で感染が確認をされている重症熱性血小板減少症候群につきましては、マダニに由来するということでございますので、草むらに入られるとき、また山林に赴かれるときにつきましては、しっかりとした対策を講じながら入っていくということが重要であると考えてございます。また、マダニに効く防虫スプレーでありましたり、脱いだ衣服を地面に置かない。こうした一つ一つの対策を私たちがとるということが非常に重要なことと認識をしてございます。 ○議長(多田正成) 河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) ありがとうございます。4番目なんですが、高齢化に伴い管理が行き届かないことにより里山が荒廃状況について、お伺いしたわけなんですが、先ほど、町長の答弁の中にもありましたように、整備をされているということで、そのことに関しまして、全体的に今後もそういうふうなことをやって行かれるということで、認識でよろしいでしょうか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からいただきましたご質問にお答えをいたします。先ほど答弁でも申し述べましたように緩衝地帯の設置につきましては、平成20年から23年にかけまして事業を行った経過がございます。19ヘクタール、22か所において、その対応を行っているということでありますが、設置から10年がたとうとしている中で、再整備についてのご要望もいただくことも増えてきているという状況でございます。 引き続き地域の皆様方と協議をさせていただきながら、取組を進めていきたいと考えてございますが、その取組を進めていくために、必要な財源というものもございますので、その財源の立て方については引き続き調査研究を行っていきたいと考えております。 ○議長(多田正成) 河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) ぜひともよろしくお願いいたします。 最後ですけれども、高齢化により担い手不足が大きな課題と、本町としても大きな課題があるわけなんですが、このことにつきまして町長のお考えを最後、お聞きしたいと思います。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からいただきましたのは、本町における高齢化、あるいは人口減少による地域の担い手の不足ということに対して、どのような認識を持っているのかということでご質問をいただきました。 まず、全体的な見解といたしましては、私も河邉議員と同様の危惧を持っているということでございますので、地域で生活をされる若年世代の皆様方によるまちづくりの参加ということを促していくということに合わせて、本町に移住・定住を考えられる方の促進策を講じていく、こうしたことを一つ一つ丁寧に取り組んでいきたいと考えております。 なお、本日いただきましたご質問につきましては、野生鳥獣による被害と対策を問うということでございました。この分野におきましても、担い手の不足というものがあります。ただ、本町においても若い世代の野生鳥獣対策に係る免許取得につきましても、若干でありますけれども実績があるという状況でございます。 引き続き、この野生鳥獣に係る様々な取組のご紹介でありましたり、免許の取得を促すために取組を進めていきたいと考えているところでございます。 ○議長(多田正成) 河邉議員。 ◆10番(河邉新太郎) ありがとうございます。今いろいろと述べさせてもらいました。少しでも前進するように努力していただきますよう、よろしくお願いいたしまして、一般質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(多田正成) これで、河邉新太郎議員の一般質問を終わります。 ここで、少し早いですが、昼食休憩といたします。     (休憩 午前11時50分)     (再開 午後1時30分) ○議長(多田正成) 休憩を閉じ、休憩前に引き続き会議を再開します。 ここで、昨日の永島議員一般質問の答弁について、教育長から発言の申出がありますので、お受けいたします。 教育長。 ◎教育長(塩見定生) 貴重な時間を頂戴いたしまして、おわびと訂正をしたいというふうに思っております。 昨日、永島議員がですね、学校給食センターの設置場所につきまして、質問がありまして、私のほうが答弁したときにですね、まちづくり本部会議で決定したということを答弁したということでございますけれども、実際はですね、まちづくり本部会議で議論を行いまして、その意見を踏まえて最終的に町長が決定されたということでございますので、訂正させていただきます。 誠に申し訳ありませんでした。 ○議長(多田正成) 次に、15番、宮崎有平議員の一般質問を許可します。 15番、宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) それでは、事前通告に基づきまして第96回令和2年9月定例会の一般質問をさせていただきます。 今回は、1点目コロナ禍における教育について。 2点目、コロナ禍における防災・減災対策について。 3点目、コロナ禍における高齢者の生活支援対策についての3点を質問いたします。 それでは、コロナ禍における教育についてから質問をいたします。今年に入り新型コロナウイルスが世界的に流行し、世界の社会や経済に大きな影響を与えております。日本においても第2波が来ているとも言われ、社会及び経済に多大な影響を与えておると、終息にはかなりの時間が必要な状況にあります。日本では3月以降、外出自粛要請や緊急事態宣言、3密の回避や新しい生活様式の推奨など、日常生活が大きく変化をしております。それは、教育現場においても同様であり、児童・生徒も長期休業も含め、大きな影響を受けております。また、保護者にも大きな負担を強いられている現状であります。新型コロナウイルス感染症に伴う学校の対応について、どのようにされているのか、次の5点についてお聞きしたいと思います。 1点目、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、学校にどのような影響があったのか。 2点目、ソーシャルディスタンスをはじめとした、新しい生活様式を教育現場に、どのように応用していくのか。 3点目、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言も解除され、徐々にいろいろな制限が解除されておりますが、現在の学校における新型コロナウイルス感染症の対応をお伺いいたします。また、不足授業数の対応で夏休みが短縮となっておりますが、児童・生徒への影響を、どのように考えておられるのか。 4点目、特に中学校3年生の部活動の集大成である様々な文化・スポーツの大会などは中止と聞いておりますが、今後、代替の大会などの実施は検討されるのか、また、学校行事の運動会や学習発表会、修学旅行などは、どのように考えておられるのか。 5点目、20年後を支える人材を、どのように育成されるのか、現在、小学校・中学校に在学している子供たちの育成に、今、何が必要と考えておられるのか。 以上の5点を教育長にお伺いいたします。 次に、コロナ禍における防災・減災対策について、お聞きいたします。コロナ禍であっても自然災害の発生は待ってはくれません。中でも、我が国では、日本列島全体で中規模の地震活動が活発化し、首都直下地震・南海トラフ巨大地震は発生直前と言われております。また、毎年、どこかで発生するようになった集中豪雨や台風による被害は、今年もシーズンに入る7月には九州全域を襲っています。幾つもの災害が重なってしまう複合災害の危機も言われており、9月、10月は、特に台風なりの自然災害が多く発生する時期であります。コロナ禍で自然災害が発生した場合、従来の防災では対応仕切れない可能性があるため、コロナ禍を踏まえた防災訓練の実施が重要と考えておりますが、次の3点についてお聞きいたします。 1点目、避難計画の住民への情報と周知の備えはどのようにされているのか。 2点目、避難所での感染対策は。 3点目、消防体制の備えについてお聞きいたします。 最後の質問になります。コロナ禍における高齢者生活支援についてお聞きいたします。新型コロナウイルス感染症流行下での今後の新しい生活様式に基づく高齢者生活支援の課題について、4点お聞きいたします。 1点目、今後の高齢者の健康増進、介護予防について。 2点目、今後の展望と課題は。 3点目、フレイル対策について。 4点目、新しい生活様式の啓発をどのようにされているのか、町長にお伺いいたします。 以上で、1回目の質問といたします。 ○議長(多田正成) 答弁を求めます。 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 宮崎議員、第1番目のご質問、コロナ禍における教育についてを私のほうからお答えしたいというふうに思います。 1点目のご質問、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、学校にどのような影響があったかについてお答えしたいと思います。 前年度、令和元年度につきましては、国からの全国の学校に対する臨時休業要請を受けまして、本町の小中学校におきましても、3月3日から3月24日までの15日間を臨時休業ということにいたしました。また、今年度に入りまして、今年度は規模を縮小しながらもですね、予定どおり始業式・入学式を実施いたしまして、新1年生を迎えて、新たなスタートを切りましたけれども、特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令されまして、4月22日から5月20日までの17日間、再び臨時休業をしたところでございます。突然の長期にわたる休業措置は、児童・生徒にとりまして大きな不安があったというふうに思っておりますし、時期に応じた学校行事や教育活動など、児童・生徒の成長の節目に応じた取組ができなかった影響はあると思っております。 しかし、各小中学校におきましては、一度切りしかない義務教育において空白が生じないよう一人一人の児童・生徒の不安等を少しでも解消すべく、家庭訪問や電話連絡での対応、そして、学校の再開後にはストレスチェックを実施いたしまして、子供たちの心理面を把握し、指導に生かしてまいりました。 また、休業期間中においても学びを保障していく取組を実施してまいりました。例えば、プリントによる補習学習の実施、DVDによる授業動画の提供やKYTの活用による動画配信等々により、児童・生徒の学習支援を行ったことも、その一例でございます。 また、学校再開に当たりましては、授業の進み具合の修正や定期テストの時期の変更、体験学習や校内陸上記録会の中止など、大幅な教育課程の変更や調整が必要となりましたけれども、1学期の終業式を7月31日、2学期の始業式を8月20日といたしまして、夏休み期間を短縮したことによりまして、不足しておりました授業時数を確保することで、ほぼ当初の計画どおりに学習指導を行えるという見通しとなっております。 学校行事につきましても、児童・生徒の教育効果を勘案して、全ての行事を中止することにならないよう3密を避けるなど安心・安全に配慮しつつ、今を大切にして、学年別の実施や人数の制限、時間の短縮など、工夫しながら実施することとしております。 学校におきまして、コロナ禍においても児童・生徒が充実感や達成感を持てるよう、引き続き教育活動の充実に努めてまいりたいというふうに思っております。 次に、2点目のご質問、ソーシャルディスタンスをはじめとした新しい生活様式を、教育現場に、どのように応用していくのかについてお答えいたします。 感染防止を避けるための工夫といたしまして、児童・生徒及び教職員に対しましては、毎日、家庭で検温するよう指導しているとともに、登校時に全ての児童・生徒並びに教職員の健康状態を把握しているところでございます。 手洗いや消毒も徹底しておりまして、特に、児童・生徒が触れる機会の多いドアノブや手すりなどは毎日、消毒しておるところでございます。また、授業中や給食の時間等における教室の換気、児童・生徒がお互いに一定の距離をとること、向かい合わないこと、大きな声で話さないといったことについても常に注意しているところでございます。 次に、3点目のご質問、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言も解除され、徐々にいろいろな制限が解除されている。現在の学校における対応を伺う。また、不足授業数の対応で夏休みが短縮されているが、児童・生徒への影響をどのように考えているのかについてお答えいたします。 現在、各学校におきましては、1点目並びに2点目のご質問でもお答えいたしましたとおり、感染防止策に努めながら、例年とは異なる点はございますけれども、様々な工夫をいたしまして学習活動の充実や学校行事の実施に努めておるところでございます。梅雨が明けまして以降、8月に入って猛暑日が続いておりましたので、例年よりも早い2学期の始業に当たりましては、児童・生徒の体調管理に不安もございましたけれども、昨年度中に全学校にクーラーを設置していただいたことによりまして、整った学習環境のもとで、教育活動を実施することができております。 また、夏休みが短かったことによりまして、長期休業中にしかできない体験ができないのではないか、心身の休養が不十分になるのではないか、部活動の新チームづくりへの影響など、心配されることは多々ございましたけれども、現時点では大きな影響は見受けられないということでございます。 次に、4点目のご質問、特に中学校3年間の部活動の集大成である様々な文化・スポーツの大会などが中止と聞くが、今後、代替えの大会などの実施は検討されるのか。また、学校行事の運動会や学習発表会、修学旅行などは、どのように考えているのかについてお答えいたします。 夏休みに入りまして、直後の8月1日、2日には、感染防止対策を講じた上で、丹後ブロック中学校総合体育大会が実施されました。中学校3年生にとりましては、3年間取り組んでまいりました部活動の成果を遺憾なく発揮して、有終の美を飾ることができて大変喜んでいたという報告を受けております。また、学校行事につきましては、先ほども答弁いたしましたけれども、実施の時間や内容、保護者の参加の仕方を熟慮した上で、中学校では体育祭・文化祭・新人戦等を、小学校では、学習発表会・マラソン大会・小学生駅伝大会等を実施する予定でございます。 児童・生徒の貴重な体験、学習の機会となる修学旅行につきましては、当初予定していた日程や行先、内容を変更いたしまして、9月から11月の間に、各小中学校とも実施する予定としております。ただし、新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては、中止も含めて判断せざるを得ない状況も想定されるということでございます。教育委員会としまして、一定の判断基準を設け、各学校に提示したところでございます。 最後に、5点目のご質問、20年後を支える人材をどのように育成するのか、現在、小学校・中学校に在学している子供たちの育成に今、何が必要と考えるかについてお答えいたします。 現在、小中学校に在籍する児童・生徒が、3月からの出来事によって、人生に何か忘れ物をしたような、ぽっかりと穴が開いたようなハンディキャップを負うことがないように、形は変わろうとも今しかできない経験をできる限りさせてやりたいと考えております。 自信と思いやりにあふれ、与謝野町に誇りを持ち、創造的に未来を開拓する人材を育てる教育、子供たちに温かくて厳しい、周囲からの愛情や信頼、期待などに包み込まれているという感覚を実感させる、地域ぐるみで育む教育を本町では目指しておりまして、コロナ禍であっても、その方向性は変わるものではございません。 現状では、まだまだ先行きが不透明であり、今後も児童・生徒を取り巻く環境に様々な影響が生じてくるかと思いますけれども、家庭や地域社会の皆様方のご協力のもと、引き続き日々の学校での教育活動、また、社会教育の場を通じて、20年後を支えてくれる人材の育成に努めてまいりたいと、このように考えております。 以上で、宮崎議員への私からの答弁とさせていただきます。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) それでは宮崎議員、2番目のご質問であります、コロナ禍における防災・減災対策について、3番目のコロナ禍における高齢者生活支援については、私からのほうから答弁を申し述べます。 まず、2番目のご質問、コロナ禍における防災・減災対策についての1点目のご質問、避難計画の住民への情報と周知の備えはにお答えをいたします。 このたび、新型コロナウイルスを想定した避難に関する普及啓発活動、避難の理解力向上キャンペーンを展開するよう国から通知が発せられております。このキャンペーンは、自らの命は自らが守る意識を国民一人一人に醸成するためには、町民に、平時より地域の災害リスクを認識していただき、災害時にとるべき行動について理解してもらうことを目的としており、町民自らが自宅の災害リスクを踏まえ、とるべき行動の判断するための避難行動判定フロー及び、警戒レベル等の避難情報を読み解き避難するタイミングを判断するための避難情報のポイントを配布、または回覧し、避難訓練に活用するなど、町民の皆様方の避難の理解力向上に努めることとなっております。 この通知に基づき、先日、渡邉議員にも答弁を申し上げましたとおり、6月10日発行の町内回覧では、「避難行動判定フロー」、「避難情報のポイント」などを周知しておりますし、9月10日発行の広報よさの及びチラシでも各戸配布しておりますが、ここでも同じ内容を再度周知をしてございます。 2点目のご質問、避難所での感染対策はにお答えをいたします。新型コロナウイルスの発生状況を踏まえ、令和2年6月3日に、京都府避難所運営における新型コロナウイルス感染症への対応マニュアル作成指針が京都府より示されております。これを受け、町内の一次避難所にはマスク、手指消毒液、非接触型検温器、ペーパータオル等を配布させていただき、この指針に沿った形で、本町の避難所運営における新型コロナウイルス感染症への対応マニュアルを作成しております。感染防止のためには、職員及び区役員全員が意識して取り組むことが重要でありますので、7月2日と3日に職員向けの説明会を実施し、7月8日には区長連絡協議会で区長様の皆様方にマニュアルの配布及び説明を行い、町と各区が協力して避難所での感染防止策を図るということといたしてございます。 なお、10月18日の防災訓練時には、町内の一次避難所において、避難所運営における新型コロナウイルス感染症への対応マニュアル確認訓練として、体調不良がない方用の居住スペースと、発熱、せき等の体調不良者用の専用スペースの区分けなど、避難所レイアウトの確認訓練も行うこととしております。 次に、3点目のご質問、消防体制の備えはにお答えをいたします。消防団活動においても手洗い、せきエチケット等、感染症対策の徹底や、十分な換気の実施、スペースの確保などの新しい生活様式を実践していくことが重要であると考えており、全団員への周知・徹底とともに、各詰所にはマスク、手指消毒液を配布し感染防止対策を図っているところでございます。 次に、3番目のご質問でいただきました、コロナ禍における高齢者生活支援について、お答えをいたします。 まず、1点目のご質問、今後の高齢者の健康増進・介護予防についてと、2点目のご質問であります、今後の展望と課題はにつきましては、併せて答弁をいたします。 国からの通達により、新型コロナウイルス感染症の感染拡大当初から、介護福祉サービスにつきましては、罹患すると重症化するリスクが高いながらも、サービスを停止することは、高齢者の心身の機能低下や生活の質の悪化などが顕著となり、また、家族介護の負担増等の理由から、感染防止に万全を期した上で、介護福祉サービスの提供を維持継続していただいておりますが、議員のご質問にございます、健康増進・介護予防の事業となります「高齢者ふれあいサロン」、「認知症カフェ」などは、感染拡大防止に重きを置き、3月から7月までの間、事業を中止しておりました。事業を中止している間には、電話や戸別訪問を通し健康状態を把握をしたり、再開までの生活の工夫などの声かけをさせていただいており、町有線テレビを活用し体操教室や小物づくり教室、また音楽療法なども取り入れ、介護予防番組を作成し、放送してきたところでございます。 この7月には地域包括支援センターで実施をいたしました軽度の要支援者アンケート結果によりますと、令和元年度と比較し、外出が減ったと回答された方は約2.5倍となり、自主的健康感も悪くなったと回答された方は約2倍に増えていました。このように、アンケート結果からも、明らかに外出頻度が減少し、行事などの中止や参加を控える状況が見受けられ、高齢者の方が家で過ごす時間が長くなっております。 さらに、地域包括支援センターへの高齢者相談や訪問件数、新規のサービス受給件数が、このコロナ禍において、昨年より急増しており、不安な気持ちで生活をされている方が増えているのではないかと認識をしております。その対策の一つであります、高齢者サロンでは、手紙のやりとりをされていると伺っております。このような地道な取組が高齢者の方々の不安な気持ちの解消につながっていくものと考えております。 次に、3点目のご質問、フレイル対策についてにお答えをいたします。フレイルとは、心身機能・生活機能・社会的機能といった、三つの機能が徐々に低下し、要介護状態に近づくことを言います。 フレイルを予防するためには、足腰が弱らないよう運動をする、体力や抵抗力を高めるために栄養をとる、閉じ籠もりを予防するために社会参画をする、この三つを同時に維持することが大切であると考えております。本町では、この「栄養」「運動」「社会参加」を目的とした様々なフレイル対策の健康増進・介護予防事業を毎年実施をしておりますが、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、やむなく中止をした事業もございました。しかし、このコロナ禍にありましても、感染症予防対策を行い、例年の実施方法とは異なった手法も工夫しながら、フレイル予防のための事業を展開していくことが必要であると考えております。 その取組としては、ご自身で決めた運動目標を実施し、記録表を提出することで、健康グッズ等の景品が当たる「チャレンジウオーキング事業」を実施しておりますし、自宅でできるフレイル対策を行っていただけるよう有線テレビを活用して、4月には国保診療所の理学療法士による運動紹介番組を放送いたしました。さらに今後は、栄養士によります低栄養予防のための料理を紹介する番組を制作する予定としてございます。 次に、4点目のご質問でいただきました、新しい生活様式の啓発はにお答えいたします。高齢者に限らず、新しい生活様式を取り組んでもらうことが必然となっております。新しい生活様式を受け止めてもらいながら、自粛期間により外出の機会が減り、家で過ごす方が増えておりますが、健康増進・介護予防に向けて日頃から運動をすることが大切であり、3密を避けての散歩や家の中、庭での体操、家事や農作業で身体を動かすなどを推奨する必要がございます。また、積極的に家族や友人との交流を図り、社会の一員であることを自覚していただくことも必要なことと考えてございます。 高齢者の皆様方にとっても、日常生活が大きく制限されることとなっていますが、より一層人との交流や助け合い、支え合いが重要となってございます。 介護福祉関係機関、民生児童委員、地域の方々のご協力をいただきながら、様々な機会を捉え、新しい生活様式を実践してもらうよう啓発をしてまいりたいと考えております。 以上で、宮崎議員のご質問の私からの答弁とさせていただきます。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) ありがとうございました。それではですね、コロナ禍における教育についてから、2回目の質問をしてみたいと思います。 これ、感染者は今のところ与謝野町では、学校では出てないんですかね。出てないですかね。もし発生した場合の対応については、どのような考え方でおられるか、教えてください。 ○議長(多田正成) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 今、議員のご質問で、もし学校で感染者が出た場合、いわゆる児童・生徒並びに教職員ということになろうと思いますけれども、すぐにですね、その場合は陽性反応が出たらですね、保健所の指示に従いまして、学校臨時休業という形をとっていくということになろうかというふうに思っております。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) ソーシャルディスタンスというふうに言われておりますんで、登下校なんか、今、現状どのような形でされておりますか。 ○議長(多田正成) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 議員のご質問にお答えしたいと思います。中学校の場合は、徒歩もありますけれども、自転車通学ということになっておりますので、一定の期間、距離をとりながら登校しているというふうに思いますけれども。 それから、新生加悦小学校の場合、桑飼小とか与謝小学校については、スクールバスを使っておりますが、その場合でも換気、バスを、窓を開けまして換気に努めて登校しておりますし、それから小学生の、いわゆる集団登下校ですけれども、そこにもですね、見守り隊の方がついておられたり、また、保護者等々の協力がございまして、ディスタンスをとりながら登下校しているという状況であるというふうに認識しております。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) 私がですね、知っとることはですね、岩滝小学校では、下校のときに玄関の前に全員が、帰る人みんな集まってとしとったんですが、今もそれはしておられるんでしょうか。 ○議長(多田正成) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 議員のご質問にお答えしたいと思います。私の知っている限りでは小学校下校時に、大体、全員集めまして下校の注意をしながらですね、それからまた、そこに見守り隊の方が、そこにおいでますんで、そこに対応していっているんだろうというふうに思っておりますけど、大なり小なり現在も、そのことについては、もちろん距離はとりながらも実施しているだろうというふうに思ってます。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) はい、多分、気をつけておられるんかなという気はしておるんですけども、実際、私も何回か見ておりますけども、あれは密になっておる状態でありますので、その辺はちょっと、多分、今は私、見てないんであれですけども、改善はされているんだろうなというふうには思っております。それはもういいと思います。 ソーシャルディスタンスをはじめとする新しい生活様式を、教育現場でどのように応用していくのかについてですね、新型コロナウイルス感染症とともに生きていく社会を前提とした場合、新規感染者数が限定的となった地域であっても、再度感染が拡大する可能性がありますけども、このため長丁場になります。学校において、新型コロナウイルス感染症の考え方について、先ほどもご答弁いただいたんですが、もう少しちょっと説明していただけますか。 ○議長(多田正成) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 議員のご質問にお答えしたいと思いますけれども、私が一番懸念しておりますのも、慣れてしまって注意が不十分になっていったときにですね、ちょっと怖いなという思いはしておりまして、現在ですね、先ほども言いましたように、検温は家庭で、もし検温を忘れてきた場合は、学校で教職員、児童・生徒ともにですね、検温を、まず行うということにしておりますし、それから、手洗いはですね、いろいろな活動後、必ずですね、例えば音楽・体育・給食・トイレ、それから休憩等々の後にはですね、頻繁に実施するということがございますし、それから、ポスターを、啓発ポスターを校舎内にありまして、そのことについても啓発しておりますし、放送等々も使って行います。それから、保健委員会とか、それから保健だより等々でも啓発しているということでございます。ある学校では、手洗いソングを流して啓発しているということも聞いております。 先日、橋立中学校の体育祭に行ってきましたけれども、生徒会の役員が放送するんですけれども、必ず放送して30秒間手洗いをしてくださいとか、それからリーダーの子たちが看板を持ってまして、啓発、手洗いとかいうことを啓発している姿を見て、徹底した、現在のところは徹底して、そういった啓発をしているというふうに伺っておりますし、怖いのは、やっぱり慣れてしまうということはあるので、今後とも続けていきたいというふうに思っております。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) そうですね、慣れてしまうということが一番怖いですよね、私もそれはもうよく感じます。 4点目のスポーツ大会中止というようなこともあったと思うんですけども、それは特に全国では高校野球が中止になったり、いろんな大きな全国大会も、ほとんど中止になったりして、それにかわる代替えというふうなものもされておりますけども、この地方ではどういうことでしょうかね。 ○議長(多田正成) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 議員のご質問にお答えしたいと思います。第1答弁でもお答えさせていただきましたけれども、議員ご指摘のとおり京都府の大会というのはなくなっておりまして、中学生、いわゆる丹後ブロック、京丹後、それから宮津、伊根、与謝野町の中学校の大会が丹後ブロック中学校総合体育大会ということで、これを8月1日と2日の両日にわたりまして、全部活動を実施させていただいたということです。 もちろん規模を縮小したんですけれども、大変な保護者の応援がありました。それでも子供たちにとって3年間の部活動の集大成となりますので、子供たちは一生懸命取り組みまして、充実感に浸っていたというふうに報告聞いておりまして、私、先ほど申しましたけれども、そういった充実感が次へのステップにつながっていくんだろうというふうに私は思っておりますので、この大会を終えて次は中学校3年生にとっては、進路のほうに心が向いていったらいいかなというふうに思っています。 それから、小学校につきましては、従来行われております小学校の陸上記録会というのがありますけども、町の。これは一堂に会せずに、各学校で記録会を実施しようとか。それから、与謝地方の小学生の駅伝大会は、今年もシーサイドパークで行われるんですけれども、2回にわたって実施していきたいというようなことも考えておるようですが、もちろん規模は縮小しながらも経験をさせてやりたいということで実施する予定でございます。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) 修学旅行等は行くという予定でおられると思うんですが、どういう予定になっておりますか。 ○議長(多田正成) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 議員のご質問にお答えしたいと思います。修学旅行につきましては、第1質問でもお答えいたしましたように、例年ですと中学校は5月に、大体5月にですね、東京方面に計画をしておりまして、それから小学校は6月と9月に、いわゆる京都、それから奈良、大阪方面を中心に修学旅行を実施する予定でしたけども、先ほどから申しておりますように、いわゆる臨時休業ということもありまして、変更を余儀なくされたということでございますけれども、中学校につきましては、橋立中学校は9月の下旬、それから江陽中学校と加悦中学校は10月ということになります。 小学校は、先ほど言いましたように6月、9月に予定しておりましたけれども、11月に余儀なくされたということになっておりまして、基準としましては、いわゆる府県をまたぐ移動が制限された。いわゆる京都府独自の措置も含んで、そういったことがあった場合は、駄目だということがありますし、それから、京都府に緊急事態宣言が発令されたとか、それから、旅行先の都道府県に緊急事態宣言がなされたとか、それから町内の児童・生徒に感染者が出たとか、それから町内の保護者の中でも、そういうことがあったという場合は、少し考えなければならないだろうなということを思っておりますけども、先ほどから言っておりますように、いろいろな各学校とも工夫をいたしまして、万全を期して行かしたいということもございますので、そういったことを勘案しながら、今後ともですね、推移を見守っていきたいと思っております。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) このコロナ禍という中でございますので、子供たちが大変大きな、先ほど教育長もおっしゃったように大きな不安があったというふうにおっしゃっておられました。こういうことのケアというのは、どのようにされたんでしょう。 ○議長(多田正成) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) お答えいたします。臨時休業中は教員が電話とかですね、できたら家庭訪問した家もあるかと思いますけど、基本的には電話連絡で状況を把握しておりました。 学校ではですね、大体1週間に1日は登校日を設けまして、児童・生徒のチェックはしていたということでございますし、いわゆる再開後につきましては、ストレスチェックの用紙を配りまして、不安やなんかを把握して、それで子供たちの対応をしていたということはあります。 特に、そのことで、休業がもとで学校に来れないというような児童・生徒はいなかったというふうに思っております。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) はい、分かりました。私の孫も京都におるんですけど、このコロナの間、ずっと我が家におりまして、実際、何をしとったかと言うと、ゲームばっかりしとるんですよ。そういう非常に、コロナの間、長期休業というようなことがあったときに、そういう心配が各家庭でないんだろうかというふうに思っておるんですが、その辺はどのように考えておられますか。 ○議長(多田正成) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 議員のご指摘につきまして、私も心配しておりまして、いわゆる家庭内でいろいろなトラブルが起こっていたかも分かりませんし、そういったことを少なくとも学校で聞けたということが、今ストレスチェック等々でありましたし、また、学校によっては個人面談を実施しておりますので、そういったところで相談しやすい体制を整えながら対応しているということでございます。 それから、もう一つはですね、先ほども第1答弁で答えましたけれども、DVD等々で動画をKYTのほうで流していただいておりまして、そこで体力トレーニング等々も実施する中で、家庭でも一緒にやったんだというような形も聞いておりましたので、これからの教育に大いに生かせることだったなというふうに私自身は思っております。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) それでは、次に20年後を支える人材をどのように育成するか、現在、小学校や中学校に在学している子供たちの育成に、今、何が必要なのかということを聞かせていただきました。 教育長は、地域ぐるみで育てるというふうなこともおっしゃいました。私も家庭で育てる、これは第一だろうと思います。学校で育てる、また家庭、地域で。地域で、地域が育てるいうことも大事なことだとだろうと思いますが、地域が育てるいうのはどういう形ですることなんだろうかなと、私ちょっと考えておりますが、その辺はどういうふうに考えておられますか。 ○議長(多田正成) 塩見教育長。 ◎教育長(塩見定生) 議員のご質問にお答えしたいと思いますけれども、私は家庭で育ち、学校で学び、地域で生きる、こう基本的には思っていますけれども、議員も感じておられると思いますけれども、その地域で見守る、見守り隊の方はおりますけれども、なかなか地域で私が子供のときのような地域の方々に叱ってもらったり、褒めてもらったりということが、なかなか少なくなってきたという現状があるだろうというふうに思っておりますけれども、やはり貴重な与謝野町の宝でありますので、これからも声をかけていただきたいと思いますし、地域で育まれるような、やっぱり与謝野町でありたいというふうに私も思っておりますので、どうぞご理解とご協力をお願いしたいと思います。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) 地域で育てるというのも、なかなか難しい問題がありまして、確かに、今、教育長がおっしゃったように、昔は私の近所でも、一人だけ怖いおじさんがおったんです。もう顔見たら飛んで逃げんなんぐらい怖いおじさんがおった。何にもしないのに、見ただけで逃げんなんようなおじさんがおられまして、そういう、特に悪いこともしてないんですけども、見ただけで怖い。そういう、でもそのおじさんは、少し大きくなってからお話ししたりすると、物すごい優しい人なんですよね。 そうした、やっぱり子供たちを見守っていただいたんだなあという、後で私は感じておりまして、そういう方々が最近少なくなった。私自身も、そういう悪い役はしたくないという気持ちがありまして、ちょっと残念なことではあるんですけども、私は私なりに、必ず我が家の前を通る子供たちには声をかけますし、「元気か、今日はどうだった」という声もかけております。そういったつながり、人とのつながりを地域がつくっていくんかなというふうに思っております。 もちろん一番は、家庭が一番大事なことでございますんで、家庭、親がしっかりと育てると、子供が生きる上で、やっぱり親が、命を亡くさない教育、これが私は一番、親としての責任かなというふうに思っております。 学校では当然、勉学、学業をしっかりと、先生たちが教育していただくわけですけども、やっぱり何がなんでも、何があっても、やっぱり家庭が一番だろうなというふうに思っております。そういう点で、それのお手伝いができるのが地域かなというふうな感じで思っております。教育につきましては、この辺で終わらせたいと思います。 それでは、次にですね、コロナ禍における防災・減災対策について、2回目の質問をさせていただきたいと思います。 町長、先ほど避難キャンペーンと、キャンペーンがやっているというふうなことをおっしゃっておられましたけど、もう少しちょっと詳しく教えていただけませんか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、コロナ禍における防災・減災対策といたしまして、避難計画に関する住民の皆様方への情報提供を周知という観点で、避難の理解力向上キャンペーンの詳細について、どのようなものであるのかといったご質問がございました。 この避難の理解力向上キャンペーンの取組につきましては、自らの命は自らが守るという意識を国民一人一人に醸成するために、令和2年度出水期までに避難に関する普及・啓発活動を、あらゆる主体が参画し、日本全国で展開をするというものでございます。 ただし、新型コロナウイルスの感染症の拡大防止という観点から人と人との接触を徹底的に低減するということが求められているということから、キャンペーンの実施の在り方につきましては、感染拡大防止に資する取組ということでご理解を賜りたいと考えてございます。 具体的には、市町村においては、住民一人一人が地域における水害、土砂災害に関するリスクを確認できるよう、ハザードマップを各戸に配布をするでありましたり、住民自らが自宅の災害リスクを踏まえ、とるべき行動を判断するための避難行動判定フローなどの周知・徹底ということでご理解をいただきたいと思ってございます。 いずれにいたしましても、国、都道府県、市町村においても新型コロナウイルスの感染拡大抑止という観点と、出水期を迎えての避難行動の両立が求められているということでありまして、その適正な運用を展開するためには、住民の皆様方のご理解なくして進まないと思ってございますので、引き続き、これらの関連情報については、様々な媒体を通じて情報提供の周知を徹底してまいりたいと考えております。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) ありがとうございました。その避難キャンペーンでありますけども、その次にですね、コロナ禍における防災・減災対策についてということの後のですね、ごめんなさい。避難所の感染対策はということに移らせていただきます。 昨日、この与謝野町防災訓練のチラシが我が家にも来まして、見させていただきました。コロナ禍における避難の仕方等も書いてありまして、なかなかいいのができとるんかなというふうに思っておりますけども、この避難所の中で感染、当然、体温も測ったりなんかして、すぐにチェックはされておるんだろうと思いますけども、具体的に、そこにみんなが避難所に行った場合、すぐ、どういう形でどうされるのかいうふうなことを教えていただけますか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、10月18日の防災訓練時における避難所の運営に関してのご質問があったと思ってございますけれども、これは防災訓練時、そして、防災訓練時以外も共通するものであるのではないかと考えてございますので、一定、全体的な見解を申し述べたいと思います。 まず、避難所運営に関しましては、避難所を運営するサイドと避難所に避難をされる方に分けられると思ってございます。双方におきましては、基本的な感染症の予防対策を行うということが重要であると考えております。それは検温でありましたり、手指消毒、そして、マスクの着用など、これまで、私どもが申し上げてきた基本的な感染症対策を行っていただくということが大前提になろうかと思います。 その上で避難訓練の在り方につきましては、体調不良がない方用の居住スペース、また発熱、せきなどの体調不良者用の専用スペースの区分けなどを行いまして、感染症対策も含めた防災訓練を行うこととしていると、ご理解いただきたいと存じます。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) ありがとうございます。このパンフレットを見ておりますと、知っておくべき五つのポイント、避難とは難を避けること、安全な場所にいる人まで避難場所に行く必要はありません。避難先は小中学校、公民館だけではありません。安全な親戚、知人宅に避難することも考えてみましょう。マスク・消毒液・体温計が不足しています。できるだけ自ら携行してください。与謝野町が指定する避難場所、避難所をハザードマップ等で確認しましょう。豪雨時の屋外の移動は車も含め危険です。やむを得ず車中泊をする場合は、浸水しないよう周囲の状況等を十分確認してください。 という五つのポイントというふうなことが書いてありますけども、避難所に行く必要がないということも書いてあります。我が家におる場合、その家が安全なのかどうかというのは、よく皆さん、なかなか難しいん違うかなと思うんです。ですから、どうしてもすぐに避難所へ行こうとすると思うんですよね。その判断をどうしたらいいのか、この今、避難所、大雨が降っとって歩いて行くのは大変だ、水が少し流れてきとる、それなら家にいなさいということだろうと思うんですが、その家が本当に大丈夫なのかどうかという判断が、ちょっと難しい部分があるのかなと思ったりするんですけども、その辺はどのように考えておられますか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からいただきましたご質問につきましては、自宅が安全かどうかの判断が難しい場合もあるのではないかというご指摘であったと考えてございますが、まず各戸配布しておりますハザードマップの中で、ご自宅がどのような状態の場所にあるのかということをご確認をいただくということが必要であると考えております。 また、その上で危険である、大丈夫であるということがありましたら、その状況に応じた対策を各ご家庭で考えていただくということが必要だと思ってございます。その上で、自宅にとどまるということが危険であるという判断がある場合におきましては、先ほど議員からご指摘がございましたように、安全な場所に住んでおられるご親戚やご友人のお宅に身を寄せるということも一つの選択肢として考えていただきたいというように思ってございます。 いずれにいたしましても、災害時における避難行動というのは、町の土砂災害ハザードマップ上の危険性、そして、そのお一つお一つの自宅がある場所の危険性、こういったものを総合的に勘案していただきながら、住民の皆様方の命を、住民の皆様方で守るためにご尽力をいただきたいと思っておりますし、我々といたしましても、精いっぱいの対策を講じていきたいと考えております。 ○議長(多田正成) 宮崎議員。 ◆15番(宮崎有平) はい、ありがとうございました。まだ、ほかにも質問はさせていただきましたけれども、第1回目の答弁で十分私は理解できたと思っておりますので、これで終わらせていただきます。 ○議長(多田正成) これで、宮崎有平議員の一般質問を終わります。 ここで、2時45分まで休憩いたします。     (休憩 午後2時31分)     (再開 午後2時45分) ○議長(多田正成) 休憩を閉じ、休憩前に引き続き会議を再開します。 次に、13番、家城功議員の一般質問を許可します。 13番、家城議員。 ◆13番(家城功) それでは、本定例会、最後になりましたが、私の一般質問をさせていただきます。 今回、私は、今回もですが、町長の政治姿勢と政策についてという大きなタイトルの中で、今回は三つの項目について、お話をお聞かせいただきたいなというふうに感じております。 まず、町長が町政を進めていかれる中で、一番大きな役割を担われるのが町の職員の皆さんではないかというふうに感じております。そういった中で、一つ目としましては職員の仕事についてということで、職員の仕事の内容についての確認、また、チェックなどはどういうふうにされているのか。それから、意見交換やコミュニケーションはどのように捉えているのか。町長が考える町職員の姿とは、どういったようなものなのか。また、今の職員の皆さんに町長として望まれるようなことがあるのかどうか。そういったことをお聞かせいただければと思います。 次に、やはり町政を進めていく上において、大事な分野であります財政についてでございます。現状を、町長はどういうふうに把握をされているのか。いよいよ令和元年度の決算審議も来週から始まるのではないかなというふうに思っておりますが、そういった中で財政についてのお考えをお聞かせいただきたいと思っております。 行政運営には計画が必要だと私は考えておりますが、町長の考え方と、計画の形成する上での構築は念入りになされているのかどうかというようなお話もお聞かせいただければと思います。行財政健全化の第一歩として、一体、町長は何をお考えであるか、そういったお話もお聞かせいただきたいと思います。町長の財政についての考え方全体をお聞かせいただければありがたいなというふうに思っております。 最後に、具体的な部分で庁舎でございます。庁舎につきましては、私も以前から何度も質問させていただいておりますし、多くの議員の皆さんが庁舎についての質疑をされておりますが、いま一つ、私には一体どういうふうに進んでいくのかというのが見えてこないという思いがございます。そういった中で質問をさせていただきますが、庁舎について考え方を再度、確認をさせていただきたいということと。 判断・決断・行動、それから確認というのが大事であるというのは、6月定例会において町長とお話をさせていただいた内容でございます。そういった中で、その意味について、どういうふうにお考えておられるか、庁舎についての上で、そういうふうにお聞きしたいと思います。 最後に、住民に見えるということが必要ではないかというふうに思っております。私があまり見えてこないだけなのか、住民の方は明確に見えているのか、それは分かりませんが、やはり町民の皆さんに、どう計画を示して。どういった形で今後、町が変わっていくのか、そのためにどういう準備がされていくのか、そういったことを示すことが大事だと私は考えますが、その辺のお考えについて、お聞かせいただければと思います。 以上、1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(多田正成) 答弁を求めます。 山添町長。 ◎町長(山添藤真) それでは、家城議員のご質問でいただきました、町長の政治姿勢と政策についてにお答えをいたします。 まず1点目のご質問は、職員の仕事についてでございます。一つ目の職員の仕事の内容についての確認やチェックはにお答えをいたします。職員の仕事の内容についての確認やチェックにつきましては、日々の決裁や予算編成時のヒアリングなどを通じ、把握に努めてきてございます。 各所属の長であります各課長などに、課内や課員の仕事の内容や、その進捗状況等の把握やマネジメントを指示しており、各所属長を通じた組織として一定の確認やチェックを行っているというふうにご理解いただきたいと存じます。 次に、意見交換やコミュニケーションはにお答えをいたします。意見交換やコミュニケーションについては、意識的にとるようにしております。全課長などが出席をするまちづくり本部会や、庁舎内のほぼ全員が参加をする毎月の町長朝礼などの定期定例の場において、私が、その時々で把握している課題や町政運営の方針、思いなどを共有させていただいております。 また、年末には各庁舎や、各所属所を回り、職員へ日頃の業務への感謝などもできる限り努めるように努力をしているというところでございます。 また、私といたしましては、職員一人一人と業務以外のコミュニケーションもとるように心がけており、職員の思い、また考えをできる限り気軽に伝えてもらうよう努めているとご理解いただきたいと存じます。 次に、町長が考える行政職員とはにお答えをいたします。まず行政職員は、地方自治法、地方公務員法、その他の法律や条例・規則において、その役割や責務が規定をされています。その一つ一つについては、長くなりますので申し上げませんが、その職務を通じ、地自治法に規定をされています、住民の福祉の増進のため、それぞれが持つ能力と責任を持って仕事に当たっていただくことになると思います。 職員に望むことについてでありますが、一つの事例を通じて申し上げたいと思います。職員の皆様方においては、今回の新型コロナウイルス感染症への様々な対応についても、住民の皆様方の今を支える施策と、コロナを契機に変わっていく住民生活の未来を見据えた施策の両方を考えながら、予算組や政策提案を求めてきたというところでございます。そのためには、各自が与えられた職務を遂行する力だけではなく、住民の皆様方の変化を感じ取る力、それを組織として施策として実現していく力も必要であると考えております。 職員には、職場、家庭、地域と、様々な立場で得られた知見をもとに、住民福祉の向上と幸福の最大化を実現するよう、その能力を遺憾なく発揮し職務に当たっていただきたいと考えているところであります。 次に、2点目のご質問でいただきました、財政についての考え方を申し述べたいと思います。まず、財政の現状を、どのように把握をするのかにお答えをいたします。本定例会で令和元年度の決算認定をご審議いただくこととなっておりますが、一般会計決算は3年振りに財政調整基金からの繰入れを行うことなく何とか黒字決算を打つことができました。要因は災害等の特殊事情が少なかったことにあると考えており、引き続き財政状況が逼迫をしていることには変わりはないと判断しております。 次に、財政運営には計画が必要だが、私の考えと計画形成の構築は念入りになされているのかにお答えをいたします。本町の全ての計画の根幹にあるのは総合計画であります。そのもとに様々な個別計画がありますが、私の考え方は、それらの計画の位置づけに沿ったものであると認識をしております。 次に、財政健全化の第一歩とは何であるのかと私の財政についての考えはについては、共通をいたしますので一括してお答えをしてまいりたいと思います。私自身は、財政の基本は、「入るを量りて出ずるを為す」、すなわち収入を計算し、それに見合った支出を心がけることに尽きると考えております。 現在、本町では、財政見通しは作成をしているものの、財政計画は策定できておりません。地方自治体は、本来でありますと自主財源である税収等に依存財源の中でも一定見込める普通交付税を収入の基本とし、一定の行政施策を考えなければなりません。一方で、負担の公平性の観点から起債制度が認められております。大規模事業を実施するには将来世代にも一定の負担をいただくことを前提とした制度であります。 しかし、将来負担に計画性を持たず起債を乱発をしていきますと、償還財源に苦慮し財政運営が厳しさを増すということは言うまでもございません。したがいまして、真に必要な事業を厳選し、将来負担を考えることは、公債費抑制計画による管理が必要となり、それらを財政計画に連動させた財政運営が基本になるものと考えております。今後は、それらを見据えた計画作成・財政経営に努めてまいりたいと考えているところでございます。 次に、3点目のご質問でいただきました、庁舎についての考え方についてお答えをさせていただきます。庁舎問題につきましては、この議会におきましても説明をさせていただいてきた経過がございますので、繰り返しになるものと思いますがご容赦をいただきたいと存じます。 基本として考えておりますのは、平成24年の庁舎統合検討委員会からの答申にありますように、現在の分庁舎を当面継続し、将来しかるべき時期に、町の中心地に新総合庁舎を建設する考え方であります。したがいまして、平成27年度に与謝野町役場総合庁舎建設基金を造成し、基金積立てを始めたところでございます。 現時点での積立額は2,650万円程度でございますので、基金そのものは少額であり、本基金での建設とはなりませんが、将来的に建設に向けての機運が高まった時点で、財政状況なども勘案しながら、時の政治判断が必要になるものと考えております。 そこで、議員から6月定例会でご指摘がございました、判断、決断、実行、確認の再確認ということでございますが、先ほど申し上げましたように、住民の皆様の機運が高まり、財政状況なども踏まえ、一定の条件が整ったことを確認し、今が建設するべき時だと判断することができれば、きちっとした説明を果たした上で建設の決断を行い、建設を実行していくことが政治の責任であると考えております。そのことが、住民の皆様から、見えることにつながるものと考えております。 議員からは現時点での判断、決断、実行、確認や町民に見えることが必要であるとのご見解でございますが、私は現時点での判断は、総合庁舎検討委員会からの答申を尊重した上で、今、最も必要な将来を担う子供たちへの投資を最優先で進めてまいりたいと考えてございます。 以上で、家城議員への答弁とさせていただきます。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) 非常に簡単にご答弁をいただきまして、今日実は台本を書いてきたんですが、忘れてきました。全くなしでやらせていただきますので、訳の分からん質問になっていくかも分かりませんが、まず町職員でございます。職員の皆さん、私も休憩時間とか、また日頃、議会、本会議がなかったりしたとき、いろんな場面で職員の皆さんと、ちょっと時間頂戴なというような形で10分、20分しゃべる機会が多くある議員のほうだと思っております。 いろんな話を聞かせていただいております。その中で、私が一番感じるのは、どうも職員の皆さん、自信の中に不安を抱えて仕事をされていないかなという思いが非常に感じることが多いです。 なぜか、その理由を申し上げますと、例えば、朝、出勤されるときに、今日どんな仕事をしようという気持ちで出勤してきたというような話をさせていただいたときに、大体返ってくる職員の皆さんの平均的な回答が、あまり考えてませんと。そういった中で、今日与えられたというか、自分に決められた仕事を、どうこなしていくかっていう毎日の繰り返しではないかなと。一体、こういう形になっていくのは、どういった原因によってなのかなということを、よく職員の方とお話をします。 そういった中に、やはり一番、私が感じるのは町長ご自身が、一つの事業を、その課の担当の方に課長を通じて任命される、その仕事に対してやはり町長ご自身の考えが伝わってないんじゃないかなというのが一つの原因ではないかなというふうに感じます。 これは、私の考えなので、違えば違うと言っていただければ結構でございますが、そういった中で、私が町の職員の方に、これは町の職員の方だけではなしに、私が以前お世話になっておりました商工会でもそうですし、その前に勤めておりました一般企業でもそうですが、仕事をするということは、目標と計画を持って取り組むということが一番大事ではないかなというふうに感じます。 そういった中で一日、今日一日をどうしようか、今週1週間で何を求めていくのか、また1か月で、こういう答えを出していこう、1年でどういう結果を出していこう、そういうような計画が立てれる仕事っていうやり方をしないと、なかなか結果につながっていかない。また、自信にもつながっていかないというふうに感じます。 この定例会の冒頭でも職員の草刈りの件、また、今までの各議会においての事故であるとか、処分であるとか、そういうふうなお話を非常に、この町だけが多いのか、よその町も一緒なのか、その辺は私は統計をとったことがないので分かりませんが、私が感じる中では、非常に多い町なのかなと。その中には、やっぱり自信を持って、計画を持ってできてないというのが一つの要因ではないかなというふうに感じるわけですが、その辺は町長、いかがお考えでしょうか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からいただきましたご質問にお答えさせていただきたいと存じます。私自身は、議員とは少し異なる視点で職員と接しております。各職員におかれましても、日々の業務で、どのようなことをなしていくべきか。そして今後、どのような備えを持ちながら行動に移していくべきかといった、一人一人の責任というものを持ちながら、職務に精励してくれているものと認識をしております。 その上で、議員からご指摘がありました、なぜ議員が、そう思われるのかというお話の中で、私からの指示や、私からの意見というものが、しっかりと届いていないのではないかといったご指摘がございました。これにつきましても、私自身は、例えば、予算編成方針や施政方針、さらには時々に行うヒアリング、意見交換などを通じて細かく自分自身の考えを伝えているものと認識をしてございます。 その上で、各所属長の判断によって、各課員の議論というものが行われているものと認識をしてございますが、この状態をよりよくする工夫というものは、引き続き求められていくものと思ってございます。このよりよい議論を行うことができる、こうした環境をつくっていくのも、私自身の仕事ではないかと思っておりますので、議員のご指摘を踏まえて、どのような点に改善点があるのか、いま一度考えてみたいと思います。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) 全く町長とけんかをしようとか、反発をしようという思いはないんですが、ヒアリング、また、形成過程の相談をされるとき、町長は思いを伝えているという認識でおられる。そういった中で、例えば課長であったり、課の職員の方が、その事業、政策に対して、とことん意見を述べられる環境づくりを完璧にできていると思っておられますか。 職員が遠慮もなく町長に対して、いや町長は、こうおっしゃるけども、もっとこうすればというような会話が成り立つような形がとれていると思われますか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からいただきましたご質問にお答えをいたします。先ほどの答弁と重複する部分があろうかと思いますが、首長である私と職員の熟議というのは、これは非常に重要なものと認識をしております。先ほど答弁でも申し上げましたように、現段階が最良のものという考え方に立つのではなく、常に改善や変革、工夫というものが求められるものと思ってございます。 したがいまして、議員からいただきましたご指摘も踏まえて、どのような議論というものが出来、かつどのような議論をもとに政策形成ができるのかということにつきましては、いま一度検討を深めてまいりたいと思います。また、議員からは、現段階において、私の施策や方針において様々な議論がなされる環境があるのかというところでご質問がございました。これは、案件によりましては、非常に活発な議論をするケースもございますし、一定の環境は整っているものと認識をしております。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) 職員の方、また課長の皆さんとなれ合いになれとか、そういうふうなことではございません。やはり聞くときには聞く、その中で町長がご判断される。 私、町長が議員のときから、もうかれこれ10年近いお付き合いをさせていただいておりますが、私が個人的に感じるのは、この人は人の話を聞いとるようで頑固で自分の意見は曲げなれへんなというのが私の印象、イメージでございます。 やはり聞いていただくときには、やはりそれを取り入れていただく、その中で町長が職員の皆さんと接していただかなければ、本当に心が通じ合った仕事ができていかないんではないかなというふうに感じますが、ちょっと言い過ぎかも分かりませんが、その辺いかがでしょうか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からご指摘がございましたのは、私自身のありようを議員からご指摘があったということでありますが、私自身は、そういう中にも柔軟性はあるものと認識をしてございます。 例えば、今回の新型コロナウイルスの感染症対策に係る施策につきましても、私から方針や具体的な施策を出す、それについて職員が熟議を行い、結果、私のほうが、その議論を受入れ、施策の概要を変更していく、こうしたことも多々ございました。また、具体的な例で申し上げますと、家城議員におかれましては、このたびの新型コロナウイルスの感染症対策において、医療従事者の皆さん方に対してのお見舞金や支援金というものも必要であるといったご指摘をいただいたということでございました。 我々の現計予算において、その対応ができると判断をして、その施策の取り入れも行っているということからもお分かりいただけるのではないかなと思うんですが、職員の政策提案に対する柔軟性、また、議会の皆さん方からのご提案を真摯に受け止める姿勢、これは私としても一定大切にしているつもりでございます。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) そういうて言うていただければ、あまり言いにくくなるんですが、取りあえず職員の皆さんが一体、町長は、この政策をどういうふうに考えておられるのかということが分からない、理解できない部分が多いのではないかなというふうに私自身は感じておるんですけども、例えば、今朝から、また、昨日からもあります観光協会、観光事業においてでも、例えば町長が一体どんな観光を、この町で目指しておられるのか。それが明確になっていないから観光協会とのつながりがどうだとか、観光課の仕事の仕方がどうだとか、海の京都なのに大江山が写っているだとか、そういうとこにくるんではないかなというふうに思います。 例えば、観光一つとっても、町長が、この町で町長として政策を進めていく人間として、観光をうたうのであれば、この町における観光はどういったものなんだ、どういった観光で人を呼ぶのだ、そういったことを職員と一生懸命話し合って、その話し合った結果を担当課が観光協会と協力をしながら、観光施策を進めていく。そういった形づくりをしていかなければ、一つ一つの事業がもっともっと有効に生きてくるんではないかなというふうに感じるわけです。 そういったことが職員とのコミュニケーション、キャッチボール、そういった中で町長が、いや違う、ここだけは譲れないよ。いや、ここはそのとおりだな、そういったやりとりができる形こそが、最終的には町民の皆さんに、住んでよかったな、与謝野町になってよかったな、もう今、与謝野町の中で、いろんなとこでいろんな個人的な思いが飛び交ってます。中央施設にしてもそうです、野田川の。給食センターにしてもそうです。それぞれがそれぞれの立場、考えの中で、それぞれが好きなことを言っておられます。やはりそういったことも含めてきちっとした形を見せて、こうなるんだよ、こうしたいんだ、それを皆さん分かってくださいね。 そういった形づくりをしていかないと、それは町長だけが発信しても僅かです。職員の皆さんが一緒になって、それを発信していく、それに関わる関係団体だとか、関係される方が一緒になって発信してくれる、その中で町が一体感ができてくる、そういった形づくりをしていっていただかないと、私は町長が一生懸命、いろんなアイデアを出されて、新たな取組をされて、頑張っていていただいても、結果に形につながりにくいことが多いんじゃないかなというふうに感じます。 せっかく行政を進めていかれるんであれば、やはり最終的には町民の皆さんが山添町長でよかったな、町長に政治を任せてよかったな。それには職員の皆さんが生き生きと仕事をしている、自分が思ったことを町長も聞いてくれる。また町長もいろんなことを言うてくれる、その中でやりがいと生きがいを持って、町職員として仕事ができる喜びがある、そういった形が表に出てこないと、私は決してよい町はできてこないというふうに思います。 その辺のお話をさせていただきたいなという思いで、この項目をつくらせていただきましたが、いかがでしょうか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からのご指摘について、それぞれ答弁をさせていただいてきましたように、私と各職員の関係というものにつきましては、一定柔軟な在り方ではないかなと考えておりますけれども、その関係については、常に改善でありましたり、変化、創意工夫というものが求められていくと思ってございます。 議員が日々、職員と接しておられる中で、議員が感じられたご意見ということでございましたので、そうした意見を持たれる方もほかにも多くいらっしゃるのではないかと考えましたときに、改めて私と職員の関係性、また、施策を議論する際の入念な打合せといいますか、活発な意見交換ができるような工夫についても、今後、必要になってくるのではないかと感じたところでございます。 現在、私どもとしては、年間を通じて施策のヒアリングでありましたり、意見交換の在り方というものを体系化しているというところでございますけれども、その体系化された意見交換や協議の中以外にも様々なところで職員と活発な議論ができるように、そして、よりよい関係性をつくることができるように努力をしていきたいと考えております。 また、議員からおっしゃいました、そのことが、ひいては住民福祉の向上でありましたり、それぞれの施策の推進の上で住民の皆様方に伝えられる、こうした環境になっていくものと認識をしておりますので、その点につきましても、引き続き努力をしてまいりたいと考えております。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) 職員の皆さんについては、最後に申し上げておきたいこと、例えば、事故を起こされた。また、懲戒処分を受けられた。謝罪をされるのは本人ではありません。報告をされるのは町長であり、本人が、この場に来て、皆さんに謝られるとかはございません。 そういった中で、やはり町長に頭を下げさせんようにしようという気持ちを持ってもらえる。そういう人間関係をつくっていただく、それが事故が減っていく一つの要素になってくる。また、業務が遅れない要素になってくるんではないかなと、そういった、町長のために仕事をするわけではないですけども、最終的には町民に返ってくるんだと、町民の皆さんのために仕事ができるんだっていう気持ちを持っていただける関係づくりをお願いしたいのと。町長の横にお座りの副町長には、そういったことをどんどん町長にアドバイスをしていただいて、補佐していただいて、なかなか私も、副町長は月に3、4回お話をさせていただいておりますけども、伝わっとるんかな、町長に。言うていただいたかなという思いもございます。 副町長の役割も非常に私は大きなものだというふうに考えておりますので、ぜひ、副町長も町職員のトップ、また、町長を補佐するトップとして、町のために一生懸命お世話になれたらなというふうにお願いをしておきます。 次に、財政でございます。最後に、町長のほうから財政計画のお話がございまして、そのとおりで、もう私が言いたかったことを全部、今おっしゃっていただいたんですが、今定例会において決算審査の中で、私が一番心配しておりますのは、この財政の中でも起債でございます。公債費比率が単年度では17.4%、3年平均で17%、この数字は監査委員さんの監査報告にもございましたが、18%を超えた時点で京都府の確認をとらないと起債が起こせない、事業が進めていかれない。そういった事態に、もうすぐ、目の前まで来ていますよということでございます。 町長のおっしゃるように、起債は計画的に償還金とのバランスを考えて、また年度予算の中でどういった運用方法をしていくか、そういった中で起こされるものだと理解はしておりますが、この想像もできない想定外が想定として考えなあかんでという時代において、想定だけでは済まない事態がいろいろと、天災においても、またコロナにおいても、いろんな状況で起こり得る中で、余裕を持った起債計画、また財政計画を立てていただかないと、いつ18%のラインを超えるか分からない状況は、もうそこに来ているというふうに私は思っております。 そういったお考えで、非常に私は監査委員さんとも休み時間にお話をして、これ監査委員さんのおっしゃる以上に危機的な状況じゃないですかというようなこともお伺いしております。 監査委員さんも、まだまだ行政というのは、そこまで甘くはないでという思いの中で、ただ油断はできない、もう時期には来てますよということはおっしゃっておられます。やはりそういった考えの中で事業をしていくにも無駄な事業ばかりをされとるなんて、誰も思ってません。また、起債も必要最低限の中で起こされていくということだと思っております。しかしながら、目に見えた中で、あと認定こども園の建設、また、これは野田川地区もそうでしょう。 それから給食センターの建て替えも、もちろん基金だけではできない、起債を立てていかなければならない。そういった中で、どんどんどんどん、また、その中で何が起こってくるか、今まで旧町単位でもっていた町財産が、どんどん老朽化をしていきます。それの更新であるとか、改築であるとか、壊しであるとか、そういった中で、どんどんどんどんお金は必要でございます。やはり先ほど町長が答弁で申されました財政計画というのをきちっと早期に立てていただいて、やっぱり見通しを持てる中で計画性を持った事業運営をしていっていただきたいというふうに思いますが、その辺いかがでしょうか。
    ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からは、令和元年度の決算の状況から、見える町の財政の危うさということで、公債費比率、起債の在り方についてのご意見を承ったということでございますが、先ほどおっしゃいました全ての発言につきましては、私も完全に同意の立場でございます。様々な要因を考慮した上で、本町における財政計画というものをしっかりと立てていく中で、財政運営をしていかなければならないものと認識をしております。 先ほど、議員からは公債費についての在り方でご質問がございましたけれども、私どももこの公債費の在り方につきましては、幾つかの方法によって、その率を引き下げていく、こうした取組が要るなと考えているところでございますので、そうした考え方に立ちながら公債費の抑制につきましては、一定の処置を行っていきたいということを申し述べておきたいと思います。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) 財政の中で、何が言いたいか、私の思いとしては、将来を担う世代の皆さんに負担だけを残す町では困ると、やはりその負担を背負っていただくには、それなりの町として引き継いでいかなければ、借金だけが多い町ですよ、若い人に残ってください。無理です。 借金もあるけど、夢もこれだけあるんですよ。だから残ってください、胸を張って言える。それは、やはり健全な財政運営の中で、やはり将来につないでいく、それが町長の責任だと、我々議員の責任だというふうに思っております。そういった中で、早期に財政計画を立てていただいて、やっていただきたいなということをお願いしておきます。 次に、最後に庁舎でございます。しかるべきが来たときには、しかるべき場所に、このしかるべき時というのはいつなのか、しかるべきが全く分かりません。でしかる場所、しかる場所というのはどこなんだと、町の中央なのか、与謝の山の上なのか、岩滝の男山の処分場跡地なのか、何も分かりません。 ましてや、今、財政のお話をさせていただいた中で、庁舎を新たに建てるとしたら、私たち議員で視察に行かせていただいた、過去にございます。30億円、立派な庁舎でした。30億円かかるよと。30億円かかる、今、基金を積み立ててます。2,650万円、100年後ですよ、基金をあてにしとったら。できないことはできない、やらないことはやらない、町長、それをはっきりされないと、町民は期待しますよ。しかるべき時期が来たら町長は庁舎を建ててくれる、町民はそうしか感じませんよ。 町長が町長の間であるうちは、基金はいざ知らず、積み立てられるのは別として、庁舎を建てる今は時期ではない。はっきりおっしゃったらいいんですよ。意味を含ませるから、建てるんであれば既存の庁舎の中で総合庁舎化を図るにはどうしたらいいのか。そういう協議をされるんならいいですよ。その辺が、私は町長の一番、どういうんかな、気になるとこです。 本当にやる気が、やる気がっていうのは、その違う意味じゃないですよ。できないことをあたかもできるかなという、今日のSLの保存会の話でもそうです。国の補助金を使ってSL保存会の人がどうのこうのという話でも、町ができるかできないか、はっきりとおっしゃらないと、やりとりの中で話が濁ったまま終わってしまったら、受け止めたほうは、ああ、これは国の補助金使って、もしかしたらもおりしてもらえれへんかなと、町有地も貸してもらえるんじゃないかなと。 だから、何が駄目で、何がよいか、そこをはっきりされる。庁舎が一番、私はこの数年間、庁舎検討委員会、在り方委員会の答申を受けて、平成24年ですよ。もう10年たつんですよ。その中で、世の中はどんどんどんどんめまぐるしい変化をしていっとるんですよ。財政も一緒です。その答申がいつまで、合併協議会の話がいつまで有効なのか、私には分かりません。しかし、町長が町政運営をされていく中で、総合庁舎がふさわしいという、感じておられる中で、町政を運営していかれるんであれば、それにどう近づいていくのか、今の分庁舎のままで町政運営に何の支障もない、これで問題ないんだというんであれば、新たに建てるだとか、しかるべき場所、しかるべき時期、そんなことはもう私は聞きたくないです。 できないことはできない、やることはやる。それがトップの判断、決断、行動というふうに私は感じます。いかがでしょうか。 ○議長(多田正成) 山添町長。 ◎町長(山添藤真) ただいま議員からいただきましたご指摘について、私の見解を申し述べたいと思いますが、先ほど、第1答弁でも申し上げたとおりで、恐縮でございます。 議員からは総合庁舎化ができる、できない。やる、やらないといった話を住民の皆様方に向けてしっかりとしていくべきだといったご指摘であったと認識をいたしました。 私どもといたしましては、平成27年の段階で、しかるべきときに中央に総合庁舎化をするといった方針を掲げまして、基金の造成を行ったというところでございました。この判断の背景におきましては、検討委員会において熟議がなされたということで、住民総意のご意見であるという考え方に立ってございます。ご案内のとおり、庁舎の位置につきましては、合併時における最重要課題ということでもございましたので、できる限り住民の皆様方からの議論、あるいはご意見というものを広く聴取した上での判断が必要になるということから、先ほど申し上げた判断をさせていただいているという状況であります。 一方で、議員からございましたように、答申から10年、そして、先日の今井議員のお話にもありましたように、行政のデジタル化やデジタル推進が図られていく中で、様々な環境が変化をしているということも事実であると認識をしております。 こうした変化を捉えて、改めて議論をさせていただく必要もあるのではないかと考えてございますけれども、今日、それ以上の答弁をさせていただくことは差し控えさせていただきたいと存じます。 ○議長(多田正成) 家城議員。 ◆13番(家城功) 私は、何も建てたら駄目だとか、建ててほしいとか、また、現存の庁舎を使えとか、そういうことは何も申し上げておりません。町長がずっとおっしゃってきたことは、それはしかるべき時期に、しかるべき場所に建てる、それがいつになるか分からない、そういった中で基金を開始している、基金を開始されたのが平成27年です。これは、そもそも町長が今おっしゃった内容では少し違うというふうに、当時の企画財政課長をされとった植田課長はきっちりご存じです。 そういった中で基金を積み立てられてきました。今2,600万円、700万円のお金です。今年も多分200万円か300万円繰入れがされるんかな、基金に。でも3,000万円です。本当に何が必要なのか、どうのこうのというのではなしに、これは最終的に一番最初の仕事の話でも職員の方の話にもつながるんです。町長が、こういうふうに進もうとしとられるんだ、そういうことを町民も一緒に見ていく、考えていく、そういった中で、いろんな意見を聞かれて、町長が政治家として判断をされれば、それで、そこが是か非か判断されるだけだというふうに思います。 ずっとしかるべき時期に、しかるべき時期に説明聞かれても、我々はいつだとも分かりませんし、町長に聞いてということを言います。町長にお聞かれになられても、しかるべき時期っていつなんだろうとおっしゃいます。だから、できることはできる、やらないことはやらない。そういった決断もされるべきではないかというだけのお話です。 そういったことを一つずつしていただいて、町長、若い町長が当時誕生したときに、テレビ、全国ネットのニュースでも流れました。日本で一番若い町長誕生って、その中で多くの町民の皆さんは、町長に期待を持たれて町政運営をされて、もう7年目に入っております。そういった中で、だんだん町長が見えないようになってきたという声が大きくなるのは、一緒に、我々も闘っている仲間として、あまり聞きたくない言葉でございます。 町長は、こういうふうに進んでおられますよ、そういうことを理解しながら、我々も議会議員としての役割を果たしていきたいな、職員の皆さんも同じだと思います。ましてや町民の皆さんは一番強く、そういうことを感じられとるのではないかなと、何も今日庁舎の決断をしてくれとか、そういうお話ではないということをご理解いただきたいと思います。 最終的に、今回、なぜ、この一般質問をさせていただいたかということでございますが、全てにおいて共通して言えることは、やはり計画をきちっと持って、それに進んでいく、それぞれの分野でが一番大事であるということでございます。 いろんなことにおいて、町長、一生懸命頑張っておられます。コロナの中で京都府に一生懸命訴えていただいておる、今日、副局長もお見えですが、町長は、よその町長よりもようけ言うてきなるでというぐらい、町長が頑張っていただいとる、それも十分理解しております。 そういった中で、やはり町が、町の人たちが、与謝野町でよかったなというのには、やはり全てにおいて計画、それが大事だということを申し上げて、一般質問終わります。 ○議長(多田正成) これで、家城議員の一般質問を終わります。 以上で、本日の日程は全部終了しました。本日は、これにて散会します。 次回は、明日9月16日午前9時30分から開議しますので、ご参集ください。 大変お疲れさまでした。     (散会 午後3時35分)...