南相馬市議会 > 2010-03-11 >
03月11日-03号

  • "渡辺一成"(/)
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  1. 南相馬市議会 2010-03-11
    03月11日-03号


    取得元: 南相馬市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-25
    平成22年 3月 定例会(第2回)日  時   平成22年3月11日招集場所   南相馬市議事堂出席議員(25名) 1番  中川庄一君     2番  鈴木昌一君 3番  太田淳一君     4番  田中一正君 5番  白瀬利夫君     6番  今村 裕君 7番  竹野光雄君     8番  小川尚一君 9番  渡部寬一君    10番  志賀稔宗君11番  高野光二君    12番  平田 武君13番  横山元栄君    14番  小林正幸君15番  宝玉義則君    16番  坂本恒雄君17番  土田美恵子さん  18番  寺内安規君19番  西 一信君    20番  湊 清一君21番  郡 俊彦君    22番  小林吉久君23番  西 銑治君    25番  五賀和雄君26番  小林チイさん欠席議員(0名)出席した事務局職員の職氏名局長      関場英雄君     次長      但野和三君係長      只野広夫君     係長      増山善樹君書記      藤原道夫君     書記      村井洋幸君説明のため出席した者の職氏名市長      桜井勝延君     小高区役所長      星 義弘君鹿島区役所長  五賀 計君     原町区役所長      米津教喜君市長公室長   門馬和夫君     総務企画部長      鈴木好喜君市民生活部長  志賀敏伯君     健康福祉部長      八巻清貴君経済部長    小林茂志君     建設部長        大橋 功君                  総合病院上下水道部長  佐藤洋光君                 小澤政光君                  事務部長教育委員会        大石力彌君     教育長         青木紀男君委員長教育委員会             教育委員会        大谷和夫君                 西 一美君事務局長              事務局理事                  監査委員事務代表監査委員  佐藤俊美君     局理事兼        佐藤政宜君                  事務局長選挙管理委員            農業委員会会事務局参   門馬公一君     事務局理事       木幡忠正君事兼事務局長            兼事務局長総務企画部             市民生活部        阿部貞康君                 林 秀之君次長                次長健康福祉部        西浦武義君     経済部次長       発田栄一君次長                  教育委員会建設部次長   鴫原清二君                 門馬清一君                  事務局次長総務企画部参事兼     安部克己君人事法務課長議事日程 第3号平成22年3月11日(木)午前10時開議 第1 一般質問  散   会本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問 23番  西   銑 治 君   1.  市長の基本姿勢について      〔改革クラブ〕      (1) 自治の確立について                     ① 「分権分散型」の合併に対する市長                       の政治理念について                     ② 地方分権に伴う公共事業や地域開発                       への影響について                     ③ これまでの財政状況と今後の財政見                       通しについて                     ④ 広域合併の推進について                     ⑤ 地域協議会のあり方について                     ⑥ 市長のセキュリティについて                     ⑦ 組織体制の充実と計画的な人材育成                       について                   (2) 牛島地区整備について                     ① 温泉主体の整備事業の促進について                     ② 地元住民との合意形成について                   (3) 特別養護老人ホーム等福祉施設の充                       実について                     ① 本市における特別養護老人ホーム等                       の今後の対策について                     ② 鹿島区における特別養護老人ホーム                       増設の検討状況について                   (4) 地球温暖化対策について                     ① 本市における地球温暖化対策の取り                       組みについて                     ② 具体的な進め方について 13番  横 山 元 栄 君   1.  市長の政治姿勢について      〔民政クラブ〕      (1) 政策マニフェストについて                     ① 事業仕分けについて                     ② 地域懇談会の取り組みについて                     ③ ガラス張りの市長室について                     ④ 地域サロンについて                     ⑤ 市内全校への補助教員の配置につい                       て                     ⑥ 子供の医療費無料化について                     ⑦ 「地域周産期母子医療センター」の                       設置について                     ⑧ 地元中小企業支援について                     ⑨ 外部監査制度について                   (2) 財政計画について                     ① 市債残高の削減について                     ② 経常収支比率の改善について 17番  土 田 美恵子さん   1.  市長の政治公約について      〔公明党南相馬市議団〕  (1) 教育現場の支援について                     ① 補助教員の配置の目的と方法につい                       て                     ② 給与の負担割合について                  2.  介護保険制度について                   (1) 介護保健事業計画の推進状況につい                       て                     ① 特別養護老人ホーム等介護施設の待                       機者解消策について                     ② 民間事業者による介護施設整備のあ                       り方について                     ③ 施設利用者の所得状況と負担軽減に                       ついて                   (2) 要介護認定のあり方について                     ① 要介護認定までの期間について                     ② 要介護認定事務等の簡素化について                   (3) 地域密着型サービスの充実について                     ① 小規模多機能型居宅介護サービスに                       ついて                     ② 夜間対応型訪問介護サービスについ                       て                  3.  保健医療施策について                   (1) 脳脊髄液減少症の対策について                     ① 脳脊髄液減少症の現状と認識につい                       て                     ② 市民への周知について                     ③ 相談体制について 16番  坂 本 恒 雄 君   1.  市長の政治姿勢について      〔清心会〕        (1) 雨水対策について                     ① 原町区西部地区における大雨時の災                       害防止対策について                   (2) 自転車、歩行者の安全対策について                   (3) 違法看板の取り扱いについて                     ① 撤去時期及び設置数について                     ② 行政代執行について                     ③ 処分方法について                     ④ 今後の対応策について                   (4) トップセールスについて                     ① 杉並区との物産交流の継続拡大につ                       いて                     ② 企業誘致担当課長の名称変更につい                       て  1番  中 川 庄 一 君   1.  市役所を「株式会社南相馬市役所」に      〔無会派〕           変えることについて                   (1) 組織機構改革について                     ① すぐにやります課の設置について                     ② ガラス張りの市長室の設置について                  2.  地域が潤い活力と元気のあるまちづく                      りについて                   (1) 地元中小企業支援について                     ① 1千万円を限度とする無担保、無利                       子の融資制度創設について                   (2) スポーツ施設の周辺整備について                     ① 原町運動公園周辺の道路整備につい                       て  8番  渡 部 寬 一 君   1.  市長の基本姿勢について      〔日本共産党議員団〕   (1) 株式会社南相馬市役所で市民はどう                       なるのかについて                     ① 地方自治の本旨と相反することにな                       ることについて                     ② 市民をどのような立場に置くのかに                       ついて                     ③ 効率最優先になってしまうのではな                       いかについて                     ④ 市役所を株式会社とみなした場合の                       情報公開について                  2.  市長選挙公約実現について                   (1) 子供を大切にする南相馬市について                     ① 中学校卒業まで子供の医療費無料化                       の実現はどうなるかについて                     ② 教育の現場を支援することについて                   (2) 生活を応援する南相馬市について                     ① 国保税の引き下げについて                     ② 国保税減免取扱要綱の積極的活用に                       ついて                     ③ 国保資格証明書発行について                   (3) 公約実現のための財源について                     ① 普通建設事業費550億円の見直しに                       ついて                     ② 環状1号線事業の見直しについて                  3.  公平・公正な市政について                   (1) 事業発注のあり方について                     ① 受注業者の不利益への対応について                     ② 不合理な事業の実施について                   (2) 人事評価制度のあり方について                    午前10時00分 開  議 ○議長(小林チイさん) これより本日の会議を開きます。  出席議員は定足数に達しております。これより議事に入ります。  本日の議事は、議事日程第3号をもって進めることといたします。 △日程第1 一般質問 ○議長(小林チイさん) 日程第1、一般質問を行います。  順序により発言を許します。  初めに23番、西銑治君の質問を許します。  23番、西銑治君。          (23番 西 銑治君 登  壇) ◆23番(西銑治君) かねて通告書を提出しておりました案件に、質問の趣旨に沿ってご質問をさせていただきたいと思います。まずは、執行部の明快なる答弁をいただきたいと存じます。  まず、前段に桜井市長が、私はかつて以来、一緒に同僚議員として南相馬市議会に籍を置きました。その中で、今回、1月17日の市長選挙において、それにしても度胸がいいなと思いました。それは、まぎれもない。選挙に出るか出ないかが、1カ月半ですか。そんなにもなかったかという状況の中で、それはまさに、先から予定をしておりました現職の市長は、準備をきちっとした中で、桜井市長候補は、当時まったく出るしぐささえ見せなかったのであります。しかしながらそうではなく、1カ月ちょっと前に立候補するということは、いかに度胸の座った人なのかと思いました。そしてまた、その選挙戦は、まさに市議会議員は十数人、団体の推薦は数十団体、そして自民党という大きな組織のもとに、挑戦することになったのでありますが、民主党は、どちらかというと、規模の小さい6名の議員で応援をしたわけであります。そのようなことから、誰から見ても、このような状況になるとは信じがたいのではなかったであろうか。それがある日、突如として、選挙に入ってから何か感じるものがありました。したがって、桜井市長は、少なくとも、産廃の問題とか、あるいは以前から農業に愛情を持って、そして身銭を切って地域の基幹産業である農業の将来の展望に向けて、これはいけないということで立ち上がった。その人間性は、大きくクローズアップしたのか。そしてそれがエネルギーとなって、選挙期間中から日増しにその人気は上昇していったと思います。そのようなことから、前市長は、別に悪いところはなかった。しかしながら、このような結果になったということは、いかに人気がなかったのかと思います。そのようなことから、桜井市長の船出に当たり、どうか南相馬市の将来の展望に大きな光を求めて、本当に合併して良かったと言われるような、南相馬市の将来の展望に向かって邁進していただきたいものだと思います。  以上申し上げながら、とつとつと質問に入りたいと存じます。  まず最初に、大項目1、市長の基本姿勢についてであります。中項目(1)の自治の確立についてであります。小項目①「分権分散型」の合併に対する市長の政治理念について伺いたいと思います。南相馬市は分権分散型の合併を基本理念に挙げ、それぞれの地域の主体性を尊重しながら、地域の特性を活かし、そして合併の地域がお互いに補完しあいながら貢献しあう、つまり地域間ネットワーク型の合併を標榜しております。この合併時の基本理念に対する市長の政治理念について、伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私は「みんなで変えよう!生活者優先、市民が主役の南相馬市に!」をスローガンに、7つの政策と24の重点施策を掲げ、多くの市民の皆さんの支持をいただいて当選させていただきました。合併の基本理念につきましては、当然尊重すべきものであると考えております。市民の信託に応えることが私の使命でありますから、合併して良かったと思える南相馬市実現のために、多くの市民の声をとらえ、そしてまた市議会や市民の皆さんの理解を得ながら公約を実現するために、市政運営を行ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 平成18年度でございますか、南相馬市合併以来、数年になりますが、分権システム、つまり鹿島区中心街にある商店などは、お客さんが減少し、町のいわゆる疲弊が現れております。行政も議会も、何とか対策を早急に考えるべきではないかと思うのでありますが、市長の考えを伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 昨日の質問の中でもご答弁申し上げましたけれども、選挙期間中に鹿島区、そして小高区、原町区の商店街の皆さんからも、議員からご指摘いただいたような声を、大きく耳にしてまいりました。私は、そこで市民の不満を何とかしなければいけない。つまり、合併して本当に報われたんだという、まちづくりを進めなければならないという思いを強くしてまいりましたので、空き店舗の問題、そして大型ショッピングセンターの影響による問題を、商店街の皆さんの声、そして市民の皆さんの声を聞きながら、しっかりと合併をして良かったと思えるような施策展開を図ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それでは次に移りますが、確かに、きのう大体はほとんど重複して、私の質問も似たものがいっぱいあるわけでございますが、ひとつ私なりの質問もありますので、お答えいただきたいと思います。  次に、小項目②、地方分権に伴う公共事業や地域開発への影響についてでありますが、地方分権が進展することにより、財源の使途を含め、公共事業や地域開発などの各種事業が、自治体の裁量により、展開が可能になるわけでございますが、このことについて、市長の考え方をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 地方分権に伴う公共事業等の影響についてでありますけれども、地方分権改革が進むことによりまして、地方への税財源移譲や、国庫補助金負担の一括交付金化が見込まれ、自治体が主体性をもって事業展開を進めることが可能になると考えてございます。  しかしながら、公共事業等については選挙公報に掲げたとおり、これまでの箱物優先から市民生活を最優先する市政の変革が必要と考えておりますことから、公共事業を実施する場合においても、事業仕分け等の手法を採用するなどいたしまして、優先性を判断して対応してまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それでは、この問題について、今や時代の変化は、金余り時代から終わりを告げたのであります。それは権力を持てば、誰でも簡単に箱物なり、あるいは道路なり、何でもできるという時代はないのであります。今こそ、新市長におかれましては、箱物や道路行政から脱却して、質的転換を図らなければならないと思うのであります。つまり未来に向かって価値のある政策事業への創造に着眼した、先見的判断を持つべきであると考えるのでありますが、ご見解を賜りたいと存じます。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員おただしのように、我々市政を運営する者にとっては、自治体が持続的に続いていくことが求められておりますので、今、ご指摘いただいたような視点に立って、健全財政を維持しながら、将来負担を極力少なくする方向で、市政運営を図ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。
    ◆23番(西銑治君) 大変結構なご答弁でございます。私も、ただいま市長の答弁にありましたように、意思はまったく同じであります。それでは次に、再質問させていただきたいのですが、市長は主権者であります。つまり執行者であります。市民全体の生命財産を守り、明日の生活の向上のために議会とともに、将来に向かって行政運営をしなければなりません。とにかく議会という関門もありましょうが、南相馬市の執行者として、正直でまじめに、市民のために提案するならば、それは議会も賛同せざるを得ないと思うのであります。私は、そういった意味で、その考え、整合性をもって議会と対応し、そして市民の明日の生活向上のために対応すると、この市長の心境を伺いたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私は選挙に際して、市民の目線に立って、市民が主役のまちづくりを進めてまいります。そして、そのために、市を「株式会社南相馬市」ととらえながら、市民のために、市職員がしっかりと奉仕者としての精神を堅持していただくように意識改革をしながら、市民の生活向上に向けて、今、ご指摘いただいたような、市民の生命と財産を守るような方向で、市政運営を図ってまいるという思いでございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それでは時間の関係もありますので、次に進みます。  小項目③、これまでの財政状況と今後の財政見通しについて伺いたいと思います。今後、合併時財政計画に基づく財政の状況についてであります。これまでの推移と、今後の見通しについて伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) これまでの財政計画と比較いたしますと、個別項目ごとの増減はありますが、主に歳入では、今後の予測が不透明であるため、未計上とした繰入金の増加、歳出では財政調整基金への積み替えなどに伴う積立金の増加などで、全体として、歳入、歳出とも増加いたしましたが、健全財政の最も基本となる収支の均衡は図ってきたところでございます。また、555億円の総合計画実施計画の普通建設事業も、社会経済情勢の変化にあわせ、適宜、事業計画の見直しを行いながら実施してきておりますので、各区の進捗率は、おおむね50%とバランスが保たれているところでございます。  しかしながら、財政指標が上昇傾向にあり、今後についても、横ばいか同程度での推移が見込まれますので、今後、健全財政の確保の観点から、市債残高の削減、経常収支比率の改善など、歳出構造の転換を図っていく必要があるものと考えております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) とにかく発行残高は560億円、公債費に準ずる債務負担行為を合わせても600億円という、1人当たり90万円程度のつまり借金、いわゆる公債費というものがあるわけでございますが、今後、雇用環境も当然減少しているということでは、景気低迷の折りがら、自主財源の減少傾向にあると思うのであります。ただいま総務企画部長から答弁のありましたことは、きのうも議論された問題でありますので、次に進みたいと存じます。  次に、小項目④、広域合併の推進についてであります。このことについては、相馬地方の存在について伺いたいのでありますが、時代は大きく変わりました。それは、情報も、通信も、交通環境、さまざまな理由で、社会経済状況もモータリゼーションによって生活様式も大きく変わり、隔世の感じがするわけであります。北には仙台市、南にはいわき市、強力な産業観光開発、このままでは相馬地方の存在の懸念さえ感じられるのであります。常磐自動車道建設の完成も間近にいたしまして、仙台市あるいはいわき市の経済圏に、なおさらこのままでは翻弄されてしまうのではないか。つまり相馬地方は、谷間の存在になりはしないか大変懸念するのでありますが、南相馬市として、いかがな考えでこのことにおられるか、伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員からご指摘いただいたことは、当然の方向性だとは思っております。しかし、相馬地方全体の合併につきましては、関係市町村と広域連携に係る勉強会等を設置しながら、その中で連携のあり方を検討してまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 大変結構なご答弁でございまして、ぜひこのことについては、なお質問の中でお伺いいたしますが、相馬地方は、このまま南相馬市でよいのかと私は思います。相馬地方の市町村は、つまり細切れ行政の中で、仙台、いわき市の中間の存在になりはしないか。先ほど申し上げたことでございますが、かつて高等専門学校の問題、これも相馬市との綱引きがあったわけです。それから企業誘致においても、最近でもそういう綱引きがあった。それから養護学校についても、いろいろと取りざたされております。こういうことから考えますと、今こそ住民のために政治があるとするならば、私は相馬地方広域合併への、のろしを上げるべきであると思うのでありますが、ただいま桜井市長の答弁において、これから調査なり、あるいは研究会なり、あるいは懇談会なり、相馬地方との連携をもって、将来の相馬地方に住む人たちの税金も同じ、そしてサービスも同じというような、そのような相馬地方のあるべき姿を私たちは、今、模索すべきではないか。あるいは工場誘致においても、やはり相馬地方全体の土地の造成、一括して、そして大規模な大企業が、この相馬地方に住み着く。そのことによって若者の定住政策というものも夢物語ではないと思うのでありますが、市長のお考えをお尋ねしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) ご指摘いただいたような方向性は持ちつつ、現在、相馬地方の中で、相馬地方市町村圏組合という一部事務組合をつくりながら、広域消防行政、そして看護専門学校等を設置して、行政運営の効率化を図ってきているところでございます。今、ご指摘いただいた広域合併の方向性につきましては、この市町村圏組合の管理者として私が任命されておりますので、その一部事務組合の効率的な運営を図りつつ、方向性として、将来的には広域連携に係る勉強会を設置しながら、検討してまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 大変前向きなご答弁をいただきまして、誠に結構だと思います。  それでは次に進みますが、次に、小項目⑤、地域協議会のあり方についてであります。地域協議会委員の構成と、その役割について伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 昨日の答弁でも申し上げましたが、地域協議会の委員の構成につきましては、公共団体からの推薦、地域の代表としてふさわしい見識者、及び公募委員の15名以内で構成されております。なお、今回、委員の任期満了に伴い、本年3月1日から公募委員の募集を開始しておりますが、規則改正に伴い、公募委員の人数を3名以内から8名以内へ変更いたしました。地域協議会委員の役割につきましては、自治区住民の代表として、それぞれの立場で広く自治区住民の意見等を把握して、自治区住民の声を市政に反映させるために、地域協議会の審議等を通して、地域の特性を生かした地域づくりを推進することと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 私は、以前から公募制の導入こそ、地域に合った分権システムの本来の姿だと思います。それはなぜかというと、概して団体代表というのは、その団体の長であって、その利益団体の代表みたいな発言になってしまって、どちらかというと地域のいろいろな問題の解決とか、あるいはまた行政の運営に対する提言、地域の開発の問題、地域おこしとか、そういうものに対しての本庁に答申するなどというところが、どうしてもその議論にはならないのではないかと思っていました。それは公募においても、場合によっては公募する人がないなどということがあろうかと思いますが、私はそうではなく、やっぱり公募によってまちづくりに情熱を持って、そして地域の活性のためにどうあるべきかというようなお互いに議論する。それを本庁に上げる。それから、やはり公募制にしたということを評価しながら問題提起しますが、問題は委員の役割というものは何なのかと。何か委員会で決めたこと、あるいはまとめたこと、本庁に上げて、それができないとそれはおかしいという考え方になっている面もあります。このことについて、やはりこれから委員の人たちの調査活動なり、あるいは勉強会なり、そして研究会なり、そういうものを公募の中でそろうわけでございますから、もっとも地域の活性に大きな役割を果たすという行政指導はなさるべきではないかと思うんですが、いかがなものでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 最初の答弁で申し上げましたとおり、今回、地域協議会の委員選任につきましては、過半数の8名を公募といたしました。その目的につきましては、議員おただしのように、広く自治区住民の声を、自治区運営のために反映させたいという思いで、その思いを持っておられる住民の方々を広く登用したいという思いからでありまして、今回その目的にかなうような協議会運営にしてまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 分権分散型の中で、最も大切なのは、やはり地域協議会だと思います。したがいまして、現在まで各区ごとのいろんな地域に、こうして欲しいとか要望、あるいは陳情とか、まとめた結果とか、そういうものがどれぐらい上がって、そしてまた採用はどれくらいされたか。こういうことがわかっておればお尋ねしたい。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 今、資料を持ってきておりませんので、後ほどご答弁申し上げます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 大変失礼しております。でも続けさせていただきたいと思います。  とにかく地域協議会は、使命は何かと。それは行政からの、本庁からの諮問なんだと。あるいはまた、いろんな農業なり、あるいは生産、観光、産業、福祉、教育、文化など、あらゆる地域性を生かした、市長の言う、将来に向かって住んで良かったと言われるような特徴のあるまちづくりの、お互いに理想を述べあい、意見や提言をまとめて、行政執行に生かしていただきたいということだと思います。どうかひとつこのことについて、もっと委員の方々に調査研究とか、あるいは勉強会とか、そういうものはいかが考えておるか、もう一度お願いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先ほどもご答弁申し上げましたけれども、今、議員からおただしのように、広く住民の声を反映させて自治区の活性化を図ってまいりたいと考えてございますので、そのような視点から、今回、公募に当たりましては、人数を8名まで拡大をさせていただいたということでございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 市長どうですか、研究会とか、会議の持ち方とか、あるいは委員の心構えとか、そういう自覚は指導にあるんじゃないかと思うんですよ。ですから、そのことについての勉強会なり、あるいは研修なり、そういう地域協議会の委員としての役割というものを認識させるような行政の取り組みはいかがですかとご質問しているんですが、お答えいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 公募に当たりまして委員を増やした目的は、地域づくり、まちづくりを積極的に進めていきたいという方々を広く登用したいという意味から8名まで拡大させていただきましたので、今、議員からご指摘いただいたような点につきましては、公募される方については、積極性を持っておられると私は考えておりますので、今、執行部から指導するということには、なかなかなりづらいのかと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それではわかりました。それでは、次に進みます。  小項目⑥、市長のセキュリティについて伺いたいと思います。このことについては、前も誰かからこの問題についてありましたが、いずれにしても私はこのことについてはガラス張りの市長室を、1階のロビーのところに開設したわけでございますが、このことは開かれた、市民との交わりということから、市長のアイディア、これは、市長はいろいろと変わったことを、どんどんやるべきだと思います。いいことはですよ。そのようなことの一環から、大変結構なことだと思います。  それから黒塗り公用車もやめたようでございますが、このことについて、一つはこの公用車、それから出退勤のようなときの市長の警護の役割について、どのように対応するか、その辺を伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 市長のセキュリティ対策につきましては、公務では常に随行職員を配置するなど、市長の安全に配慮しているところでございます。このたび、設置いたしましたガラス張りの市長室については、常に同室する職員を配置するとともに、緊急通報システムや非常用の出口を設置するなど、安全対策を施したところであり、今後も市長の安全確保に万全を期してまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 私は、7万1千人の市民の執行者として、先ほど申し上げたように、この人たちの財産なり、あるいは人権を守るということから、その立場におるわけでございます。そのようなことから、今、社会環境は非常に新聞紙上、毎日のように、いろんな問題が出ております。こういうことから考えますと、やはり村や町と違って、セキュリティを重視して、そして市長の身柄を保障しなければならないであろうと。その警備保障の業務について、これは公用車ではもちろん運転手が付いている。それも結構です。それから1階の市長室には、当然事務の立場の人がいるということでございますから結構ではありますが、出退勤の場合は、どのようにされているか伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 出退勤のセキュリティということでございますけども、黒塗りの公用車は廃止いたしました。市の公用車で送り迎え、あるいは諸会議等の送り迎えをしているということで、運転手を付けて、運転手が運転をしているわけでございますけども、その運転手が秘書を兼ねたり、あるいはボディーガードまで言うとどうかと思うんですけども、そういった市長の安全管理も行っているということでございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) このことについては、以前に岐阜県御嵩町のある問題があって町長が玄関前で危害を受けるということがありました。したがいまして、議長から当然そのことには触わるなというようなことだった。これは議会の代表である議長がそのような指示を出したときには、議員は触わらないのが当然でありますが、いずれにしても、そのようなことで、私は市長、大変そこが心配だと思います。そのようなことから、十分その辺には、行政は配慮していただくというふうに思うのでありますが、いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長公室長。 ◎市長公室長(門馬和夫君) 例えば市役所、あるいは市長が公務で、いろんなところに出かけるわけでございますけれども、市民を初めいろんな方が見えます。制限するわけにはいきませんので、そういう意味では、いろんな方、危ない方というと変ですけども、そういう方も見える可能性もありますので、先ほど申しましたように、まずは第一として、秘書課の職員を中心として常に近くにいる。あるいは諸会議の際には、各部各課の担当職員等もございますので、そういった中で、市長の安全確保を図りたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) そういった意味では、やはり住民運動なり、そういうかかわりを持っている方は、大変注意をしなければならないと思います。  次に進みます。次に、小項目⑦、組織体制の充実と計画的な人材育成について伺っておきたいと思います。先行きが不透明で、混沌とした今の時代において、やはり焦ることなく、じっくりと腰を据えて市政運営に取り組むべきであります。今後の桜井市長を揺るぎないものとするためには、やはり市長を支える職員、特に上層部職員も、いわゆる適材適所の配置、及び将来を見据えた計画的な人材の育成が最も必要であると思うのでありますが、市長の考えを伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 組織体制と人材育成につきましては、昨日もご答弁申し上げておりますけれども、これから多様化、高度化する市民ニーズに迅速、的確に対応するとともに、これまで以上にさまざまな分野で施策を強力に推進し、効率的で効果的に株式会社南相馬市役所の運営に取り組むためには、人事評価を徹底し、信賞必罰のしくみなども検討するとともに、年功序列の職員登用を改め、組織の活性化や業務能率の向上に資する適材適所の職員配置を徹底して行う必要があると考えております。さらに、人材育成につきましては、新採用職員については、入職後10年間程度を基礎的能力養成期間とし、計画的にさまざまな部署で業務に従事させながら研修を行い、個々の職員の能力を勘案して、それぞれの業務、役割を担える職員を養成をしながら、業務内容によりましては、プロパー的職員の育成と配置を行っていく考えであります。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 大変人事というものは難しいものだと思います。私も、議会に入って20年、それから以前からもいろんな人事採用における問題を聞いております。そこで大切なのは何かと。私は、これは市長の尊厳にかかわる問題だと思います。なぜならば、信頼される行政機関として、一番大切なのは綱紀の粛正であると思うのであります。これは厳正な行政執行推進こそ、市民が等しく求める姿であると思うのであります。それだけに執行部、もちろん議会もでございますが、綱紀の粛正について、もちろん襟を正すべきときと力説しておきたいと思うのであります。  何か問題が起きれば、すべて市長の市民に対する謝罪と、このような結果になるわけでございますから、この点についてご見解を市長に伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 私ども職員につきましては、地方公務員法の規定に基づきまして、全体の奉仕者という規定が、入職と同時に、その役割として与えられるものでありまして、それを使命として我々日々職務に専念をいたしております。一方では、職務勤務時間外におきましても全体の奉仕者としての規律等を守りながら、市民の皆様方に、いささかの批判も浴びないようにするべきということで、日々それぞれの役職名で、職員には通知、指示を行っているところでありますが、今回、市長が公約に掲げました株式会社南相馬市役所という導入の考え方につきましては、市民目線での市民の皆様を最優先にした行政運営と、我々職員の接し方ということで、市長が皆さん方にお約束をし、我々職員に指示をいただいておるところでありますから、その精神を踏まえ、今まで以上に規律を十分に厳守をしていくということを、我々としては、職員一人ひとりが理解をして実践することが、市民の皆様方に信頼される職員、さらには市役所になるだろうととらえております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 総務企画部長の答弁、まさに私はその1点に絞られると思います。いずれにしても人事の登用については、やはり適材適所にするのは当然であります。これは、とにかく市長は、人事については、とにかくその準備はなかった思うんです。いうなれば、もう選挙前に、普通、オールキャストができているんですよ。ところが市長、あなたは出るまで考える余地がなかった。よく本当に、副市長も決めない、総務部長も決めないで、選挙を戦ったものだというくらいに私は、余計なことだけど、それぐらいに考えていますよ。ですから、職員の中から登用するのは当然だと思う。副市長はわからないけども。  いずれにしても、人を見るということはなかなか難しいと思うんです。そういうことから、やはり職務は何かというと、市長の執行において、あらゆるものが市長の右腕になってなくてはならない。だったら、やはり当然政策担当とか、あるいは要職にある職員については、最も市長の信頼のできる人を選ばなくてはならない。このことによって、将来の南相馬市の展望が開けるというものだと思いますよ。ですから、このことについては、じっくりと時間を据えて、じっくりと時間をもって、半年くらいは何にもできなかったなんて言われたっていいから。その代わり4年あるんだから。その間にマニフェストにあるものをきちっと整理すれば、これは議会が多勢に無勢であっても、後ろに市民パワーが付いているんだから、それで当選したのが、あなたですよ。堂々と胸を張って、良質な南相馬市にふさわしい手腕をふるって提案をする。市民のための立派な提案は、誰も束縛できないと思います。みんな賛成するはずです。どうかひとつ、そういった意味で、行政執行に当たっていただきたい。市長は株式会社ですが、私は行政というものは何ぞやと。私は行政というものは、少なくともサービス産業に徹すると。したがって、市民はお客さん。お客さんには、行政は何をやってやればいいかということを、心に、肝に銘じてやれば、株式会社の本来の姿勢が出てくるのではないかと思います。  そのようなことから、桜井丸の船出に当たり、ぜひともこのことについてご所見があるならば、もう一度その決意を表明していただければありがたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先ほど私の指示のもとに、総務企画部長が答弁を申し上げましたけれども、職員そのものは、私が今回選出されたことに伴いまして、私の意を体して、仕事に市民の奉仕者としての意識を持ちながら、しっかりと職務に当たっていただけるものと確信をしております。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 先ほど答弁を留保いたしました、地域協議会からの市長への意見書提出件数と採用件数でございますが、平成18年度、19年度、20年度、21年度、4年間について申し上げますと、小高区が提出件数10件、実施件数5件。鹿島区が意見書提出16件、実施件数6件。原町区が提出件数12件、実施件数2件、合計で38件の提出がございまして、そのうち実施が13件でございますが、割合的に申しまして小高区、鹿島区の割合が高くなっています。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 先の地域協議会の問題ですが、結構だと思います。どうかひとつ、これをもっと充実したものに発展させていただきたいものだと思います。  それでは次に進みます。中項目(2)、小項目①、温泉主体の整備事業の促進についてであります。温泉施設につきましては、早期実現について伺いたいと思います。今や、それぞれの町でも、開発の中止などがあったり、景気低迷の折りがら大変だと思います。とにかくこのような複雑な構造の中で、対応することは大変だと思いますが、とにかく活力あるまちづくりの特徴を生かして、美しい海原に面した自然環境に恵まれた牛島開発を、子供から大人まで気軽に楽しめる温泉施設主体の一大休養施設の早期実現を、区民はもちろんのこと、市民の方が、特にパークゴルフ場の方々もぜひとも早急にという声がございます。このことについて伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(五賀計君) 温泉交流施設の整備については、牛島地区の恵まれた自然環境と、既存施設を活用した市民と来訪者に、安らぎと交流の場を提供するものであります。また、交流人口の拡大や、地場産品の販売等による経済効果など、地域の活性化に寄与するものととらえております。平成22年度は施設の基本設計を取りまとめ、早期実現を目指してまいります。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 大変結構なご答弁でございまして、ぜひとも早期実現をお願いしたいものだと思います。これはまさに地元住民の声でもあります。  そこで、小項目②、地元との合意形成に向けた取り組みについて、どのようになっているか伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(五賀計君) 地元住民との合意形成については、誠意をもって粘り強く話し合いをしてきた結果、牛島地区整備事業検討委員会に地元選出の委員に参加をいただいており、その中で地元の意向を考慮しながら計画を取りまとめているところであります。今後、基本設計の取りまとめにおいても、さらなる市民意見の集約を図り、地元の合意形成に努めてまいります。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 大変結構なご答弁でございます。どうかひとつ牛島開発整備事業は、往年にわたる懸案でもあります。この企画をぜひとも早期実現を図っていただきたい。何と言っても、温泉は8千万円もかかっています。掘削から数年経過しているのでありますから、とにかく一日も早く、しかも温泉の掘削した800メートルは、本当に大丈夫なのかどうかという心配もあります。このようなことから、地元合意形成も並行して進めながら、ひとつ前向きに取り組んでいただきたいと思います。  次に進みます。中項目(3)、特別養護老人ホーム等福祉施設の充実についてであります。小項目①、本市における特別養護老人ホーム等の今後の対策について。本市における特別養護老人ホーム等の福祉施設の整備について、今後の市の考え方について伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 本市におきます特別養護老人ホーム等の福祉施設の整備についてでございますが、平成21年度から平成23年度の3カ年の現介護保険事業計画におきましては、特別養護老人ホームの整備をする計画はございませんが、平成24年度からスタートする次期計画の策定におきまして、介護サービスの需要の動向を見極めながら、平成22年度から検討していくことといたしております。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) これも鹿島の問題になるわけですけれども、現在、在宅で、本来ならばホームに入りたいという人が、ケアマネージャーの見るところによると60名ほどおります。このことについては、出入りもあるであろうから確実に60名だとは思いませんが、いずれにしても鹿島区としては合併以前から、第二養護老人ホームをという問題があったわけでございます。しかしながら、現在まで、それは進んでおりません。このことについて、小項目②、鹿島区における特別養護老人ホームの増設の検討の状況はどのように考えておられるか、その経過を伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 鹿島区における特別養護老人ホームの増設につきましては、現在、既存の老人ホームをお持ちの社会福祉法人から、現在の特別養護老人ホームの増設及びショートステイ床の新設をしたいという要望がございます。ただ、現在の敷地等の関係から、その用地確保と整理すべき課題などもありますことから、その推移を当面見守っているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 用地について、今、こだわっておるようでございますが、以前にそのようなことで、そうすると鹿島区には、今のところ平成24年から計画に入るということでございますが、それ以外には考えていないんですか。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 先ほど申しました平成24年度以降の介護保険事業計画につきましては、特に整備する場所をどこと、市内の中で特定した計画を立てるといったことではなく、その動向、需要等を見ながら、増床をどうするかということで、今後議論していきたいということでございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 以前に鹿島区においては、今の西町の保育所の向こうにあるわけなんですが、あそこに1区画、いまだにあるはずだと思います。ここを買収して確保する。そして有効に活用すべきではないかと思うのでありますが、いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 鹿島区役所長。 ◎鹿島区役所長(五賀計君) 議員のご質問の内容は、以前にそのような意見があったということは承知しております。しかし、平成18年8月の社会福祉法人の希望地と、平成22年2月5日付の社会福祉法人の要望は、現在の特別養護老人ホームと一体的に管理できる南側の1,600平方メートルの用地との要望が出されており、現在、本庁と鹿島区とで協議を行っている状況でございます。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 鹿島では、50名であります。そのようなことから、増設を多くの区民の皆さんが望んでおります。若者が勤めていて、双葉のほうにはいっぱい老人ホームがあるようでございますけれども、近くにないというと非常に困るということでございますので、ぜひこのことについては、早急にこれも増設なり、あるいは50人規模のホームを立ち上げていただきたいものだと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 議員、地元の要望等々につきましては理解するところでございますが、それぞれ老人ホームなどを経営する事業主体、あるいはそれらをどのような形で南相馬市全体で増床の計画を立てていくかという課題がございますので、それらを含めまして、可能な限り先ほど申しましたような要望などが可能になるのであれば、またそういった整備も可能性としては出てくるかと思いますが、今の状況の中では市全体の介護保険事業計画の中で整備を進めていくという考え方でございますので、ご理解を賜りたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) それでは次に進みます。  中項目(4)、地球温暖化対策についてであります。私はいつも考えておるんですが、このまま温度が上昇するとするならば、南太平洋のあの珊瑚礁の島々が沈んでしまうのではないか。このようなことを考えたときに、私たちも、どんなに小さなことでも自然環境保全によって、地球環境の浄化をと思うのであります。そのようなことから、小項目①、本市における地球温暖化対策の取り組みについて、どのように考えておられるのか伺っておきたいのであります。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 本市における地球温暖化対策の計画は、南相馬市環境基本条例で定める市民、事業者、市の協働のもとに、環境の保全と創造に関する施策を、総合的かつ計画的に推進する南相馬市環境基本計画と、環境面での連携、整合を図る地球温暖化対策の推進に関する法律に基づいて策定した、南相馬市地球温暖化対策推進実行計画があります。 ○議長(小林チイさん) 23番、西銑治君。 ◆23番(西銑治君) 確かにそのとおりであります。国、県、それから市から、それぞれ援助をしているようでありますが、このことについて今度は東北電力でも太陽光発電というものもやっておるようであります。これは国策でもあり、国では、これからきちっとした基本法をつくろうとしております。  小項目②、このことについて、むしろ南相馬市として今や先取りをして、雇用の確保の面からも、それから太陽光発電、あるいはエコの中小企業から家庭までの行政としての今後の取り組みは、どのように考えておられるのか、伺っておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 行政としての今後の取り組みということでありますけれども、環境基本計画にも地球温暖化の防止ということで、まずエネルギーの使用に伴って排出される二酸化炭素を削減するために、省エネルギーの推進が一つ挙げられます。さらに、二酸化炭素を削減するために、グリーン購入やグリーン調達の実施などということでの省資源の推進。さらに、ごみの焼却に伴って排出される二酸化炭素を削減するために、ごみの減量化を推進し、循環型社会の構築に向けたライフスタイルの見直しということで、ごみの焼却に伴う二酸化炭素の排出量削減。さらに、今ほど議員おただしの部分でありますけれども、太陽光発電システムといった部分の新エネルギーの導入促進といったものについて、地球温暖化対策として取り組んでいるといった状況でございます。 ○議長(小林チイさん) これをもって、西銑治君の質問を終わります。  暫時休憩をいたします。                     午前11時07分 休  憩                     午前11時20分 再  開 ○議長(小林チイさん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  13番、横山元栄君の質問を許します。  13番、横山元栄君。          (13番 横山元栄君 登  壇) ◆13番(横山元栄君) 去る1月17日に執行されました南相馬市長選挙で当選され、第2代南相馬市長に就任されたことにつきまして、まずお祝いを申し上げたいと思います。23番議員から、1カ月半で現職を破ったと、多くの市民が驚いていると、私もその一人でございます。ある市民の方は、平成の牛若丸だなんて言った人もおります。7つの政策で24のマニフェストを今回、掲げておりますので、その中から11点について、順次質問を申し上げたいと思います。ただ、昨日、6名、今日、23番議員ということで7名の方が一般質問しておりますので、政策的に非常にダブる質問が多いと思いますけれども、私なりに角度を変えて、市長の公約に対して、ただしてみたいと思います。  最初に、大項目1、市長の政治姿勢について、中項目(1)、政策マニフェストについてということで、小項目①、事業仕分けについておただしをしたいと思います。事業仕分けを実施する目的、あるいは対象事業、仕分け人の人選、実施時期についてお伺いするということでございます。事業仕分けの結果とか、あるいは建設計画で、現在、実施している事業、それから公共事業評価委員会等もありますし、地域には地域協議会もあります。そして最終的には議会ということになりますけども、その中で、どういう調整をしていくのか、前段でお聞きしたいと思います。
    ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 事業仕分けにつきましては、行財政改革を推進していくための有効な手段として実施するものであります。平成22年度において、いわゆる肉付け予算に盛り込むために事業仕分けを実施することとしておりますが、施策事業の即廃止を前提とするものではなく、公約に掲げた市民生活優先の施策に合致するかどうかの検討を行うための手続きでありまして、行政のムダ、ムリ、ムラを排除することを目的として実施するものであります。  対象事業や仕分け人の人選など、具体的な実施方策等については、本年4月から新たに設置する行政改革推進室において早急に取りまとめることといたしております。  また、事業仕分けの結果の取り扱いにつきましては、総合計画実施計画の整合性を図ることはもちろんのこと、公共事業評価委員会との役割分担や地域協議会及び議会との意見調整の時期について整理した上で、執行部として最終的に判断をして、実施できるような体制づくりを図ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 平成22年度に限っては、今、市長も答弁されておりますけれども、時間的な問題からそういう取り扱いをするんだと理解しますが、事業仕分けを導入する、取り入れる中では、今市長がるるお話をしておりますけれども、次年度も継続して事業仕分けをやっていくのだというような、きのうからの答弁のように私は感じております。そういうことから、やっぱり必要性、それから具体的な目的とか、その中で民間をどう活用していくんだとか、利用していくんだとか、そういうことをきちんとやっぱり市民に示すべきだと考えますし、対象事業に対しましても、今回は肉付けで、6月だというお話でございますけれども、一方的に市長の考えで肉付けするのではなくて、やはり一つの事業を立ち上げるには、それなりの職員の方が、時間をかけて精査をし、積み重ねたものがあると思いますので、その実施する事業種目に対しても、庁内できちんと行政改革ワーキンググループのようなものを立ち上げて、その中で内部で先に仕分けをして、そしてオープンな形で事業仕分けをしていくような手法を、私はとるべきだと思いますがいかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) きのうの答弁でも申し上げましたけれども、今、議員から紹介いただきましたように、私が就任したのは1月29日でございます。そこで、もう当初予算についての判断が早急に迫られていましたことから、私が独断ですべて肉付けに回したわけではございませんで、それぞれ早急に各所管で、今、4月から早急に予算化しなければならないものと、そうでないものに、まず、分けるように指示いたしまして、そこの中で6月までに仕分けをして、実施をしていくかどうかの判断をすればいいものと、そうでないものについて、骨格予算と仕分け予算に分けたところでございます。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 市長、それは、きのうから何回も事業仕分けについて答弁もいただいておりますから理解しています。市長の公約の中に、事業仕分けを取り入れていくんだということになれば、事業仕分けのきちんとした考えを持って、次年度からの対応する段階で、今までやってきた事業も、職員の方が時間をかけて、それなりに精査をして、そして積み上げてきたものもあります。そういったものも、聖域なく全部、数にすれば1,200ぐらいの事業もあるでしょう。その中で精査をし、1回目に所管の中で絞り、そしてワーキンググループのようなものを立ち上げて、庁内できちんと仕分けをし、そして最終的に事業仕分け人の中で精査をし、そしてそれを市民に明らかにするという、そういう一つの事業仕分けに対しての考え方を聞いているんです。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員からおただしのように、私がお示しをした次年度以降の考え方についても、さほど大きな隔たりはないのかと考えてございます。と申しますのは、事業については、新規事業も含めてさまざまな事業がございますので、それを私が財政健全化を図ってまいるというのが大きな公約の一つでございますので、そういう視点に立って、事業の優先順位をしっかりと決定しながら、財政を健全化するための事業展開を図っていくための手段として、こういうものを取り入れていくということでございますのでご理解ください。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 新聞報道で、3区から10人程度の市民による公開の事業仕分けを実施したいとなっていますけども、事業仕分けに、3区から10人ぐらいの公募プラスその他、今から人選する形の中で仕分け人を選ぶんですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 6月までに、肉付け予算についての判断をしていかなければならないわけです。そこについては、時期的な問題が非常に厳しいものがございますので、私は公募という形でしっかり書いたつもりはございませんで、早急な体制を積み上げていかなければならないと思っています。  そこで人選につきましては、今までの識見者、当然判断できるような立場の人たちを選任していかなければならないと考えてございますので、そういった人選を早急に4月の体制の中で図りながらお願いをしていくという手続きになろうかと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) かなり事業仕分けをやっている自治体もあるようでございます。その中で、市民から参加させる意味で判定人という形で参加を募って事業仕分けをしているような自治体もあります。市長は御存じだと思いますけども、そういう手法もきちんと取り入れ、評価に当たるべきじゃないかと考えます。ある自治体でございますけれども、3千人ぐらいの方に、おそらく18歳以上の人を対象に無差別に書類を送って、そして参加をしてもらうような形の中から、発言はできなくても判定人として市民の方に参加をしてもらうという自治体のやり方もあるようでございますので、私はこれは変わった一つの事業仕分けの中で大変参考になる。当市も、そういったものを取り入れるべきじゃないかと考えますけども、市長いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先ほどもご答弁申し上げましたけども、6月議会に皆さんに対して、ご提案申し上げなければなりません。そういう中においては、しっかりと今までの事業展開に当たってきた部分も含めての判断となりますので、本当にしっかりとした識見者に事業仕分け人として参加していただかなければ、市民にとって納得いくような事業展開が図られないと考えてございますので、その点をご理解いただければありがたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 今年のことは何回も、きのうから聞いておりますので、時間がない、6月までにきちんとしたいんだという市長の思いはわかりましたので、次年度からの取り入れの中で、事業仕分けについての市長の考え方で、ぜひそれらを検討すべきだと申し上げ、2問目に移りたいと思います。  小項目②は、地域懇談会の取り組みについてということで、これもきのうから何人かの方が触れておりますので、割愛をして肝心なところだけ市長にお聞きしたいと思います。ということは、今までですと、平成19年度、20年度、21年度の懇談会の資料にちょっと一通り目を通しました。これはいずれも地区テーマと、それから共通テーマをもって、職員の方がそれぞれ説明した部分もありますし、広く市民の方の声を聞きました。それぞれ地域の参加者などを見ますと、小高は3カ年平均の中で1カ所52人ぐらい出席しておりますし、鹿島は17名、原町だと30名ぐらいです。私も地域では大体出席しておりますけども、区外に出たことはありませんので大変恥ずかしい話になりますけども、こういう数字であります。市長は、担当職員をもって、開催の方法としては区長さんとか、あるいは要望があれば、いつでも行ってやりますというお話でございますけれども、1年間を通して地域懇談会をやっているみたいな話になってしまうんですけれども、ややもすると、市長に来てもらいたいとか、そういう一部の地域に限られたりして、いかがなものかと考えますので、やっぱり定期的なひとつの従来やった方法も大いに参考にするべきだと考えますが、いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 昨日の答弁でも申し上げましたけれども、確かに各行政区からの希望を含めて、各種団体の要望に応じて懇談会に参加させていただきますけれども、今、ご指摘いただいた地域が限られてくるであるとかということは、十分配慮しながら、3区全体に対して、均等な形での開催を図ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) ここで言っている地域担当職員と市長はお話ししていますけれども、行政区単位に1人ずつ職員を張り付けるという意味ですか。それとも小学校単位ぐらいに張り付けるという意味ですか。ちょっとその辺が読み取れないんですが。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 地域懇談会とは、また別個のご指摘なのかと思いますけれども、地域担当職員と、今、ご指摘いただいたのは。私が、地域担当職員と申し上げていますのは、ある程度の行政区単位を掌握できるような形の職員配置を考えてございまして、今、ご指摘いただいたような小学校単位というのは、大きな単位の配置ということではないとお酌み取りいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 次に移ります。  次は、小項目③、ガラス張りの市長室についてお尋ねをしたいと思います。これもきのうから何人かの方が質問しておりますので省きますけども、インターネットで、ちょっとゆうべも見たら、毎日新聞の雑記帳の中で、密室政治の解消ということで、南相馬市、4本ぐらい出ていましたか、大変全国にかなり見ている人もいるんだと考えました。ちょっと読んでみます。多分市長も目にしたかどうかわかりませんけど、福島県南相馬市は、3日、市民に内部が見えるガラス張りの市長室分室を1階に設置した。1月の市長選で初当選した桜井市長の公約。その後に、2000年田中康夫氏がつくった長野県知事室のまねをしたとなっています。私が言っているんじゃないです、記事ですから。公のインターネットで見たら、こういう記事が4本も出ていたんですね。改革というのは、いつの時代、誰が市長になっても当然やらなくてはならない問題だと理解しております。話題づくりが、非常にインパクトがあるということは、ある程度理解するんですが、中身が伴わないと寂しいものになるのかなと考えます。実質的には1時間半ぐらい、あるいは公務、出張で、本当に1年間のうち大体どのくらいそこを利用できるか、これからやってみないとわからないということになるかもしれませんけども、そういう心配も一つはされますし、あるいは特定の人が、要綱を見ると、秘書課に予約をしてということになっていますけども、占領されるのかなといったことも心配されることもあります。もう1点は、市民相談室を西庁舎に移しました。従来ですと、誰が相談に来てるかわからなかったですね。1階のあの広場の中では。今度は、西庁舎だと私もちょっと行ってみたんですが、農業委員会に来ているお客さん、あとは野馬追になってくると観光交流課、あと防犯関係はどうなっているのかなと。やっぱり相談室に来る人は、いろいろ家庭の事情で困ったとか、そういうあまり人には、法律相談なんかは知られたくないという思いで来ていると思います。その辺の配慮はどういうふうに考えていますか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 市民相談室の質問かととらえてお答えさせていただきますが、今、ご指摘いただいた部分についても、しっかりと仕切りがありますので、今までどおりガラス張りのような形であそこが見えるわけではございませんので、十分、市民相談には耐えうるものだと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 入りづらいというのが一つ。結局、前段申し上げましたけども、やっぱり人には知られたくない、そういうものがあるのかなと思います。その辺の配慮と、それから、まして聞かれるなんてことは絶対だと思いますので、そういう意味での工夫というか、何らかの形を変えて、ひとつやってほしいと思います。いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) 実は、議員ご指摘のような心配がありまして、調査をしたといいますか、実際に利用状況実態を再確認しました。確認の方法は、農業委員会の職員と市民相談室を所管する市民課と、庁舎管理の財務課と3課で、それぞれ状況はどうなんだろうかということで検証しましたが、相談室を利用していることは外からもわかりますが、どういう話をしているかはわからないということで確認ができています。ただし、異常に大きな声を出されて騒がれるような場合については特別ですから、そういったことは普通は相談ですから、ないと思いますが、通常の相談ですと相談内容が外に漏れることはないということです。しかし、どうしても使ってみて、それがやっぱりもう少し手立てが必要という場合については、パーティションに、もっと工夫を加えるということが必要なんだろうと思います。  一方で、これまでの相談室、議員からなかなか西庁舎が入りづらいというお話がありましたが、逆に言いますと、利用者からは市民課に来られたお客さんと顔を合わせて、ばつが悪いという声も一方ではあるわけです。そういうことも勘案しますと、必ずしも西庁舎に移っても、それほど相談者にとってマイナスではないかなということもありまして、総合的に判断して西庁舎に移した。従前から相談室として使用してきた経過もありますから。なお人数が多い場合の待合所の工夫などもこれから考えていきたいと思っています。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) いずれにしましても、まだ何日も経っていないので、ぜひその辺の配慮はしてほしいと思います。  次に進みます。小項目④、地域サロンについてということで、このことは、私もぜひやってほしいと常日ごろから思っていた一つでございます。市長公約にある地域サロン設置について、市民が安心して暮らせるまちづくりを進める施策であり、市民の福祉のために必要であると思います。地域サロンの目指す方向性や取り組みについて、どう考えているかお伺いいたします。  また、地域サロンが設置された場合、保健センター活用とか、さらには地域包括支援センターとのかかわりについて、どう考えているのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 本市における地域サロンの現状につきましては、南相馬市社会福祉協議会において、地域に住む人たちの出会いの場、交流の場、仲間づくりの場を目的として、各区の公共施設等において運営しているところであります。  しかしながら、まだ身近なところに地域サロンがないところもあることから、地域のつながりを持ち、健康の維持増進を図るために、平成22年度中に地域資源の活用と地域サロンのあり方を検討して、平成23年度からは関係機関及び地域の方々とも、誰しもが参加しやすい雰囲気の地域サロンづくりに取り組んでまいりたいと考えてございます。  また、保健センターの活用についてご指摘がありましたけれども、保健センターの活用につきましては、保健師による健康相談により、地域の方々の健康づくりを支援しながら、地域包括支援センターにつきましては、実態把握等により、心や体の健康維持に支援が必要な方に対して、地域サロンに参加を施していただくことを、今、考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 大変優等生な答弁。これは大体部長が書いたんだと思うんですけども。市長、私は公約で聞いているんだから、もう少し、地域サロンをつくったときに、大体このくらいの数はつくりたいんだとか、もう一歩踏み込んだ中で、例えば、今、保健師の話、あるいは包括支援センターの話、ボランティアをこういうふうにするとか、もっと大まかでも政策的に、市長が公約していることなんだから、公約する段階で自分の考え、きのうから聞いていて思っているんですが、その辺を私は聞きたいんです。所管で書いて、こういうふうにして平成22年度に検討してやりますなんて。こういうことは、何で今年の夏でも秋からでもすぐやるとか。そういう答弁にならなかったら、公約も、ただ絵にかいたもちだなんてことになってしまうのではないかと思うんですよ。もう少し市長、公約に出したとすれば、地域サロンの目的は何で、市長は言っていますよ。地域のコミュニケーションを図るんだとか、あるいは高齢者の憩いの場にするんだとか、高齢者の健康管理をする場なんだと。空き家だとか、空き店舗の利活用を図る。一歩進んだ考えで、市長は公約に挙げていると思うんですけれども、少なくとも小高区には何カ所ぐらいずつ最初やってみるとか、なんかそういう、もう少し具体的な考えというものをして、それで当然福祉協議会とか、あるいはシルバー人材センターの活用ということをすれば、この運営もきちんとできるのかなと考えますので、もう少し具体的な市長の考えがあると思いますので、出してほしい、お聞かせしてほしい。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) きのうの答弁でも若干申し上げてまいりましたけれども、現在、地域サロンとしては、小高区ではある程度は機能しているわけです。小高区について、この予算が削減されることを懸念した要望も、現在、きております。そういうことを踏まえて、この地域サロンの役割というのは、私が、高齢者の健康づくり、居場所づくりに非常に大切なことだと考えてございますので、小高区の充実はもちろんのこと、各地域、また私がきのうも申し上げました商店街の活性化の問題についても、居場所づくりとして、地域サロンづくりに各区の中で、こまめにできるような形で考えて、取り組んでまいる所存でございます。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) もし私の記憶違いだったら申し訳ないんですが、小高は25カ所で、月1回の参加ですね。これでは市長が公約でうたっている地域サロンにならないですよ。25カ所で月1回ずつやっていますなんて。小高区で、今、取り組んでいることが悪いということを言っているんじゃないですからね。私は、市長の公約で言ったことが、少なくとも町なかだったら週に1回、空き店舗を利用してやるとか、週2回やるとか。あとは農村部だったら、各集落の集会所、10日に1回くらいずつ、月3回くらいやってみるとか、やっぱりそういう具体的なことがなくては、高齢者の健康管理だとか憩いの場とかということにはならない。ここに経費がかかっても、国保の一般会計からの負担率が下がったら、ちゃんと運営できるのではないですか、どうですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先ほどもご答弁申し上げましたけれども、小高区でも、現在やっている部分も含めて拡充をしてほしいという、実際に運営している方々の声があるわけでございます。そのことも踏まえて、先ほど申し上げたような方向性をもって、地域サロンづくりに取り組んでまいるという考えでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) それでは、次に進みます。  次は、小項目⑤、市内全校への補助教員の配置についてお伺いします。補助教員配置の目的と、配置方法についてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 教育長、青木紀男君。 ◎教育長(青木紀男君) 現在、市内の学校におきまして、問題行動や発達障がいなどを有する児童生徒の指導、並びに学力向上などが課題となっております。これらの課題を解決し、学校教育の充実を図るため、市費負担の補助教員であるスクールサポート員や介助員を、各学校へ配置しておるところでございます。今後、さらに各学校の実情に応じ、学習環境の充実のため、補助教員の配置を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 市長にお伺いしたいんですが、補助教員の目的は、市長はこう言っています。「就学サポート事業や英語力向上、外国青年招致事業、サタデースクールなどにより、学力の向上を図る」ということを言っています。教育行政点検評価報告書を見てみました。ここでは、「小中学校就学サポート職員、介助員6名、ADHDや生徒指導上、問題傾向のある児童生徒に対して相談や支援を行うために、スクールサポート教員を10人配置している」と言っていますし、完全学校週5日制を契機に本市独自にサタデースクールをやっていますということなんですね。市長は、目的として、確か学校支援をしていくんだと言っておりますので、市長の思い、どういうことで市内全校に補助教員を配置するのか、市長の考えをひとつお聞かせください。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 基本的な目標というのは、今、議員がご指摘のとおりでございます。しかしながら、学校の実情がさまざま、今、教育長からも答弁いたさせましたように、学校自体で授業がなかなかうまくとれない実態とかがあるわけですよ。その実情に応じた形で、教員資格を持っている職員について、学校の学力向上に期するような形での学校運営補助を図ってまいらなければなりませんので、そういうことを目的として、学校の実情に応じて対応してまいるということでございますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) それでは、全校に補助教員を配置するのは、いつまでととらえてよろしいんですか。 ○議長(小林チイさん) 教育長、青木紀男君。 ◎教育長(青木紀男君) 現在、学校には国の標準法という法律に基づきまして、40人学級となっておりますので、それに基づいて県費負担教員等が配置されております。さらに県単教員と申しまして、県単独できめ細かい一人一人に目が届く教育ということで、県では基準を設けまして、少人数指導や少人数学級といって、いわゆる30人学級というようなものが行われております。これは県の丸抱えでございます。これでもまた、先ほど申しましたように、学習障がいや注意欠陥多動性障がいなどLDとかADHDとか、こういった子どもたちの学習を支援するというところまで、なかなか国や県では配置につきまして、すべての県内の学校というわけには、なかなかいかないという実態から、市費満額負担の教員を、先ほど議員がおっしゃったように介助員で6人を4校に、それからスクールサポート員は10人で15校へ、さらにまたサタデースクールとか、あるいは外国語指導助手、これも市費満額で、4人おるわけですけど、2人は市費負担というようなことで、子どもたちの学習環境を整えている実態でありますので、今後どこにも何も入っていない学校というのは、ほとんどないんです。ですから、障がいの程度、あるいは学校の実態、実情に応じて増員をしていくということが求められておるところでございます。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 教育長の考え方はわかるんですが、市長として、公約の中で、全校に1人ずつ配置するんだと。これは公約でございますから。公約どおりやれと言うことではなくて、教育に関しては、南相馬市、あるいは桜井市長は一歩違った考えをもってやるんだという考えがあってもいいと私は考える。教育長の考えは、現場の考えをいろいろ聞きましたけれども、市長の思いとしてどうなんですかとお聞きしたいんです。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私が公約に掲げましたのは、やはり現場からそういう声が聞こえているわけです。あくまでも現場の教員の中で、大変な思いがあるという声を聞く中で、やはり市としては独自に各学校に、そういう支援をするための教員を入れるべきではないかという視点から、こういう公約を掲げましたので、今、教育長からも報告ありましたように、各学校の実情がそれぞれ違うわけです。それに応じて、必要に応じて、我々は教員を学力向上に資するような形での配置を考えていくということでございますので、ご理解ください。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 市長の思いの中で、公約に挙げたから、なぜ教育問題については人づくり、結局30年後、50年後、将来の南相馬市をしょって立っていく人材育成は人づくりからなんだという話を言っていますので。ちょっと奈良県の話、これは条件が良すぎるんですが、大学生を活用してスクールサポート事業をやっているんです。野外活動、体育的な行事、学芸的な行事、学校行事に関する指導補助という形の中でやっていたり、その他、理科の実験とか音楽とかやっている。私は、このぐらいまで市長は考えて、公約にして載せてきたのかと期待をしていたんですが、従来とあまり変わらないような感じがしてしまうのですけども、そういう思いがあって公約に掲げたのかと。奈良市の場合は条件が違いますけども、でも当市でも何らかの考えがあってそういうことを打ち出したのかと期待をしたんですが、その辺の考え方。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 最初の答弁にも、教育長のほうからあったと思いますけども、当地方のと言ったほうが語弊がないのかもしれませんが、学力向上というのは県内の中でも非常に問われている課題でございます。そこで、学校での今の実情、教育長から報告されました実情があるわけですので、現場の声をしっかり受け止めながら、学力向上に、我々は支援していかなければいけないという考えでございます。そこで、その現場の声から出てきたものに対しては、積極的に支援していくのが務めではないかという視点から、こういうふうに書いたわけでございますので、ご理解をいただければありがたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 質問の途中ではございますが、暫時休憩をいたします。                     午後0時03分 休  憩                     午後1時00分 再  開 ○議長(小林チイさん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 次に移りまして、小項目⑥、子供の医療費無料化についてお尋ねをいたします。きのうも、このことについて質問された方がおりましたので、私は財源的な問題で、中学生まで引き上げることによって約1億3千万円かかるということでございますので、その財源に対しての市長の考え方をお聞きしたいと思います。  それから、昨年、さいたま市でやった例などを見ますと、新型インフルエンザが重なって、10月から実施したということでございますけれども、さいたま市は、そのときにちょうど重なりまして、1億円くらい余計に出費され、12月に補正をしたと。無料なものですから、受診が気軽にできて、通院、入院とも医療費が増加したということがありますので、その辺につきましての考え方について、お聞きしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 今ほどおただしいただきました子供医療費の無料化につきましては、中学校就学児童までの入院及び通院医療費無料化について、来年度から子ども手当制度の創設など子育て支援策の拡充が図られることから、本市の子育て支援策や財政状況などと調整を図りながら、必要に応じて健康福祉総合計画の見直しを含め、段階的に実施していくことを検討してまいりたいと思いますが、加えまして、今、おただしにありましたように、財源の問題ということでございますので、議員からおただしがありましたように、私としても所管に調査をさせたところ、今、ご指摘いただいた1億3千万円程度だという試算が上がってまいりましたので、これはあくまでも全体的なサービスを強化する上からは、大きな負担とは考えてございませんので、これは財源をしっかり工夫しながら早急に手当てするような段階に入りたいと考えておりますが、現在、4月1日からできるような状態ではございませんので、それをできる段取りが整った段階で、ご提案させていただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) それでは、次に進みます。  次に、総合周産期母子医療センターということでございますけども、市長からは、地域周産期医療センターという提案理由説明の中でも修正されておりますので、小項目⑦、「地域周産期母子医療センター」の設置についてでございますけども、隣接町村及び福島県立医大との協議、並びに整備に伴う費用について、十分可能ととらえての公約なのかおただしをしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員おただしのように、地域周産期母子医療センターにつきましては、地域小児科センター構想を本市では検討してまいりましたけれども、公立相馬総合病院との関係から、県が調整に入って、現在、まだ設置に至っていないということは御存じかと思います。そこで、今、おただしいただきましたことにつきましては、公約の中で掲げてまいりましたけども、私は目指してまいりますと書いております。と申しますのは、今、ご指摘いただいたように、隣接、とりわけ隣の市との調整というのが大きく課題としてございますので、その調整を図っていかなければ、この実現はなかなか難しいと考えてございますので、首長間の調整も含めまして、しっかりと事務方とも打ち合わせるような段階で、協議には入ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 市長は、公約の中で起債を減らす、あるいは経常収支比率の問題なども挙げておりますので、私ども平成18年度に、この問題で詳細な資料を前にいただいております。そのとき、確か市長も議員でしたので御存じだと思いますけども、約6億6千万円くらいの財政負担が必要ですよという話が出ております。それから、とりあえず南相馬市自体としても、小高病院と市立総合病院との役割分担をきちんと整理をしなくてはならないとか、医師以外のスタッフの問題とか、そういう何件か私どもに示されております。一番問題なのは、市長の公約に挙げておりますように、もう借金は増やさないんだということを言っておりますけども、これには6億円、現在だと7億円ぐらいの財政負担があるわけなので、そういう意味でどう考えているのか、もう一度おただししたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私は、公約の中で、箱物から人への生活者優先の施策を展開してまいりたいと書いております。この周産期母子医療センターにつきましても、命を守るという点では、非常に要望があるところだと考えておりますので、先ほど申し上げましたように、設置に向けては、隣接市町村との連携なくしては難しいわけでございますので、当面これを設置することを前提としながらの協議に入ることで考えてございますので、ご理解いただければありがたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 県の第5次福島県医療計画の中では、平成20年から平成24年の中の一つの計画もありますし、また、今回、市長は公約の中で、広域的な視点ということで、広域行政圏の域内の広域的な地域力を高めるんだということも公約の中にありますので、ぜひこれは積極的にひとつ取り組んでほしいと申し上げ、次に移りたいと思います。  次は、小項目⑧、地元中小企業支援についてということで、地元企業を対象とした1千万円を限度とする無利子無担保の融資制度を創設することですが、どのような制度を考えているのか。また審査の方法、返済不能となった場合の対応、財源の確保についてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 昨日も、12番議員に対してもお答えしたかと思いますけれども、地元金融機関に、この話をあいさつの過程でお話し申し上げました。そして新たな融資制度立ち上げについて、今年度内、平成22年度内の創設に向け、今、進めてまいりたいと考えております。  ご質問の審査方法であるとか、返済不能になった場合の対応については、これはしっかりと前提として協議していかないと欠損ということにもなりかねませんので、信用保証協会等の保証制度を前提とすることはしながらも、しっかりと、利用勝手のいい制度にしていかなければなりませんので、おただしいただきました財源の問題につきましても、今までの、なかなか使いづらい融資制度というものの改変も含めて、財源については考えてまいりたいと思っているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 市長、しっかりと金融機関とか、きのうも保証協会と協議してやるということでございますけども、市長は旧原町市で、平成10年から確か平成17年3月31日までやっていた原町市の無担保無保証人融資制度を知っている中で、今回公約に挙げたんですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 承知しておりました。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) そうだとすれば、どのぐらいの利用件数があったと思いますか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) これも含めて、当時も信用協会等々の問題があって、なかなか利用が進まなかったということも存じあげております。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 内容をわかっていて、今回、公約に挙げたということなんですが、平成10年度からですから、7年間で5件くらいの利用件数しかなかったんですよね。今回、保証協会の保証制度の運用で、無利子無担保融資制度を公約で挙げたということでございますけども、しからばどういう事業者を対象にして支援するんだと。具体的に制度的なものをきちんと考えての提案だったんでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員も御存じのとおり、市内の中小企業というのが、あくまでも10人であるとか20人であるとか雇用している中小企業、この方々が、今、資金繰りで非常に困っているわけですね。そういう声の中で、とにかく短期的でも融資をすることで雇用をつなぎたいと、事業を継続したいという声がございました。そういう前提条件からすると、早急にこれを立ち上げないと事業継続がままならないという状況も生まれてまいるということを前提として、彼らの今の窮状を救っていかなければならないし、雇用を確保していかなければならない。そういう観点に立ってこの制度を立ち上げたわけでございますので、あくまでも市内で操業されている中小企業を前提とした公約であったということで考えていただければ、ありがたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) きのうも12番議員から、市長が言うように、今、市内の中小企業は困っていると。借りやすいようにするんだということでございますけれども、旧原町市でやったものをきちんと検証しないでやれば、きのうもありました、むしろ多重債務とかということで、経営がむしろ悪化する、あるいは倒産するとか、そういうことになると思うんですよね。ですから、旧原町市でやったいろいろな経過の中で、借りる人がいなくて、このものは取りやめになったわけでございますけども、確かに企業の皆さんが困っているというのは私も理解しますけども、安易な形の中で、借りやすくするというのも大変心配する面があります。やっぱり一定の条件を付けないと、一部の利用者だけに融資制度が多くなるとか、本来の制度そのものがきちんと生かされてこないのかなと、私は考えるんですが、どうなんでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 議員おただしの前提条件として、100年に一遍と言われるような経済情勢の悪化があるわけです。その中で、製造業が非常に苦しんでいる。事業継続が厳しくなりつつある。資金調達が厳しくなりつつあるという現状の中で、今まで本市において操業されてきた方々が、本市に税金を払ってきてくださっているわけでありまして、彼らの窮状を当然支援するというのが行政の務めでもあると考えてございまして、彼らの声を聞く中で、早急にそういうものを立ち上げて支援をしていかなければならないであろうということから、この制度を立ち上げようとしているわけでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。
    ◆13番(横山元栄君) しからば、具体的に市長、きのうもありました。その制度を見て、12番議員は、市長、これで1票入れた人もいるんですよ。こういうことを12番議員も話しましたよ。ですから、具体的に金融機関とこれから相談してとか、保証協会との保険制度にのっとった中での貸し付けがあるわけですけれども、それよりも緩めてもっと借りやすくするんだということであれば、確かに借りやすくなるかもしれない。でも、利子を補給するのは南相馬市になるということもありますよ。財源的にどうなんですかということになります。いかがですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 前市長時代の、ある意味で多額の助成金を特定の企業に支援するということもございました。しかしながら、その制度に比べると、恩恵を受ける企業というのがはるかに広がっていくだろうという考えのもとに、雇用を本当に、今、確保しなければ、まずます財政負担が増えてきますので、そういうことを勘案した中で、こういう制度を立ち上げてまいりたいということで、皆さんにご理解をいただいているということでございます ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 前市長時代に、そういう話ということでございますけども、今回は市長は、自分の公約として1千万円に対して、今回の制度について熱い思いで公開討論のときも、このことが心配されるよと、財政負担は市でかぶるようになったらどうするんですかと。その公開討論のときも市民の方から質問されましたね。そのときも大丈夫ですよということなんですから、どういう制度で貸し付けするんだということは、ある程度、保証協会のいろいろな運用の中とか金融機関の声を聞いて、それで今回、提案しているんだと私は理解をして、おただしをしているわけですよ。ですから、どういう制度で貸し付けをするんだ。あるいは焦げついた段階での負担についてはどういうことを考えているんだとか、そういうことを心配してお尋ねしているわけですけれども、市長は、そこまで公約として掲げる段階で検討していなかったんですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 政策をつくりあげていくというのは、全体的な情勢を、まず判断をしなければならない。そういう中で、今、このまち全体の雇用、議員も十分ご承知だと思います。その中で、一番重要なのが、多くを抱える中小企業の皆さんが雇用を守っていくというのは当然ですし、その前提として経営を継続したいという今の苦しみ、そういう中で苦しんでいるわけでありますから、私たちの当市の今まで貢献された方々に対しての支援というのは当然行政としてあるべき姿だと考えてございます。  そういう中で、今、詳細に、すべて前提条件として積み上げて政策をつくってきたのかということでございますけれども、そういう声も含めて、しっかり制度設計をしていかなければ、逆に言うと危ない政策になりかねないので、あくまでもしっかりと、今後、金融機関とも相談をして、制度設計に当たっていくということでございます。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 前に原町市の時代、平成10年度から平成16年度事業、平成17年3月まで、この制度があったんですよ。そのときに金融機関なり、そして保証協会があって、その枠の中で実行してきて、借りる人がいなくて廃止したわけですよ。そういうことを踏まえて公約に出したんだと、私は思うのね。今になって、これから協議とかというのは、公約に対して、私は非常に疑問を覚えます。このことをずっと議論しててもあれですから、前に進みます。  次、小項目⑨、外部監査制度について質問をいたします。今回、外部監査制度を導入するということでございますが、何か問題があって、外部監査制度を導入するという考えに至ったのかどうか、市長にお尋ねをいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 今、何か問題があったのかというおただしがあったかと思います。現行の監査委員による監査に、───問題があったという認識は持ってございませんけれども、しかしながら、本市の組織に属さない高度な専門知識を有する外部監査による監査の実施をすることによりまして、監査の機能の独立性、専門性、透明性を一層、強化、向上を図るとともに、ガラス張りの財政、そして情報の公開の徹底を図るために導入する考えでございます。  人選につきましては、地方自治法第252条の28により弁護士、公認会計士、税理士の資格者、そして実務精通者からの選定となりますけれども、資格者団体からの推薦を受けるなど、行財政に関して見識を有する方を選定する考えでございます。  外部監査の導入に当たりましては、議会の皆さんに、条例化が必要となりますことから、今後、具体的な内容について、ご提案させていただきたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 外部監査制度を導入することによって、費用も伴うと思います。どのくらい費用がかかると見ておりますか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) ただいまも申し上げましたように、議会の皆さんに条例化を諮る段階で、きっちりと皆さんにご提案申し上げたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 今までやってきた監査制度に問題はないんだという形の中で、新たに透明性とか、専門性という形の中で、外部監査をすることによって費用が伴うと思う。市長は、経常収支比率のことを常に言っておりますけれども、その点との関わりはどんなふうに考えておられますか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) そういうことを含めて、しっかりと監査をしていただくことによって、健全化、目標化に向かって進められるだろうと考えてございましての提案でございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 次に進みます。  中項目(2)、小項目①、市債残高の削減についてということでございますけども、きのうから何人かの方が、このことについてお話ししています。きのうも答弁があり、私どもいただいている資料の中では、総合計画の中で、合併協定に基づいて2対2対6という枠組みの中で本事業を取り組んできているわけですけれども、事業仕分けとか、これから後半の、全部見直しをするということでございますので、その辺の考え方について、バランスが崩れるのではないかと思いますけども、市長はどう考えますか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) きのうも19番議員にもお答えをしましたけれども、市民サービスの向上に必要な大規模事業を、集中して実施する必要があったことから、合併後、現在まで、本市においては、プライマリーバランスが確保できない状況でした。しかし、平成22年度一般会計当初予算においては、プライマリーバランスを確保することができましたことから、今後、市債残高の抑制を図る出発点にしようとしているものでありまして、570億円を超えようとする現在の市債残高の削減については、可能な限り早い時期に、今年度を出発点といたしまして、具体的な削減の道筋をつけなければならないと考えてございます。議員からおただしのように、事業仕分けも当然しっかりとする中で、道筋をつけていく覚悟でございます。  なお、削減に向けて市内の雇用経済情勢、そして市の財政事情など、中長期的に判断する中で、中長期財政計画を作成した上で、計画的に取り組んでいくということでございます。 ○議長(小林チイさん) 13番、横山元栄君。 ◆13番(横山元栄君) 私どもがいただいている資料の中で、きのうも総務企画部長からの答弁がありました。各区の事業の割合、20対59対8というバランスの中で、仕事をしてきている。後半の約45%、建設計画と、それから非建設掲載事業の中で残っています。それらのバランスが非常に大切だと思うんです。3地区の一体に、あるいは均衡ある発展をということでやってきておりますので、ここのところをきちんと守らなくてはならないということもひとつあるし、それから全体のパイを小さくしますと、担税力とか雇用の問題とかに影響してくると思います。そういった意味でも、ぜひ前向きに事業に取り組んでほしいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) しっかりと取り組んでまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) これをもって、13番、横山元栄君の質問を終わります。  暫時休憩をいたします。                     午後1時30分 休  憩                     午後1時32分 再  開 ○議長(小林チイさん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  17番、土田美恵子さんの質問を許します。  17番、土田美恵子さん。          (17番 土田美恵子さん 登  壇) ◆17番(土田美恵子さん) それでは通告にしたがいまして質問をさせていただきます。  まず、大項目1、市長の政治公約についてでございます。中項目(1)の教育現場の支援についてでございます。先の1月17日南相馬市長選挙、この運動用のビラ、ナンバー3の中身なんですが、トップが変われば南相馬が変わると。生活優先、市民が主役の南相馬市のビラでございます。  この公約の中で、先ほど13番議員からも質問がございましたが、私も挙げておきましたので割愛はしません。教育現場を支援し、市内全校に補助教員を配置し、教育の予算配分を優先しますと書いてございます。  小項目①といたしまして、補助教員の配置の目的と方法についてでございます。市内全校に配置する補助教員の目的と方法についてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 教育長、青木紀男君。 ◎教育長(青木紀男君) 先ほど13番議員に答弁したとおりでございます。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) 今、教育長から先に答弁しましたとお答えをいただきましたが、先ほど13番議員に市長がお答えしておりました現場の声が重要だというお答えでした。それで、市長は、運動選手でもありますし、スピーディーですから、この南相馬市の全市内の学校等を歩きまして現場の声を吸い上げてきたのかどうかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) すべての学校を歩いたわけではございませんが、学校の先生方、教職員の方々からさまざまな意見をいただいてこういう政策をつくったということでございます。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) 私も、全部の学校を歩ったわけではないのですが、現場の先生にお伺いいたしました。  今度の新市長は、とにかく市内全校に補助教員を配置したいと言っております。どうですかと言いましたら、「いやあ、それは嬉しいな」というお答えが返ってきました。ただ、県の教育委員会ですから、そういう枠の中では難しい話でないのかなという声もちょうだいいたしました。それで、この補助教員も先ほど教育長からもお答えをいただきましたが、学校の今、担任の先生は1人でクラスを持っていて、本当に忙しいという声もお伺いしてきたところでしたけども、市長の先ほどの現場の声ということで、最初から本当に教員を配置する費用の削減でというお考えはなかったんでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 教育長、青木紀男君。 ◎教育長(青木紀男君) 子供の中には、健常児、障がいを持った児童生徒がございまして、例えば食事とか、手洗いとか、教室の移動であるとか、あるいは必要によっては手話による支援、あるいは車椅子といったようなものの介助といいますか、そういったことをしながら、適切な学習支援といったことをしていかなければなりませんので、まだすべての学校とは言っていませんので、これから市長の公約に合うように努力をして、すべての学校に補助教員が配置できるように努めてまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) 公約の中に、これからという今、教育長のご答弁もありましたけど、給与の負担割合についてお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 教育長、青木紀男君。 ◎教育長(青木紀男君) 先ほど申し上げましたが、教職員の給与負担といいますのは、ほぼ国、県の割合で三位一体改革等で若干改められたところはありますが、先ほど申し上げました標準法という法律に基づいて教員の定数でやっておるわけです。  そのほか、県全額の持ち出しというのが30人学級とか30人程度学級、それから6学級の補正であるとか、複式学級補正、そういったものはすべて県でございます。  ただそれで、間に合わない部分がございますので、学習障がい、LD、あるいは注意欠陥・多動性障がいであるADHDとか、そういったものすべてに適応するには、まだ県のほうは充足できませんので、そういったものを市で全額負担でやっていただいている数を申し上げますと、小学校でスクールサポート員で10人で15校、それから介助員で6人を4校へと。そういったようなものは、市全額の持ち出しでやっていただいているわけでございます。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) せっかく新市長になりましたので、最後に市長にお伺いしてこの部分は終わりたいと思うのですが、市長の公約には、人材づくり、それは教育による地域づくりを進めますと書いてありました。新市長が描いている教育についてお聞かせをいただきたいと思います。これで、この質問は終わらせていただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私は、旧原町市に生を受けて以来、原町高校を含めて高等教育機関である大学まで進学させていただいたわけです。そこで、少なくとも私が尊敬申し上げてきた宮沢賢治の考え方というものを少なからず私は、自分の中に持って現場に入ったつもりでございます。  子供たちを育て上げる、人づくりをするということは、地域づくりの原点だと考えてございまして、そのために私は教育にとりわけ本市の人づくりのために、しっかりとした予算を計上しながら人づくりに取り組んでまいりたいと考えてございますので、学校教育についても、先生方の極力負担をなくしながら、子供たちの成長を期してまいりたいと考えてございます。  そういう意味で、今回のこういう各学校への教員補助ということを提案申し上げたわけでございますのでご理解いただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) 次に移らせていただきます。大項目2、介護保険制度についてでございます。中項目(1)、介護保険事業計画の推進状況についてですが、先般、高齢化の進展に対応するため社会全体で高齢者介護を支える仕組みとして2000年4月にスタートしました介護保険制度が10年目の節目を迎えます。現在、65歳以上の高齢者の人口は2,745万人、高齢化率21%、2025年には、高齢化人口がピークを迎え3,600万人。これは、高齢化率30%を突破すると予測されています。  このような中、公明党は、昨年11月から12月にかけて、介護の総点検の調査をいたしました。項目といたしましては、街角でアンケート調査、2番目は、要介護者及び介護家族、3番目といたしましては、施設事業者の方、4番目は、介護従事者等をもとに基本的に訪問、聞き取り調査をいたしました。私ども志賀議員と公明党南相馬市議団も街頭でアンケートの調査をいたしました。  また、ある家庭には訪問もさせていただきまして、ご苦労なお話を聞かせていただきました。本市にも協力をいただきました。施設、福寿園さんとか、小高にあります梅の香さん、万葉園さん等にもご協力をいただいたところでございます。  小項目①に移ります。特別養護老人ホーム等の介護施設の待機者解消策についてでございます。特別養護老人ホームなどの介護施設の待機者解消に向けた実効性ある方策について、どのように検討されているかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 介護施設の待機者解消策についてのおただしでございますが、現在のところデイサービスやショートステイなどといった在宅サービスの充実を基本とし、介護保険財政の健全な運営を念頭に行っているところでありますが、今後、ひとり暮らしや高齢者のみの世帯も増加することが予想されることから、介護サービス事業者等との意見交換を引き続き行いながら、次の介護保険事業計画の策定の中で施設整備の必要性などにつきまして検討をしていきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) 先ほど部長からは、待機者の人数報告はありませんでしたが、一応この南相馬市を調査しましたところ、これは入所の申込状況というのでしょうか、病院に入っていまして、もし特別養護老人ホームが空きましたらそこに入りたいという希望の方も含まれていると思います。原町区の福寿園さんとしましては273人ほど、鹿島の万葉園さんは214人、小高の梅の香さんは148人、合計しますと635人という方の入所の申込状況があります。南相馬市としましては、来年度ということがあるからだとは思うのですが、やはり要望している方、施設に入りたいと要望している方は、いっぱいいると思うんです。どうしても当市としては、答弁を聞いていますと、施設はつくりたくないと聞こえてくるのですけど、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 今ほどおただしの中でありました入所希望者、施設に対する入所希望者というとらえ方かと思いますし、前にも答弁の中でお話をしております昨年の4月現在で、県で調べた数字でも346人ほどおられる。これも、やはり入所希望者ということで、先ほどの数値は多分重複等々がある人数なのかと思います。  市としては、ケアマネージャーを通じて調査をしておりまして、それが現在のところ1月末で64人ほど、施設に入所を希望されてる方もいるということでありますので、決して施設をつくりたくないんだということではなく、まずは介護保険の本来の趣旨である住み慣れた地域、自宅、在宅で介護を受けるという基本的な考え方に沿った形で、介護を受けられる方もいらっしゃるということを前提といたしまして、一方、国でも平成18年から平成20年度までの整備計画について、全国的にもやはり整備が追いついていかない。追いついていかない中には事業者の問題、あるいは我々保険者としまして、負担の問題等々を考慮しながら、適切な介護保険運営ができるような形で進めていきたいと考えてございますので、これから先、データ等に基づく、あるいは事業者の設置に対する考え方なども含めまして、検討してまいりたいという趣旨でございますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) 例をお話しさせていただきたいと思うのですが、私もこういう年齢になりますと親の年齢も高くなりまして、本当にいろいろな方からお話をお伺いする機会が多くなりまして、今年なんですが、同級生といいますか、奥さんがやはり自宅で姑さんをずっと1人で介護していました。それで、みとって亡くなりました。たまたま同級生の旦那さんと病院で会いましたので、どこが悪いのって聞きましたら、「俺ではなくてうちのやつの薬をもらいに来たんだ」とこういうお話で、本当にみるほうも老老介護といいますか、こんなことになってくるのが本当に最近多く聞かれるわけです。やはり自分も、自分の親等をみていますと本当に気持ち的にわかりますし、また本当に、私の地域で住んでいますと本家、分家ということがあると、何かどこかの施設にやると、余してるみたいに本家からは思われて、目一杯自分の体が悪くなるまで本当に自宅でみているという声が多い現実ではないかと思います。  次に移りますけれども、市はなかなかつくられるという方向でないわけですから、民間のほうにということになるかと思うのですけれども、話が途中ですが、次に移らせていただきます。  小項目②番、民間事業者による介護施設整備のあり方についてでございます。  現在、原則として施設整備は、ユニット化となっておりますが、利用負担軽減ということで利用者の負担が少ない多床室や、2床室についての整備を民間事業者に対して求めていく考えがあるかお伺いをいたします。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 介護施設の整備に当たりましては、県に確認しましたところ、平成14年度以降の国の方針により、施設整備にかかる補助金の対象になるものは、原則としてユニット型ということになっているとのことでございました。  市といたしましては、ユニット型、今おっしゃられる多床室ともそれぞれにメリット、デメリットがあると考えております。今後、施設整備を行う場合には、県や事業者、現に、施設整備をされる事業者などとの協議の中で検討をさせていただきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) 民間の施設の方から、市に要望などは上がっていないのでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 現在のところ、介護施設に関する多床室、特別養護老人ホームの部分については、今のところそういう要望は上がってございません。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) 何回も言いますが、市ではつくらないということですので、これはもう民間事業者の方に市からも強く要望していただいて、利用したいという方は多いと思うんです。皆さん働いている方も多い実態だと思いますので、市からも要望等といいますか、県の許可だとはいうものの、市からも強く支援をしていただきたいと考えますので、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 先ほども申し上げましたが、やはり両者にメリット、デメリットがございます。その中で多床室を、経済的な理由ということが主だと思いますが、希望されている状況なども把握をしながら、民間事業者にお願いしていくのはやぶさかではないんですが、民間事業者としても、先ほど申し上げましたように、補助とかがないということになりますとイニシャルコスト、建設コストのほうで運営にかかる収支的なものも出てくるのかと考えますので、その辺のところは、民間事業者などとも話をしながら進めてまいりたい考えております。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) それでは、次に移らせていただきます。  小項目③番、施設利用者の所得状況と負担軽減についてでございます。施設利用者の所得状況をどのように把握しているか。また、どのような負担軽減を行っているのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 本市におきましては、毎年6月に本人及びその家族の前年の所得状況、課税状況等について確認をしているところであります。  その結果、それぞれの負担段階に応じ食費、居住費の負担軽減を図っているところでございます。また、社会福祉法人等が経営する施設のうち利用者の負担軽減に取り組んでいる社会福祉法人に対しましては、その一部を助成しているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) 部長から答弁をいただきましたが、現状これで十分と部長は考えておりますか。いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 負担は低いに越したことはないんだろうと思いますが、制度設計上今の状況でありますので、我々この制度の中で運用をしていかざるを得ない状況であることをご理解をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) これは、市長にお伺いをいたします。部長ではなかなかお答えが。  市長は、この市民の安全と暮らしを守ると常々言っておりますし、今回も公約の中で言っておりますので、新市長は、両親はまだ若いからそういうのはありませんか。今のことなんですが、市長は今後どのように考えているか、市長にもお伺いしておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) おっしゃる趣旨はわかりますけども、今、部長が答弁申し上げましたように、軽減を図っていくというのは、方向性としては必要だと思いますけれども、制度設計というのが、今、申し上げましたようにあります。その制度を維持していかなければなりませんので、その辺もしっかりと検討しないと議員おただしのような方向性だけで、この制度そのものが維持できるわけではございませんので、その辺もしっかりと検討しながら、今後制度設計をしっかりと維持してまいりたいと思っております。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) それでは、次に移らせていただきます。中項目の(2)、要介護認定のあり方についてでございます。小項目①といたしまして、要介護認定までの期間についてでございます。要介護認定申請から認定までの期間が長いため、サービスが利用しにくいという話をお聞きしますが、本市における要介護認定までの期間についてお伺いをいたします。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 本市の要介護認定までの期間についてでございますが、申請があってから認定調査及び主治医意見の回収までを約14日間、一次判定から介護認定審査会への依頼を約7日間、介護認定審査会での審査判定結果送付に約7日間としておりまして、申請受付から結果送付までの標準処理期間はおおむね1カ月となってございます。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) 申請から許可認定になるまで1カ月という、これは当事者にすれば長い期間だと思います。この1カ月の間に変わっていくといいますか、本人の状況なども変わっていくということも、これはあると思います。もっと短縮にと考えております。  それで、手続きしている間にもサービスは受けられるということでもありますが、予防になるか、不明の人は事前の対応が困難だということもあります。そして、認定が予定より軽度の場合には、多くのサービスを利用していると、限度額を超えてしまうということがあって実費になるというお話も聞きます。  それで、認定結果が出るまでは最低限のサービスを利用するしかないという、こんなことが一般的なことになってくるわけです、利用する側としては。  ですから、次の項目に移ってしまうのですが、手立てはないのかという思いをしているわけです。  小項目②としまして、要介護の認定事務等の簡素化についてでございます。  要介護認定申請等の事務手続をもっと簡素化できないのかと考えますので、取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 要介護認定申請事務の事務手続につきましては、国から、先ほど期間でもお話ししましたけども、通知によりまして標準的な事務処理が定められておりまして、市民や事業者の負担軽減のため、事務処理の方法の簡素化等に向けては、内部的には行っているところでありますが、先ほどお話し申し上げました中で、どうしても期間が長くなってしまう要因の中で、医師の意見書の提出あるいは、認定調査等で状態が動くという形で認定がしづらいという部分、そういったところでどうしても時間がかかってしまいますので、事務的な簡素化については、今、国を中心とした介護保険事務全般の事務簡素化について検討はしているところでございます。  その結果を見極めながらさらなる簡素化に努めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) それでは、次に移らせていただきます。  中項目の(3)番でございます。地域密着型サービスの充実についてでございます。  小項目①小規模多機能型居宅介護サービスについてでございます。登録された利用者を対象として訪問、通所、宿泊などのサービスを行う小規模多機能型居宅介護サービスの整備について、現在の検討状況と課題についてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 小規模多機能型居宅介護サービスの検討につきましては、前の介護保険事業計画においても、介護サービス事業者と検討をしておりまして、現在も次期計画において整備を希望している事業者と意見交換等を行っているところでございます。  事業者の課題といたしましては、利用者が登録制で25名以下という制約があることから、事業を継続して運営するための収益あるいは職員や、利用者の確保がなかなか困難であるということで伺っております。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) それでは、富山県の例を話させていただきたいと思います。  富山県でも高齢者、障がい者、子供さんたちが1つの施設で一緒にサービスを受けられるという、小規模多機能の施設が開設されて好評だと出ておりました。高齢者にとって、子供たちと会って一緒に遊ぶことが心身の両面、最大のリハビリになると言われて、こういう機会を増やしたりそういう場をつくることも大切と思いますので、こういうのはいかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 介護にはやはり、介護状態になる前のそういった予防事業等が大変重要なことと認識しておりまして、先ほどご質問にありました地域サロンとか、それと同時に子供たち等とのかかわりという部分については、非常に重要なことと認識はしてございます。  ただ、これも先ほどの地域サロンでもそうなのですが、今、鹿島あるいは原町でやっている地域サロンについては、地域の人たちがそれを支えてやっていただいているということなので、それらの部分で地域力もないとなかなかそういったことも難しいのかなということで、先ほど地域サロンの話の中でも今後検討を進めていく中で、そういったものも検討素材としてまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) それでは、次に移らせていただきます。  小項目②番の夜間対応型訪問介護サービスについてでございます。できるだけ自宅で能力に応じ、自立した日常生活が営めるよう、夜間に定期的な巡回または通報によりサービスが受けられるこのサービスについての検討状況はどのようなものかお伺いいたします。また、課題等があれば併せてお伺いをいたします。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 夜間対応型訪問介護サービスにつきましては、夜間においても必要な介護が受けられるサービスとして、ひとり暮らしや高齢者のみの世帯においては、在宅生活を続けていく上では心強いサービスなのかと考えてはございます。  しかしながら、今のところ県内において、このサービスを実施している事業所はなく、また他の地域で事業を展開している部分の中でも、介護報酬が高くなってしまうということで、他のサービスを制限せざるを得ない状況が出てくるという可能性もあり、現在のところ事業所での対応が進んでいないという状況になってございます。
    ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) 介護サービスの料金が高くなる、こういう料金はいつまでもついて回るものでありますよね。そうしましたならば、検討の余地はなくなってしまうのではないかと思いますので、いろいろハードル等はあると思いますが、今後もっと検討する課題であっていただきたいと思いますので、部長、前向きな答弁をお願いします。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 前向きな答弁になるかどうかわかりませんが、先ほど議員がおっしゃられるように、介護保険が始まって10年という節目に当たっているわけですけども、この10年でいろんな制度創設時とはまた状況の変化等もございます。  ですから、そういった部分では、現制度設計を改善していっていただくということについては、しかるべくそういうことを要望しながら進めていくのが至当なのかと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) それでは、次に移らせていただきます。  大項目3番、保健医療施策についてでございます。  中項目(1)番、脳脊髄液減少症の対策についてでございます。小項目①といたしまして、脳脊髄液減少症の現状と認識についてでございます。  この脳脊髄液減少症は、ほとんど知られていないのが多分現実だと思います。この病気が初めて報告されたのは1938年のことです。長い間注目されずにおりました。今から15年ぐらい前に脳のMRIで診断できるようになってから症例の報告が多くなったとお伺いをしております。  しかしながら、極めてまれな病気と認識されておりますので、でも私どもが、いつ、誰にでも日常的に起きるという可能性はある病気でございます。私がこのお話をお伺いしたのは、平成20年12月のときに別なお話でお邪魔をしたんですが、そこの娘さんがこういう病気だったというのでその話をされました。もちろんこういう状態ですから、ほとんど知られていない状況なものですから、私は、公明党の国会議員に資料をお渡ししまして、なんとか保険の適用にしていただきたいという思いで、平成20年のときに資料をお渡ししまして、調査するのに3年はかかるというお答えでしたので、昨年また政権も代わりまして、どういう状況になるのかという思いはあるのですけれど、この方は、交通事故で平成17年のときに脳脊髄液が減少するという病気になりました。この方の話を聞いてみますと、お医者さんもわかっていないというのもひとつありますし、お話を聞いてみますと、かかっている本人もわかっていないというのもあるようです。仙台のほうでは、大分活発的に活動はしているようで、河北新報の新聞にはずいぶんいろいろと家族の方、患者さんについて載っております。この方、名前出してもらってもいいとは言われたのですが、名前は言わないですが32歳なんです。小学生の子供さんを持っているんです。平成17年に交通事故にあってほとんど寝て暮らしているほうが多かったという状態なんです。  要は、髄液が漏れるものですから、ブラッドパッチといって自分の血液で漏れをふさぐというのですか、そうしますと保険が適用しないものですから30万円はかかるという。これもまた1回手術してそれでおさまるかというと、それもまたわからないといいますか、そんなお話で、今は1人で茨城県まで治療に行っているものですから、最近は、大分起きていられるようになりましたと言うんです。本当に1人の男の子を持っているんですけど、母親がそういう状態で子供が実家に戻ってきているものですから、親よりもおばあちゃんにくっついているほうが多いという状況で、大変な病気なんだと思っています。これは我々も身近に交通事故やスポーツなどで外傷、強い刺激を受けたりしますと、それによって激しい頭痛とか吐き気、めまいということで慢性的に苦しめられるというか、こんなことでありまして南相馬市としては、この現状をどのように把握というか、認識しておられるのかお伺いしたいと思っております。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 脳脊髄液減少症につきましては、関連学会等で研究が進められており、暫定的にガイドラインの作成もなされています。現在、統一的な診断や治療の基準がなく、国において診断基準等を検討するため、平成19年度に研究班が設置されたことや、本疾患の治療や診断を行っている医療機関に関する情報が少ないことから、患者の皆様が受診できる医療機関を探すのに大変苦労されている状況であると認識してございます。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) 患者や家族が安心して暮らせる環境づくりをするのも、まず大事なのかと思いますので、この病気の認知度を高めるためにも、市民皆様への周知といいますか、どのようにしていくかをお伺いをしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) ただいまのお話のように、本疾患はまだ解明されていない部分が多くありますが、今後、病態や治療法が次第に解明されてくるのではないかと思われます。  県では、現在知られている症状等を含めた疾患、県内で診断治療を行っている医療機関の紹介をするなど、本疾患に関する情報をホームページに掲載し、周知をしております。  本市においては、今後各区保健センターや学校等を通じ、本疾患に関する情報の市民周知を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) 本市におきまして、こういう相談は、まだ1件もないのでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) 私の聞き及ぶ範囲ではございません。 ○議長(小林チイさん) 17番、土田美恵子さん。 ◆17番(土田美恵子さん) これは本当に人ごとでなくて我々もいつ、どういう形で日常に起きてくるかわからないという病気だと思いまして、今回は、私も平成20年から温めておいたのですけど。これは誰にでも起き得ることだという可能性があると思いまして、今回取り上げた次第なんです。  ですから、これから、今、部長がおっしゃったように、1度も相談はないと言うものの、これからの体制として職員の方とか正しい知識といいますか、そういうのも知っておく必要があるのかと思いますので、まだまだ南相馬市としては、多分この人1人なのかな。でも、かかっていても自分の症状がわからないと言っている人も多いと言いますので、今後のこともありますので、職員の方もいつ相談されてもいい体制にしていただきたいなという環境づくりにあってほしいと思いますので、もう一度よろしくお願いします。 ○議長(小林チイさん) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(八巻清貴君) おただしの相談体制につきましては、患者数等の状況把握もできていない現状でありますので、まずは本疾患に対する正しい知識を有する職員の育成や、情報提供できる体制を構築していきたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) これをもって、土田美恵子さんの質問を終わります。  暫時休憩をいたします。                     午後2時23分 休  憩                     午後2時39分 再  開 ○議長(小林チイさん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  16番、坂本恒雄君の質問を許します。  16番、坂本恒雄君。          (16番 坂本恒雄君 登  壇) ◆16番(坂本恒雄君) それでは一般質問をさせていただきます。  まず最初に、先だってのチリ沖地震の中で被災に遭われた方に対しまして、お見舞いを申し上げますとともに、水害の被災者に当たりましては、今後ともそれぞれの防災態勢に入れるよう、みずからも戒めながら市民とともに歩んでまいりたいと思います。  それでは、大項目1、市長の政治姿勢についてお伺いいたします。私は、かねがね安全安心して暮らせるまちづくりという市長の所信にもありますとおり、生活環境を守ってまいるということを常に私の所信と考えておる次第でございます。そんな中で、中項目(1)、雨水対策についてお伺いするものであります。原町区西部地区における大雨時の災害防止対策について。小項目①、原町区西部地区においては、2級河川笹部川の改修工事が進められているが、市としての大雨時の災害防止対策についてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 原町区西部地区における雨水対策については、これまでも排水路などの整備を進めてまいりましたが、笹部川の河川改修が進まなかったことにより、大木戸排水路の負荷が集中し、雨水排除に支障を来しておりました。笹部川の河川改修が進捗し、平成24年度完成にめどがつきまして、今年度より一部暫定通水ができるようになります。そういうことから河川改修にあわせ雨水対策を順次進めてまいりたいと考えます。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) 順次進め西部地区の排水対策を考えているということでございますけれども、今般の骨格予算の中では、それらがどの辺に進められているのかという感じも受けられ、また、市長の政治姿勢の中でもあまり触れられていないということから考えて、大雨時に対する市長としては、まだ当地域の雨水対策、あるいは市全体の水防対策についての考えをどのような方向でもって、またこれらを解消していくつもりか、市長の考えをお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 骨格予算の中でということでありますけど、まず、建設部の平成22年度の予算編成においても、第一は、災害の被災ということもありますので、そういう防災箇所についての予算を先に考えていると。それから自転車、歩行車道ということで、やはり子供、あるいは高齢者の安全確保の視点からの予算確保。その次に、県あるいは関係機関との連携の中での整備ということで、そういった視点から予算の要求をしまして、今回、平成22年度もそういう予算の貼り付けをしているところでございます。平成22年度の予算の中においては、主に雨水対策ということで、建設部のみならず、上下水道部との連携の中でも、そういう雨水排水整備の事業を、今回、盛り込んでいくということにしております。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) ただいま上下水道部とも連携をしているということで、当然西部地区については、いわゆる開渠排水、あるいは下水管からの吹き出しということでの大雨対策に臨まれておるわけでございますけれども、それらを含めてその対策を進めるという認識でよろしいのかどうかお伺いします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 1つは、上流からの雨水が飲みきれないということもあって、下水道管の噴水も出ているような状況であります。今年もやはり笹部川にかなり雨水排水が飲み込めない状況から、まちの中に冠水してきたということがありました。こういった面から、雨水幹線の整備をあわせてしているということがありますので、その中で笹部川に一極集中的に排水することを緩和しながら、対応をしているという状況であります。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) それでは次に移ります。先ほどの答弁の中にも含まれていたと認識されますけども、中項目(2)、自転車、歩行者の安全対策についてお伺いいたします。  近年における車社会の進展に伴って自転車、歩行者などの交通事故発生が増大している現状と、児童、生徒、高齢者等の交通弱者の市民生活の中での安全対策についてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 市では、道路整備事業や歩きやすい舗道整備事業により、自転車、歩行車道と車道との分離を行い、通学児童生徒、高齢者等の交通弱者に対する安全対策を積極的に進めております。  また、原町区の中心市街地については、あんしん歩行エリアを設定し、危険な交差点や小中学校周辺の自転車、歩行者道のカラー舗装化、さらには歩道の拡幅や段差の解消等を県及び公安委員会等と連携して実施しております。  なお、国、県の国県道の歩道整備の要望もかなり多いということで、引き続き整備促進に向けて関係機関へ要望活動を実施してまいりたいと考えます。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) ただいまの答弁を受けて、その要望にしたがって進めていると認識し、あるいは学校周辺のカラー舗装等々での安全対策を図られた。まさにいい方向性だなと思うわけでございます。  ただ、やはり今の市民生活の中では、児童、生徒は、自転車で通学する子供であれば2キロ以上離れた距離の生徒、あるいは歩行者であれば高齢者の方々が市街地、あるいは商店街、病院等へ行く足としての自転車活用という観点の中で、それら全体の把握の中で、どういう安全対策、あるいは高齢者のにぎわいの場所に足を運べる対策としてどのように進めているのか、また市長の自転車歩行者道という道路という提案もなされておるわけでございますけども、それら具現化に向けての方向性の場所、あるいはそれらについてお伺いをいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 先ほどお話をしましたけど、各区で歩道整備を進めております。今回も県と市民検討委員会、市が入って今回原町区ではありますけど、やさしいみちづくり事業ということで、まずは市街地の歩道のネットワーク化を図っていきましょうということで県道、国道、市道、その中で歩道設置、あるいは歩車道の分離、さらにはそういったカラー舗装化とか、あるいは交差点の改良、それから信号設置とか、いろんな標識設置も含めて順次、今整備をしております。そういうことから、まず学校周辺を中心に、あるいは商店街が歩きやすいようにということでできるだけ歩道を確保すると。車道を若干狭めても自転車、あるいは歩行者が通れる道路をつくっていきましょうということで、市民の意見をいただきながら、今、進めているということであります。  当然市のほうでは、交通安全施設整備の5カ年計画というのを持っておりますので、そういった計画に位置づけながら順次整備してまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) 執行部の対応はわかったわけでございますけども、市長が打ち出した自転車道についてお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 先ほどもお話ししましたように、市長からそういう指示もございまして、まず自転車、歩行者道の整備を優先ということがありました。そういうことで、先ほど話しましたやさしいみちづくり、さらには中心市街地周辺においては、安心歩行エリアということで、段差解消からそういったことで歩きやすい、あるいは歩道間のネットワーク化を図っていくということでありますので、そういうことで町なかが歩きやすい、商店街にも入りやすいといった整備を街なか活性化事業とあわせながら推進していくということでの方針を持っております。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) 私は、市長のワンポイントコメントをいただきたいと思ったわけですけど、所信がないものと判断して次に移ります。  続いて、中項目(3)、違法看板の取り扱いについてお伺いいたします。この違法看板におかれましては、昨日来からも質問がございました。特に、私たち農業者にとって一大決断をさせられたような気もします。  例えば、誤報でありましたカイワレダイコンの報道によってカイワレ業者が事業ができなくなり、あるいは国民の生活の中でカイワレが消えるという実態を踏まえた。  また、当市におかれましては、市の誘致企業でありましたデルモンテ工場が撤退するということになった。市の誘致企業としてここへ来たとき、農業者は、より熟度の高いおいしいジュースを提供するための生産活動、そして会社側は、より安全で消費者に絶対何事もクレームのない状況の中で進めるという状況下の中、あるいは指導職員の方々も、県内はもとより東北一円を指導しながら、その地域の人たちとのコミュニケーションを図りながら生産活動をさせ、農業経営の増進を図ったわけでございます。  そんな中で、新しい家をつくり、木の香り、畳の香りのする家に入りながらもトマトの熟度が不良化しないように、朝日が出ると同時に収穫をしてデルモンテへの提供をし、より安全で安心な食品生産に努力して日の出る直前まで畑で寝て過ごして収穫をしたと聞いております。それら、時代背景を踏まえて、あの工場がこの地域に根ざして雇用拡大、そして農業生産の向上に努めていただいたその工場が撤退する。まさに風評被害ということがあってはならないわけでございますけども、残念ながら、何も害を及ぼさないはずのものなのに、なぜ米、野菜が売れない。ピンチだという看板を市内一円に、昨日答弁にありました300カ所の看板が立っていたということを考えたときに、この地域の農業生産のこれからの動向がどうなるのかを考えますと、きのうの答弁だけでは物足りない部分があります。まず最初に、市長からこの問題についてお答えをいただきます。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 通告をいただいておりますので、まず通告に基づきご答弁させていただきます。  1番目の撤去時期及び設置数ということでの通告であります。違法看板については、ご承知のとおり、今年の1月7日に福島県屋外広告物条例に基づき撤去に向けた告示行為を行ったところでございます。  さらに、告示後、撤去時期については1月下旬を予定しておりましたが、市長選挙の関係から一時中断しまして現在に至っておりますが、現在は、撤去されているということであります。昨日お話ししましたように、以前看板については320枚ほどあったということでありますけど、現在道路沿線についてはないということであります。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) 昨日の答弁では、300カ所という数字の中で、それは全部撤去されたという報告がありましたけれども、残念ながら、なぜ私のほうの地域が特にいじめられるのかなと思います。私のほうの地域の石神食品加工工場組合の交差点のところに、今朝ほど私登庁のおりに立ち寄ってみましたら、まだあります。うちのほうの食品工場も、戦後畑地を開墾をしながらダイコン生産をし、関東方面にその出荷体制をつくって地域の特産物として、また市のイベント等にも協力をし、あるいは学校給食へも提供させていただいていると認識をしておるわけでございます。そんな食品工場のところに立てられた米、野菜ピンチの看板、まだ撤去されていない。まだ執行をかけていないから、市では撤去しなかったと、きのうは認識をいたしました。設置者が取ったといたしましても、違法行為だということがはっきりと自分で認識されたものと思います。  特に、市長は、平成12年石神生涯学習センターの市長懇談会において、当時の鈴木市長に対し、大甕産業廃棄物処分場の反対運動に金がかかるので、市の助成をお願いしたいという申し入れをあの会場でした本人であります。  しかも、事務局として君臨していたと誰もが認識している中で、このような農業者を締め上げるようなことをなぜ行ったのか一言ご答弁をまずお願いします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 趣旨がよく私自身が理解できませんけれども、お答えをしたいと思います。  議員の考え方がよく理解できないと申しますのは、私は、宮沢賢治の思想を受け継ぎながら現場に戻ってきたわけです。そういう中で、それこそ血の出る思いをしながら水より安い牛乳も含めて農業を守ってきたわけです。その中で、産直運動もしっかり取り組みながら都会の消費者の皆さんとの絆をつくってまいりました。そのときに、今、議員がおただしのような風評被害、とりわけ産廃処分場ができた場合の風評被害がどれほどになるかというのは、消費者の皆さんからの要望でもあったわけです。同時に、当時春菊の問題についても市場からの問い合わせがございまして、生産部会の人たちが中心となって、この産廃処分場についてはつくらせないんだという署名運動を太田地区の皆さんが中心となって展開してまいりました。そのことが、大きく運動として盛り上がった結果として、いまだかつて処分場がつくられていないという結果になっておりますので、当時の農産物に対する風評被害は逆に私は食い止めてきているという認識でございます。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) 確かに、市長は農産物を直売で大阪方面に売っていると。私たちの公会堂の敷地の中でそれをやっていたということもお聞きをするわけで、確かに農業者に対しての態度は、ものすごいものがあるんだと思います。ただ、いわゆる産廃から命と環境を守る市民の会の事務局長として、それらの看板が出たときに、これは確かにいいものだなと思ったものなのか、あるいは、これはえらいことになったと思ったのか、今、市長となったときの思いでひとつ今一度お答えお願いいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 看板についての状況については、建設部長が答弁したわけでございますし、私自身もそこに直接かかわったことはまったくございませんので、そのことを認識された上で、ご答弁申し上げたいと思いますが、あくまでも処分場建設を許さないということそのものは、農業を守る、地域農業を守っていくんだということと表裏一体でございます。  私は、その中での活動をしてきたわけでありまして、生活を守る、命を守る、暮らしを守る、当然の権利だと思って活動してまいりましたし、今、市長としての立場としては、しっかりとして業者に対しても法の遵守を図ってまいると、厳正に審査をして県とともに法令遵守をして、結果として違法行為であれば厳正に対処していくという立場でございますので、その点をご理解いただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) 確かに、法令遵守というのは、私たちも農業委員会での答申のときにそのことは十分申し上げ、またその当時、なっていなかったものも平成11年度には法改正になり、新たな方向性で向いて、それを遵守しなければ当然事業が継続できない、あるいはしていけないというのは誰しもがわかっておることでございます。  そうではなくて、あの看板が立ったことについて、市長としてどう思っていますかということで、今、お答えをお願いしたわけですので、もう一度お願いします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私は、申し上げましたように、関与はしておりませんし、当然執行部として私がこの立場に立っても、建設部長が答弁したような形で処理をするようにと指示をしてまいりました。  結果として、建設部長がそういう対応をされたと認識をしておりまして、まったく私は、その行為については報告したとおりだと思ってございます。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) それでは、いわゆる違法行為は、市長は知らないと。これは、12月の私の質問の中でも、特定はできないと私も認識しております。私も立てた方わかれば告訴でも何でもできたわけですけども、そういうことができなかったと。その網をくぐってやってしまわれたということでございますけれども、次に移ります。  先ほど申し上げましたように、私の出身地にまだ立っているということを考えますと、これら執行をかけて取るのか、また、この本会議の質問を聞いた中で心ある方が、立てた方が撤去をしていただいて、市には1円も迷惑をかけないという対応を望むのか、執行しなくてはならないのかお伺いをいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 今、行政代執行の関係だと思うのですけど、まず、基本的な部分でありますけど、産業廃棄物処分場建設地周辺の一部の方に看板設置者についての確認をしてきたところでありますが、設置者を確知できないことから、福島県屋外広告物条例第16条に基づき撤去に向けた手続きを進めてきたものであります。  撤去を確認したことから、今はないということで行政代執行は行われない考えであります。ただ、今、議員から地元にまだあるということでありますが、その辺は市としましても、再度確認をしてまいりたいと考えます。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) 私のところだけではないのかと思います。大雪あるいは大風等々の中で、立て看板の状況が、もしやよそに崩れ落ちてるかも知れないわけでございます。そんな中で、この4月に行われると思いますけど、クリーン作戦等々の中で発見された場合、それら地域の方々が、これをどういう形の中で対応しなくてはならないのか。これは、有価物であるなどという訴えを受けたり、あるいは何をするぞということを言われると大変でございますので、その辺も含めてご答弁をお願いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) その件については、もし地元の方がそういう清掃作業等でありましたらば、ぜひ市にご一報いただければと考えます。その後市で対応したいと考えます。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) それでは、次に移ります。小項目③として、そうしますと、それらがもし市のほうにきた場合には、処分等につながっていくと考えます。撤去されたものをどういう方法で市が処分する。あるいは先ほど市長がお答えしたように、特定されるような状況がないのか。あるいは、設置業者と思われるところには出向いているということで、もしそこに持っていったときに、そこで費用を出すことができるのかどうかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 処分方法についてでございますけど、行政代執行により撤去した看板は、行政手続きにより一定期間保管したあと、焼却等の処分をすることになります。  処分は、職員または委託業者が行うこととなり、作業に携わる人件費等費用が発生するため、設置者に費用を請求することになります。ただし、設置者が確知できない場合、処分費用は行政の負担となります。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) 行政改革を進めて肉付けにやっていくということで、これらが肉付け予算の中に入るという考えは持たないわけですけれども、ただ、先ほど申しましたように、市長は、まだ議員のときに、活動の中で鈴木市長に費用を出してくれないかということも言われた経過もございます。  といいますと、ここでその処分費用が特定者がない場合には、市が出すということは、その反対の方々からの要望で費用を出さざるを得なくなったという認識してよろしいのかどうか、お伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 一般的に、こういった建植看板以外にも、ビラとか、いろんなチラシとか、そういったものは電柱とかいろいろなところにも張り出されているところがあります。そういう簡易チラシ、看板等についても同じような手法になると思うんですけど、行政の代執行の中で処分、処理をせざるを得ないということになります。  ただ、相手方がわかれば、それはこちらで請求ということになりますけど、今のところこの看板については確知できないということの状況のものですから、請求が今のところできないということであります。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) それでは、次に移ります。それでは、小項目④、今後の対応策についてでありますけれども、今後もそのような、地域環境に悪いと言われるような看板等々が発生した場合に、市では、どういう対応を進められるのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 対応策でありますけど、法令及び県条例に基づき適切かつ迅速に対処してまいる考えでございます。  また、ほかに見受けられる看板についても現地調査を行うなどしながら違法な看板については、適切な指導に努めてまいる考えでございます。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) 一番我々が考えるのは、適切な時期あるいは適切な日数というのがわかりづらいといいますか、公用地に立ててあれば、それらを市の対応で、あるいは県、国の対応でもよろしいのかと思いますけども、その設置者が公用地と思ったところであっても、私有地の中にあった場合、その私有地の方がそれらに向けたときにどういう対応をしていかなくてはならないのかお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 今後の対応ということから質問もちょっと外れているような感じもしますけど、通常、先ほど言ったように、基本的に市では、道路沿線の確認をしながらそういう手続きを進めておりますし、また、そういった自分の土地に入っているとなれば、それは無断で立てた看板でしょうから、その辺もそういうことがあれば、仮定では申し上げられないものですから、こちらにご相談いただければと思います。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) あとひとつ、県の屋外広告物条例に基づく看板の中で、今回の立て看板といいますか、そういうものではなくて、ある程度の強固な鉄柵やあるいは、正式に登録されているもの、あるいは個人的な用地の中での個人的な部門というものもあると伺っておるわけですけども、その基準というものをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 法あるいは県条例によると、かなり基準は細かくなっておりまして、なかなかこの場でお答えしづらい、時間がかかってしづらいんですけど、一般的に土中に埋まっているのは建植看板と言いまして、通常の立ててある看板とか、あとはのぼりとか、チラシとかそういったものとまた区別できます。  そういう建稙というと簡易看板には当たらないんです。ですから今言ったように、告示行為をしながらきちっとした手続きを進めるということであります。ただ、よく見られる政治的な看板とか、あるいは労働とかいろんなポスターとかそういったものについては、15日を超えない範囲の中ではこちらも何とも言えないのですが、それ以上超えれば当然今のような違法看板ということでの指導を徹底してまいるということになります。  あとは、いろんな看板の大きさもございまして、一定の大きさ以上のものについては立ててはだめですとか、そういうものを広告物の条例あるいは法に基づいて、こちらで今指導をしておりますので、随時パトロールをしながら対応していきたいと考えます。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) それでは、次に移ります。中項目(4)、トップセールスについてお伺いをいたします。  小項目①、杉並区との物産交流の継続拡大についてということでございますけれども、職員交流あるいはスポーツ交流での全国で名高い杉並区との交流が職員交流まで持っていかれた大変貴重なわけでございますけれども、この杉並区との物産交流の継続について、食品交流が廃止になるようですよと住民にお話ししたときに、「えっ、それでは米はどうなるのかな」というお話も伺ったわけでございますので、それらを含めまして今後の継続拡大についてのご答弁をお願いいたします。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 物産交流の件でありますが、杉並区との物産交流につきましては、これまでハロー西荻などのイベントの機会があるごとに当地域の物産販売を行っておりまして、さらには、先ほど議員さんおただしのように、平成21年度からは杉並区の小中学校の学校給食の食材として本市の農産物を提供しているところであります。  本市からは、特別栽培の新米のコシヒカリを中心に、さらには野菜等の農産物を提供したところでありまして、特に、米につきましては、生徒さん、さらには児童さんからおいしいという好評を得ているところであります。  おただしの今後につきましては、引き続きこれまでの縁を大切にいたしまして、物産販売等の拡大を図り取り組んでいく考えであります。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) 継続していただくということはわかりました。  そこで、市長として、今後杉並区とのトップセールスの中で、たまたま私たち二宮仕法の中で報徳サミットにお邪魔する機会が多いわけですけども、そんな中で、栃木県の二宮町に伺ったときに、そこの町長さんが、イチゴ栽培が盛んであり、この二宮町を栃木県一の生産地にするんだという思いを語られ、その後何年かして伺った別な会場で、町長が県知事になられて講演をされたときに、全国規模に向けて今発信中だということを伺って、その翌年、イチゴの生産全国一という記事が出ており、また我々平成18年度でしたか、健康増進施設の研修の中で宮古市に伺ったときに、2月15日だったかと思いますけども、その折りに、夕食帰りの間際にちょうどバスが出たということで、我々一人一人ワンパックずつとちおとめをいただきました。チョコレートの代わりにどうぞということで、我々あそこに行くのに1日がかり、帰りに1日がかりで行った所に、栃木県のとちおとめがチョコレートよりも日持ちが悪いと思って私はおりました。それを我々お客さん全員に配られていた。だが、そのとき八百屋さんの前を見たときに、やはりあの厳寒の地でありますので、我々から見ては若干見た目が悪いなというものが店頭に並べられているにもかかわらず、そのとちおとめがいっていたということは、全国規模にわたるトップセールスの行方なんだなと思います。  それを考えたときに、南相馬市長として、トップセールスをしてこの地域を盛り立てるんだという所信をいただいた中で、どれらをどのようにしてトップセールスをしていくのか市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。 ◎経済部長(小林茂志君) 今の具体的な事例として、ブランド化された先駆された品名を具体的に挙げていただきました。当地方につきましては、一次産業的なもの、米を初め一次産業、それ以下水産物、山も含めて多種多様な生産物があると思っております。それをいかに情報発信してブランド化を図るのかが大事だと思っています。  市長からの指示で、大学とも連携を図ってさらなる強化を図った上で、全国に情報を発信しなさいという指示を承っているところで、そういう方向で当地方の地元の農産物がブランド化されるように努力させていただきたいと思っております。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) 例えば、何かがあるという品名を出していただければ我々もその地域に行って、目標はこのようですよという本年度の当初予算の中で、経済部で出された、あるいは市長が出されたものはこういうもの、このようなものが出されているんだということを言いながら、また我々もそれについて邁進をしなくてはならないということを思いますので、いろんなものがあるというのはわかります。我々いろんなものも食べております。それを利用したりもしております。  ですから、その辺の中で、これらをもとに開発行為、あるいはトップセールスにつなげたいなというようなものをお聞かせ願います。 ○議長(小林チイさん) 経済部長。
    ◎経済部長(小林茂志君) 食そのものが安全で安心だということが、非常に消費者の命題になっておりますので、そういった意味では、農薬の少ないもの、または有機栽培等で農作物そのものがブランド化されるようにすべきだと思っていまして、個別いろいろな品目がたくさんあるときに、ここだここだということではなくて、例えば海であれば、ちょうど親潮等の関係で両サイドの魚がとれるとか、地形的には温暖化の関係もあるんでしょうけども、温度の差ですね、いろんな品目がとれるということもあります。そういうものも含めて大学等の力を借りながら当地方の農産物の振興を図りたいと思っているところであります。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) きのうの市長答弁の中で、出身大学を初め全国の大学ということ、私は大学に行っていないので大学の数がどのぐらいあるのかわからないわけですけども、その大学、相双の中でこことこういう流れで、このようなものをこうなんだということを言っていただきませんと、この4年間というのはあっという間に過ぎると思われるわけでございます。  当初に当たりまして、目標だけはお聞かせ願いたいと思います。どうですか、市長。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 昨日の一般質問でも、私がご答弁申し上げましたけれども、既に、就任前から私の出身大学にもお邪魔をして、協力いただくようにお願いをしてきたところでございますので、そういうことも含めまして、私が可能な限りあらゆる、実際、東京の先生方とも今もコンタクトを取ってございますので、企業誘致の中でもそういうご案内もいただきましたけれども、今、経済部長から申し上げましたように、大学との連携を当然図りながらブランド化をしてまいりたい。その中で、全国展開も図ってまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) どうも私の能力不足なのかどうか、何かの品名が1つぐらい出るのかと思っておりましたけれども、何も出ない。市長は、議員の当時に我々建設経済常任委員会の研修の中で訪れた、徳島県の上勝町で職員を見つけたとき、さすがランナーだなと思いました。まだ、バスが走行中にもかかわらず、バスの中を前に駆け走って、「いたいた」というあの意気込みの中で、上勝町を我々に説明をしながら全国規模に知れ渡ったところを淡々と説明をされたその本人が、何の品名も一つぐらいも、今まで議員生活をしながらやっていた流れで、どれか一つぐらい出したっていいのではないですか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私は、現在も、大阪にも少なくとも直接産直も取り組んでございます。米も含めてですね。あらゆる今取り組まれているものは、経済部でも当然承知していますし、あくまでも拡大を図っていく。その方策としては、先ほど申し上げたような手段で、取り組んでまいるということでございますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) 米は、デルモンテ社員にいた方が有機栽培の取り組みをいち早く原町市時代から取り組んで、そして地域で、これからはまだ県も、指導機関も農薬を使って生産しているけれども、これからは違うんだよと。無農薬、消費者に安全安心を求めなくてはだめなんだという中でいて、市長は一緒になってその運動を展開していることは、私も承知しておりますし、そのことから、それでは、その方の米なんだというのなら済むのですけども、市民あるいは農家、それぞれが取り組んでいる流れの中で、今、何十種類、何百種類あるけれどもこの品種を今どうですかというぐらいの提案はできないんですか。今一度お答え願います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) その熱い思いを酌んでしっかりと全国展開を図れるように取り組んでまいりたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 16番、坂本恒雄君。 ◆16番(坂本恒雄君) 前市長は、サケノヨを何とかできないものかと、200円のサケノヨをなんとか付加価値が上がる状況にできないものかということを言っておられましたけれども、現市長は、まだその方向性がないという判断をし、終わります。 ○議長(小林チイさん) これをもって、坂本恒雄君の質問を終わります。  暫時休憩をいたします。                     午後3時26分 休  憩                     午後3時36分 再  開 ○議長(小林チイさん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  一般質問を続行いたします。  1番、中川庄一君の質問を許します。  1番、中川庄一君。          (1番 中川庄一君 登  壇) ◆1番(中川庄一君) 去る、1月17日の市議会議員の補欠選挙において当選させていただきました中川庄一でございます。  このたびは、桜井市長のご当選まことにおめでとうございます。私も新人議員で初めての一般質問で緊張しておりますので、わかりやすいご答弁をよろしくお願い申し上げます。  株式会社南相馬市では、市長が社長と認識しております。私も零細企業を営んでおり、非常に今厳しい状況でございます。大変、経済が疲弊している中で社長になっていただきましたことは、市民、株主にとりましては大変ありがたく、また期待しておるところでございます。  先日、株式会社南相馬市をつくり上げるためのかじ取りを託された責任は重いとおっしゃっておりました。くれぐれもかじ取りの間違いのないようよろしくお願い申し上げます。  また、株主の皆様には、配当を出せるような市政運営に取り組んでほしいと期待しております。よろしくお願い申し上げます。  それでは早速、質問に入りたいと思います。大項目1、市役所を「株式会社南相馬市役所」に変えることについて、中項目(1)、組織機構改革についてでございますが、小項目①として、市民が大変望んでおります「すぐにやります課」の設置についてお伺いしたいと思います。このすぐにやります課の人員配置及び主な所管事務について、まず伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) すぐにやります課につきましては、6名を配置する予定でございます。  主な分掌事務といたしましては、市政に関する広聴及び広報に加えて、市政についての要望等の緊急処理及び連絡調整のほか、各種災害や防犯、防災などの安全対策について迅速かつ効果的に行うために、課の中に危機管理室を設置して危機管理の総合調整を行うものであります。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) 6名での体制ということで納得いたしましたが、千葉県の松戸市でなんですけども、すぐやる課ということを40年前に創設いたしまして、この創設者がドラッグストア、マツモトキヨシの創業者である松本清市長が創設したすぐやる課でございます。この中身を見ますと12名の職員で3人1組で現場に向かう、課長自身も3回も出動するという、そういう「すぐやる課」というのが、現在も松戸市で行われております。その件に関しまして、南相馬市もそういうすぐやる課に持っていくのかどうか、また伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) この課を設置する目的はあくまでも役所に来ていただいた方々、市民の方々が少なくともその場でワンストップサービスを受けられるような形での連絡調整として、まず設置したいと考えてございます。  市民の皆様が迷うことのないような、ワンストップサービスができるような形でのサービス提供を考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) そうしますと、私が今言った松戸市のすぐやる課とはまた違った課ということの認識でよろしいのでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先ほど申し上げましたように、あくまでもワンストップサービス的な機能として考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) ワンストップサービスというと、そこで止めてすぐやるというのは、そこで何をするのか。我々市民が望んでいるものは、役所に対して、行政に対して、何かあった場合にすぐやってもらうというのが市民の考えで、私もそういう課をつくるんだと認識しておりましたがいかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 今までも、私が就任してからも申し上げてまいりましたけれども、役所に来られた方々に対して、その場にそれぞれの所管の必要とされる部署の係員を配置できるような連絡調整としてのワンストップ機能として、この課をまず考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) ワンストップといいますと、そこから発信して各部署に行くということでよろしいんでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) そのような機能として、各所管につなぐと。そこで所管の方々に来ていただくということを考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) そのようなワンストップにした場合に、各部、各省庁との問題が起きないのかどうか。このすぐやる課を始めたところでは、いろいろ各部署とのトラブルがあって、ほとんどこの課は廃止したという実績がございます。そういう面をまた加味しながら、そういうワンストップだけでいいのかどうかお伺いします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) あくまでも市民サービスの一環として、市民がそこで1カ所で用を足せるような形での機能を考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) ワンストップというのは、そこですべてのことができるという意味だと思うのですが、そういう面からして市民サービスとは言いますけども、市民は、市長が掲げたマニフェストの中では、やはり即やる、役所に来ればすぐ何でもやってもらえるという認識のもとで考えている問題ではないかと思います。そういう面で、ワンストップサービスでそうやって各部署に発信していくのはいいんですけども、その各部署がそのことに関して、すぐ動いてくれるのかどうかが本当にこれは心配なんでございますけども、そういう面で、やっぱり今まで各部署がこういう面に関しては、今までやってきたと思うのですが、今まではやってこなかったと認識してよろしいのでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私は、あくまでも窓口に来た際に市民課のみならず、ほかのさまざまな部署に対して2階、3階とか足を運ばせることのないような形で、サービスを提供したいという思いから、この課を設置したわけでございます。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) なかなかよくわからないのですけども、このワンストップですぐやる課という、マニフェストに挙げたというのが。市民課にそのワンストップサービスの窓口を置くということでよろしいのでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 今申し上げましたような連絡調整を図るために、当然1階に課の職員を配置いたします。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) 1階のどの場所に置くんでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 市民がわかりやすいような形の設置を考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) 市民のわかりやすいところってよくわからないんですけど、もう一度お願いします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 1階のロビーの中に設置いたします。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) 本当に1階のロビーに置いてそういう形でスムーズにいくことを私も望んでいますので、大変いいマニフェストなのでぜひとも頑張ってほしいと思っております。  続きまして、職員の意識を変えるということを再三お伝えしておりますが、これも組織機構改革のことで一緒に続けてまいりますけども、職員の意識を変えるということについて、具体的に市長からお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 最初の議員の質問の前にお話があったと思いますが、私が株式会社南相馬市という考えのもとに、市民を顧客として扱うんだということを申し上げてまいりました。  就任に際しましては、あくまでも市民の目線で、市民が主役の行政を推進していくという視点から、この意識改革、つまり市民の奉仕者として、しっかりとした使命感と誇りを持って働いていただきたいということを私が申し上げましたので、機構改革はそういう中で私は意識改革を持ってもらいたいという一環で、こういう課の設置も含めて提唱したところでございます。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) 本当に十分わかる答弁なんですが、今までも多分職員の皆さんは、そういうふうにしてきたと思うのです。本当に意識を変えるのであれば、会社であれば、自分の身の回りの掃除、トイレの掃除、そういうものは会社というものはすべてやっているわけです。その辺から意識を変えていくのも必要ではないでしょうか、伺います。 ○議長(小林チイさん) 総務企画部長。 ◎総務企画部長(鈴木好喜君) ご指摘のとおりでございまして、我々職員もみずから掃除はしています。ただ、この広い庁舎でございますので、庁舎の清掃だけに時間を費やすということになりませんし、多少皆さん早く来て机の上をふいたり、ごみを取ったりというようなことをやっておりますので、今後とも市民サービスに影響のない範囲内で、職員が率先してみずから清掃なり、雪かきなりそれらのことも含めて対応したいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) 総務企画部長の答弁を信じております。それでは、次に入ります。同じく組織機構改革についてですが、小項目②、ガラス張りの市長室の設置についてでございますけども、庁舎1階にガラス張りの市長室を設置する時期と目的とはしてありますが、いつの間にかできていたんですが、その目的も開かれた市政の象徴としてガラス張り市長室を設置するということで、目的もわかりました。  その目的なんですが、ある市民の方からは、確かにそういう透明性はあっていいという意見もありますが、私に寄せられたものは、動物園か水族館かという、どうしてもそういうふうにしか見えないと、それが本当のガラス張り、透明性なのかと私は疑問を感じますけども、いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 3月3日から供用開始したところでございます。  目的については、議員がおただしのような動物園的な発想ではなくて、私が今までさまざま1カ月間就任した中で、団体からの要望等がございまして、これは市民に対しても開かれて、どなたとお会いをしているのか、しっかりと見ていただきたいという思いがございまして、今までの市長室だけで面会して要望を聞くということではなくて、市民の目線の中で、市民がわかりやすい、誰と会っているかも見えるような面会を考えるために、情報公開の一環として私は1階の中にそれを設置したところでございます。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) 確かに、それはわかるんですけども市長は、動物園をつくったわけではないということは十分わかります。  しかしながら、市民目線でとおっしゃいましたけども、市民目線から見るとそう見えるということですので、やはりそれが開かれた政治とは、私には考えにくい。市長自体が、私はきのうの答弁で、農業を守るためだというその答弁が私は本当にすばらしい答弁だったと思っています。そういう市長が、このようなガラス張りを団体の要望があったと、どういう団体かは知りませんけども、そういう団体から要望があったからああいう形につくるということは、完全にワンマン社長としか思えませんので、そういう形で皆さんと話し合ってからきちんとやるべきではなかったのでしょうか。伺います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 私は、議員から市長になぜ立候補したのかということから若干申し上げなければなりませんが、あくまでも市の執行体制が市民からわかりやすく、誰でもが見られるような状況をつくらなければなりません。そのために、市長がどんな方と会っているのかわからない状態ではなくて、私は特定の団体からの要望でつくったということはまったくございません。そこで、今まで、さまざまな団体がまいりましたし、個人も含めまして、秘書課を通して面会要請があった部分につきましては、今1階の市長室ですべて面会をすることを心がけてございます。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) 十分理解はいたしました。それでは、見えるようにとは言ってもなかなか見に行くことはできない状態なので、できればあの辺に誰と会っているかとか、何かそういう市民がわかりやすいような工夫もまた必要ではないかと思います。  それでは、次の質問に入りたいと思います。大項目2、地域が潤い活力と元気のあるまちづくりについて、中項目(1)、地元中小企業支援について、小項目①、1千万円を限度とする無担保、無利子の融資制度創設について。先程来、中小企業支援についての1千万円の無担保、無利子の融資制度ということでありましたが、いろいろ検討中と、今年度中に行うということを答弁なされました。そういう面から、私は、同じく零細企業を営んでおる者です。本当に1千万円の無担保、無利子というのは、大変ありがたい公約だと思っております。  1千万円を限度とする無担保、無利子の融資制度創設について、地域が疲弊している中で市内の中小企業者は、市長のマニフェストの融資制度に期待していますが、どのような制度としていく考えであるかについて伺いたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 19番議員等に答えたとおりでございます。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) それは、十分わかっておりました。先ほども申し上げたとおりその1千万円の融資については、この中小、零細企業が、地元の地場産業がなかなかそれだけでは、ここ1年間は持っていかないと。そういう面では、東京にアンテナショップ等をつくりながら、地元の地場産業の企業のPR、また農産物のPRをしながら、東京でのそういう企業誘致も含めながら、そういう活動も必要ではないかと思いますので、その辺のところをお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 若干この融資制度から方向性が変わってきているのかと思いますけれども、アンテナショップ等の問題については、先ほど経済部長が答弁したかと思います。  今おただしのような、企業のすべての発信をするという視点からは、アンテナショップだけではなかなか難しいだろうと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) 確かに、市長のご答弁のとおりでございますけども、その辺今後とも、アンテナショップだけでは確かに無理でございます。地場産業の自社努力も必要でございますけども、やはりその辺を加味しながら1千万円の無担保、無利子の融資制度を含めながら、もっともっとプラスしていかないと地場産業は生きていけないかと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  それでは、次の…。     (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(小林チイさん) 12番、平田武君。 ◆12番(平田武君) 先ほどの市長答弁の中で、この1千万円の担保の問題について、貸付制度の中で、19番議員等という答弁だったと思いますが、でも今日は19番議員は発言しておりませんから、13番議員が発言しておりますので、そういうふうに修正したほうがいいと思います。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(小林チイさん) 21番、郡俊彦君。 ◆21番(郡俊彦君) 議会運営委員会の委員長からそういう認識ではおかしい。つまり同じ議会の一般質問で、同じような質問を自粛しようと言っているんですよ。そういうときに、きのうの質問は別だからきょうの中でやるんだと。きのうの審議も生きているんですよ、ずっと連続して。だから、そういう認識でいくと、同じ質問でもきのう答えたのは別だから、もう1回御破算として私が聞き直しますということが通用するんです。これはおかしい。  それからもう一つ申し上げておきますが、市長を動物園扱いするような発言は、これはいささか行き過ぎたのではないか。議長は笑っておられたんですが、議会の品位の問題として、これは注意をされるべきでないかと思います。 ○議長(小林チイさん) わかりました。質問者そういう言葉はこの議場では慎んでください。  それから、今の議会運営委員会の委員長の発言ですけれども、傍聴者は毎日変わります。その方にいちいち丁寧にやるのはいいんですけれども、きのうの発言も、おとといの発言も生きております。郡議員が言うとおりだと思います。  ですので、昨日の19番議員の答弁と同じと言っても、あとまた13番議員も今日やりましたけど、市長も19番等とおっしゃったそうですので、そういうわけでご理解願いたいと思います。     (何事か呼ぶ者あり) ○議長(小林チイさん) 11番、高野光二君。 ◆11番(高野光二君) 議事進行に議事進行をかけるのですが、これは議会運営委員会としての確認事項です。一般質問をより市民にわかりやすくするために、これは議会運営委員会できちっと確認している事項です。  ですから、その中で何番議員に同じという発言をすることは、それは郡議員がおっしゃるとおりで、それは生きていることですが、その日の前任者が発言したことについては許す。それは、その当日においては、そうではなくて市民にわかりやすくしていただくために、それは当然説明すべきだろうと。これは議会運営委員会の確認事項です。それはできるだけ、市長が丁寧に説明するという方法が望ましいと思います。 ○議長(小林チイさん) わかりました。同じことを、長々と説明するのも大変だと思いますので、昨日の何番議員と答弁は同じなんだけれども、ごく簡単に答弁していただいたほうがよろしいということで、よろしいですか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小林チイさん) それでは、一般質問を続行いたします。  1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) 地域が潤い活力と元気のあるまちづくりについてですけども、中項目(2)、スポーツ施設の周辺整備についてお伺いします。小項目①、原町運動公園周辺の道路の整備についてですが、桜井の野球場並びにサッカー場、北側の新田川堤防の道路の件に関しましてお伺いしたいと思います。  非常にあそこの土手のほうが、土手側というか、北側なんですけども、野球場のほうは、車を停めて非常に苦情も多い場所でございます。そういう面で、あの辺の道路の拡張などを計画しておるのかどうかお伺いしたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 原町運動公園北側堤防上の道路整備については、これまで桜つつみ整備事業により、河川管理者である福島県と共同で自転車歩行者道の整備を行ってきました。市道として整備を行う場合は、国道6号線の交差点改良が必要となり、国道側の拡幅等が伴うものと考えられます。  さらに、河川構造を侵す改良施工はできませんので、運動公園側への拡幅となって、本公園が都市計画決定された公園であるため、都市公園として面積要件変更が生じることから、拡幅改良については困難と判断しております。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) 今の建設部長のご答弁で拡幅は不可能ということでございますけども、あそこの国道6号線は、高見町交差点もありまして非常に交通の多い場所でございます。そういう面で、何年か前に道の駅の建設に当たりまして、あそこの4車線化という話もありましたが、その辺のお話というのは今はもうなくなったのでしょうか。お伺いします。 ○議長(小林チイさん) 建設部長。 ◎建設部長(大橋功君) 当然運動公園の連絡道ということでの関連する交差点改良ということでありますけど、なくなったということではございませんけど、なかなか周辺の地権者の方のご理解がまだいただけていないということで、国道でありますから、国のほうでは、地権者のご理解をいただく中で整備するということであります。  当面、そういったことで見守っているということで、これからもそういう時期がくれば、地権者との話し合いの中で整備がされるものとお聞きしております。 ○議長(小林チイさん) 1番、中川庄一君。 ◆1番(中川庄一君) 大変わかりました。理解いたしました。そういう面で、あそこの交差点も今後もそういう進め方をしていただければと思っておりますので、よろしくお願い申し上げまして終わりにしたいと思います。  大変ご迷惑をおかけしました。すみませんでした。
    ○議長(小林チイさん) これをもって、中川庄一君の質問を終わります。  ここで、議事の進行上、あらかじめ会議時間の延長を行います。                              (午後4時10分) ○議長(小林チイさん) 暫時休憩をいたします。                     午後4時10分 休  憩                     午後4時24分 再  開 ○議長(小林チイさん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  9番、渡部寬一君の質問を許します。  9番、渡部寬一君。          (9番 渡部寬一君 登  壇) ◆9番(渡部寬一君) 私は、市長選挙を目前にした12月議会で、前市長に対して一般質問をしております。その際、前市長に対してこの4年間は、あまりにも行き当たりばったりであったと言わざるを得ない。それは合併の将来を見据える事業、理念を貫く事業が極めて乏しい運営であったと。前市長の4年間は、合併協定の都合のいいところだけ金科玉条のごとく示し、大型事業を進めてまいりました。そして、それは市民の暮らしを顧みない4年間でもありました。桜井新市長を誕生させる必然性を内在していたとも言えます。  桜井市長は、生活優先、市民が主役を掲げてまいりました。ここに多くの市民が期待をし、市長に押し上げたのだと思います。私も、市長が掲げた具体的な公約の多くに期待をしているところでございます。  しかし、選挙公報での公約冒頭に掲げられております「市役所を株式会社南相馬市役所に変えます」につきましては、大きな疑問を感じてございます。異議ありでございます。この件では、多くの議員が一般質問で取り上げております。おかしいと感じたのは、私だけではないと思います。株式会社は、営利事業を営むための会社形態の一種であります。営利の追求、利潤追求が最大の唯一の目的です。そのためには、ひたすら効率の追求もいたします。  一方、地方自治の本旨は、住民の意思と責任に基づいて行政を行い、その基本は住民の福祉の向上にあります。営利の追求や効率性だけの追求では到底図れるものではありません。株式会社南相馬市役所は、そもそもの地方自治体の本旨と相反することになるのではないかと心配をしておりますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 株式会社南相馬市役所は、市民の生活優先の姿勢を基本としており、地方公共団体の役割である住民の福祉の増進を図ることと何ら相反することはないと考えております。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 私は、そういう意味では表現を変えるべきだと強く感じております。その思いを別な表現に変える。  さて、次の質問に入ります。小項目②、そのような中で、市民をどういう立場に置いて株式会社南相馬市役所にするのかが問題。市民を株主に置き換えて市政を進めることを考えているという答弁が繰り返されております。株主にもうけの一部を配当するとの立場なのでしょうか。株主は、株主総会において会社の基本的決定に参加できますけれども、会社の基本的意思決定の大部分は取締役会に委譲されており、株主総会にはごく限られた者しか残されておりません。また、持ち株に応じた権限しか認められておりません。南相馬市民は、南相馬市の主人公であります。株式会社の株主の立場とは異にするものだと思っております。株式会社南相馬市は、市民をどのような立場に置くのか改めてお伺いをいたします。主人公という立場で受け止めてよろしいのかどうか、この点についても確認をしておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 株式会社南相馬市役所では、市民は納税者として株主でありまして、公共サービスの受け手としての顧客でもあります。公共サービスの提供者でもございます。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 要するに主人公だという立場に立てるかどうかなのですが、質問を続けます。  株主でも、お客様でもなくて主人公だというのが本来のスタンスであるべきだと思っております。先ほども触れましたけれども、小項目③、効率最優先の問題に入っていきたい。株式会社は、利潤を追求するために効率性を判断基準にいたします。市政に置きかえますと費用対効果とも言うべきでしょうか。市政の運営をするに当たって、費用対効果も場合によっては物差しにする場合もあるんでしょうけれども、この費用対効果をあらゆる分野で物差しにしたのでは、たまったものではないと思いますが、この点についてお伺いをいたします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 株式会社南相馬市役所は、経営感覚を取り入れ市民から預かる税金を無駄遣いすることのないようムダ、ムリ、ムラの排除を徹底していくものでありますけれども、あくまでも市民の視点に立った生活優先のための行政運営の効率は高めていかなければならないと考えています。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 若干表現の違いはあるものの、次に行きます。小項目④、情報公開と株式会社の関係についてでありますが、市長は、公約の中に情報公開と行政の透明化を図っていくということをおっしゃっております。  さて、株式会社は、これはどこの会社を見ても情報のごく一部しか公開をしないのが当たり前のようになっています。この点で、情報公開と株式会社というのは矛盾をするようになると思っていますが、どのように理解したらよろしいのかお伺いをしておきたい。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 株式会社南相馬市役所のコンセプト、理念は、株式会社の経営理念をすべて取り入れるものではなく、市民は、株主であるとともにお客様であり、職員には、市民の奉仕者として使命感と誇りを持って、市民サービスの充実に取り組んでほしいという市民サービスの向上と、職員の意識改革を施すものであります。  また、市民生活最優先の市政を実現して、市民の満足度を向上させるためには、市が保有する情報を可能な限り、積極的に公開して説明責任を徹底することも重要なことであると考えております。  したがいまして、市役所の株式会社化と情報公開の推進、説明責任の徹底は何ら矛盾するものとは考えてございません。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 矛盾はしますが、考え方は理解できました。問題は、この大項目1番の市長の基本姿勢の問題で再確認をしておきたいわけでありますが、いずれ地方自治の本旨は歪めないと。何よりも市民にしわ寄せをするような行政運営はしないと、絶対にないということが言明できるかどうか、最後に再質問という形でこの点の確認をしておきたいと思います。そうだ、そうでないとその一言で結構です。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 例示的に、品質管理をして、市民サービスの徹底を図って、株式会社化を目指してまいりました岩手県滝沢村の行政運営がございます。全国的に誇れる市民サービスを徹底されている行政運営だと考えております。そこで、株式会社化をすることによって、今おただしをいただいたようなことではなくて、あくまでも市民サービスを向上するという視点でとらえてございます。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 次に、大項目2、市長選挙の公約実現についてお伺いいたします。  中項目(1)、子供を大切にする南相馬市にしていく私の強い思いの角度から質問をいたします。小項目①として、私は、定例議会の一般質問でほぼ毎回子供の医療費無料化年齢の引き上げを求めてまいりました。少子化が深刻になり、その上暮らしがそれこそ容易でなくなってきている中で、子供の医療費無料化年齢引き上げの市民の願いが大きなものになってきております。  しかし、市長選挙を目前にした昨年12月議会の一般質問で、私の質問に対して前市長は、まったく前進が見られない答弁に終始をしておりました。ところが突然、選挙告示直前になりまして、市民の願いに抗しきれないと判断したのか、私の質問にまいったのか、というのは別問題ですが、一番は市民の願いに抗しきれないと私は思った。市民の願いを真っ正面から受け止めると思われたのでしょう。渡辺一成前市長の公約にも中学校卒業まで医療費、月千円以上を公費負担にすると掲げざるを得なくなったようでございます。私は、「よし、やった」という思いと同時に、12月議会の私への答弁は何だったんだとおもしろくない思いもいたしました。  一方の桜井新市長の公約では、千円の自己負担を求めることなく子供の医療費無料化を中学生まで引き上げますと明確に掲げられました。それも選挙公報では、太字で記載をされている。すぐにでも実現するという強い覚悟があることがにじみ出ておりました。隣の相馬市では、この4月から実現されることが明らかにされていますから、なおさら実現をする思いが強いと感じられたものでございます。  ところが、何と当初予算にはまったく進展がありません。いつまで実現するのですかということで明らかにしていただきたい。この質問に対しましては、既に今議会の一般質問で質問がありまして、できるだけ早い時期にとしております。今議会冒頭の市長の提案説明でも肉付け予算の編成までに拡充策の導入プログラムをまとめると言っておりますけれども、問題は、できるだけ早い時期というのはいつなのか。年度内ということなのか、6月にはということなのか。あるいは、2年後なのか、3年後なのかということなんです。その点について具体的にお示しをいただければと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 今ほどおただしの中学校就学児童への引き上げの実施時期につきまして、13番議員等からの質問もありましたので、そこで答弁させていただきました。  今おただしのように、いつまでに実施をするのかということにつきましては、私も所管に調査をし、実施時期を早めるようにということを申し述べてございます。そこで、先の答弁でもご報告申し上げましたように、段階的な実施を視野に入れながらも平成22年度内実施に向けて、できる限り早めるように検討してまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) ぜひ早く実現をしていただくことを強く申し上げておきたいと思います。  この問題では、再質問いたしますが、揚げ足を取るつもりは毛頭ございません。細かいところに気がつく性格なんです。本議会冒頭の市長提案説明をよくよく読んでみますと、入院に係る医療費の無料化だけ引き上げるというふうにも取れる表現になっているんです。そうしますと、通院はどうなるのでしょうと心配になってきた。細かいところに気がつくんです。この確認をしておきたいんです。入院、通院とも導入をしていくということで検討しているととらえていいのかどうかだけ確認をさせてください。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 今おただしの中学生の入院及び通院の医療費の無料化の実施時期につきましては、先ほど申し上げましたように、段階的な実施も視野に入れながら、できるだけ早い時期に実施できるように検討するということでございます。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 提案説明を精査をする際も、私のような細やかな繊細な性格の方でも誤解を招かないような表現になっていくとなおさらよろしいのかと思っております。  次に、小項目②、公約には、教育現場を支援することも入ってございます。歓迎をしてございます。前市長が、昨年11月に示しました予算編成方針では、すべての事業に対しましてマイナスシーリングで臨んで、修繕費等では20%削減を求めてございました。このため、学校の現場では、必要な修繕でもあるにもかかわらず、予算要求ができない事態となって職員が困っているという状況を私もかいま見てございます。何よりも、子供たちの健やかな成長に支障を来すことにつながらないかと心配をしております。  新市長には、これらの実態をきちんと把握をしていただいて、公約実現に向けた対応をされることを強く期待をいたします。  さらに、2010年度当初予算では、建設費は別といたしまして小学校費、中学校費とも、さらには学校管理費、教育振興費とも前年度予算額を下回っているんです。骨格予算のみならず、いただきました資料によりますところの肉付け予算を見ても、この肉付け予算を全額実施をしても前年度予算額を下回るということで、修繕費なりそういう事業というのは、毎年同じ繰り返しではありませんから、時の状況、その年度、年度によって大きく変わっていく可能性は十分にあるということも承知の上で申し上げております。  いずれ、学校現場で困らないような対応策、公約実現に向けた対応をすることを期待をしているわけでありますが、基本的な考え方を市長からお伺いしておきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 平成22年度教育委員会関係予算につきましては、予算編成方針のとおり骨格予算のみの計上であることや、中央図書館、耐震改修工事等の大規模建設工事が終了したことに伴い、約25%減少しております。  しかし、総体的には、一部を除いて昨年並みの予算計上を行ったところであります。また、今後の大規模な修繕改修等につきましては、年次計画で対応してまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 既に前の質問で申し上げてきましたけど、耐震改修とか建築とかいう分野は除いて学校管理費、教育振興費ともに下回っていると。肉付け予算部分を入れてもさらに下回るという問題があるわけでして、学校現場の状況を見て、よく見ていただいて、まさに市長公約に掲げられた教育の現場を支援するという立場で奮闘していただくことを期待をするという質問でありますから、改めて市長、自分の言葉で結構ですからお伺いしておきたい。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 先の答弁でも申し上げてまいりましたけれども、あくまでも教育というものを大切にしながら、今回は、学校等に対しても人材を配置してまいりたいということを掲げてございます。私は、そういう意味からは教育を支援していくという立場での予算編成をしてまいるということでありますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 現実に私も現場に行きまして、修繕費等で困っている実態を見ておりますので、さらに現場を支援するという立場で奮闘していくことを期待して次の質問に入ります。  中項目(2)として、市民の生活を応援する南相馬市にしていくための公約実現についてでございます。この問題では、国民健康保険税にかかわって絞って質問をいたします。小項目①は、高すぎる国保税を引き下げることについてでございます。2010年度南相馬市国民健康保険特別会計予算書を見まして、私は驚きと落胆を禁じ得ませんでした。それは、国民健康保険税の医療給付費現年課税分の収納率を89.88%と見込んでいることに対してです。前年度の当初予算では90.29%を見込んでいたのが、2010年度ではとうとう8割台、80%台に落ち込んでしまいました。滞納繰越分の収納率も12.94%しか見込めません。前年度予算時の19%を大きく下回っているんです。現年課税分と滞納繰越分を合計した調定見込額に対する収納率は66%しか見込めない。徴税を担当する部署で、最大限の努力をしてのこの数字でしょう。私が所属する、文教福祉常任委員会で収納率を上げろということを声高に叫んだとしても簡単に解決できる範疇ではないと思っております。その根本に高すぎる国保税という問題があるからだと思います。南相馬市のホームページに2009年度の国保税の計算例が載ってございます。世帯主の営業所得150万円、妻の給与所得50万円、父の年金所得100万円、子供1人は学生で所得なしの想定の4人家族で計算されているんです。所得合計300万円。この場合の医療分の課税額が25万1,600円、後期高齢者支援金分の課税額が8万1,600円、介護分の課税額が4万3,700円、合計額の国保税は37万6,900円なんです。家族全員の所得の合計が300万円の中で13%もの国民健康保険税になっている。まず、率直な市長の所感をお伺いしたいんです。この数字だけ見て、果たして今の国民健康保険税の内容が払える水準の保険税だと思えるかどうか、この所感だけお伺いしたい。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 市長の所感ということでありますけれども、国保税の引き下げについてということでありますけれども、視点を変えまして、私からご答弁申し上げたいと思います。  平成21年度の県内の13市の国保税の比較でありますけれども、算出係数が所得200万円、そして固定資産税が5万円、家族4人の場合ということでありますけれども、一番年税額が高額なのは相馬市で38万2,500円、2番目が伊達市で37万4,700円、そして南相馬市は8番目の34万8,300円になっております。  所得に対する国保税が高いということでありますけれども、県内13市を見ましても南相馬市だけの問題ではなく、国保税全般にわたりまして、国保税が高額になっていると受け止めております。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 県内の比較をしたいという思いは十分にわかりますが、私がお聞きしたいのは、県内の比較ではないんです。南相馬市民が少ない所得の中で多くの国民健康保険税を払わなければならないという実態にある。もう払える水準の保険税ではない。能力を超えての国保税になっているということなんです。その1点に絞っての所感がどうなのかということで市長にお伺いしたかったわけであります。そこで、市長も同じ考えだという立場に立って、さらに質問をいたしますが、払える能力を超えている国保税になっている問題の最大の原因が国にあるのだと思うんです。国保会計に対する国庫負担を引き下げてきたんです。1984年には、国庫負担の割合が49.8%、約50%だったんです。この国庫負担率が、2007年度で見てみますと半分の25%までに下がってきているんです。この間に1人当たりの保険税が約2倍になっている。まずもって市長は、国に対して国庫負担率を引き上げることを強く求めていただきたいのです。  特に、一昨年の国会で後期高齢者医療制度廃止法案を出したときに、民主党の提出者でございました鈴木議員が、市町村国保について9千億円弱の予算措置を我が党が政権をとった暁にはさせていただくとおっしゃっている。  ところが、実際に政権について最初の予算では、失業者の保険税軽減への財政措置40億円が入れられただけにとどまっているんです。民主党からの推薦を受けた桜井市長、民主党に太いパイプを持つとおっしゃっておられると思いますけど、桜井市長は、民主党中心の政府に対して、国民健康保険への国庫負担を大幅に増額するように強く強く求めていただきたい。いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) ただいまのご質問でありますけれども、国庫負担を大幅に増額するように求めることについてということでございますけれども、平成21年5月の第156回東北市長会総会に、本市から提出議案として国保制度における財政措置の拡大を要望してきたところであります。引き続き、持続可能な国保制度の健全財政を確保するためにも、県、全国市長会を通じて国に負担増を求めていきます。  なお、この要望内容でございますけれども、医療給付費に対する国の負担割合の引き上げ、さらには特定検診保健指導に係る負担金の増額と、検診実施率による後期高齢者医療支援金の軽減措置の撤廃、そしてさらには、国保税の統一的な減免制度の創設といった要望内容でいたしているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 先ほど申し上げましたように、市長から改めて力強い考えをお伺いしておきたい。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 今、市民生活部長から申し上げましたように、そういう形で要望してきていることは事実でございますので、今後とも、健全財政に向けて国県補助についても要望してまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 南相馬市独自にも国保税引き下げの緊急対応をしなければならないと考えているところでございます。2009年度の国保決算の見通しも間もなく出てくるものと思いますけれども、私は、剰余金が必ず出ると思っております。この出てくるであろう剰余金は、全額を2010年度国保税の減税に回すことがまず第一。  さらに、現在国保税を取りすぎて余ったお金がとってあるいわゆる基金でありますが、確認しましたところまだ1億800万円あるそうですが、予算上は1回取り崩すということになっていますので。そういいますと計算上は5,800万円。この基金を取り崩せば1世帯当たり約5千円の減税ができる計算になります。そして、一般会計からの法定外繰入を行って減税をするということも、今この大変な状況だからこそ求められているのではないかと思いますが、市長いかがでしょうか。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) まず、剰余金の部分でありますけれども、国保会計におきましては、歳出に見合う歳入の確保がなかなか難しいということで、単年度決算についてもこの赤字の状況であります。この赤字補てんにつきましては、基金の取り崩し、あるいは前年度繰越金をこれまで充ててきました。平成22年度国保特別会計におきましても、剰余金が生じた場合については、6月の本算定に見込みながら進めていきたいと考えているところでございます。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 国保税を引き下げるという緊急対応を考えなくてはならないのではないかということで市長の見解をお伺いします。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 国保会計というのを維持していかなければなりません。  したがいまして、今議員おただしのような方向性は持ちつつも、国保会計を維持することなくして市民の健康を守ることはできませんので、そういう対応を今後とも図りつつも、国保会計維持のために努力してまいりたいと考えてございます。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 私は、国保会計を壊せなどということは一言も言っていない。そもそもの問題は、国保が崩壊をするようなことを招いているこれまでの国のあり方、そこに大きな問題があって、私ども南相馬市などの市町村では大変な苦労をしているんです。その中で大きな問題なのはやはり、国にあるけれども市町村としても、南相馬市としても市民の暮らしをなんとか助けるために、国保税の引き下げの努力をあらゆる角度からやろうではないかと。そのためには、一般会計からの繰り入れも一定程度考えなくてはならないのではないだろうかということを申し上げているんです。  そして、国保の会計を維持しながら市民を応援するということをやろうではないかということなんです。改めて市長にお伺いしますが、私は、東北では一般会計からの繰り入れ、基金安定分は別です。職員給与も別、その医療費の給付費にかかわって、ここに一般会計から繰り入れないという、東北では何か横並びしているんです。まじめすぎるんです。結果として東北の国保税は高い。西日本に行きますと法定外の繰入金は当たり前になっているのです。今日は、京都府の15市の繰入状況一覧を持ってきておりますけれども、南相馬市とほぼ同じ加入世帯、加入者数を持つ福知山市では、基金安定分を除く一般会計繰入額が3億2千万円、1人当たり繰入金は1万5,827円、その分減税になるという形でやっているのです。国保の実態が、実質が崩壊寸前にある中ですから、私は、一般会計からの繰り入れということも考慮しながら、国保の会計維持に市民の生活応援にやっていくべきではないかと思いますが、市長の見解をお伺いします。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 一般会計からの法定外の繰り入れということでありますけれども、これはいろいろと考え方があるのかなと思います。まず、1つ目でありますけれども、国民健康保険は独立したいわゆる特別会計である。このことをまず基本ベースに考えなければいけないのかなと思います。そのことを踏まえて考える場合でありますけれども、国保に加入していない市民の方に負担をしていただくということになります。  さらには、今調整交付金におきまして、健全財政に努めるということで、特別調整交付金というものがございます。この特別調整交付金につきましては、南相馬市では毎年のように1億円が交付されているという実績にもなっております。この特別調整交付金については、法定外の収入を国保会計に収入とした場合には、財政力に余力のある市町村とみなされるということで、交付金が減額になる可能性が高いということでございます。  こういったことを踏まえまして、一般会計から国保会計に繰り入れた場合でありますけれども、これは単年度だけではなく、次年度以降の法定外繰り入れが必要になりますので、特別会計としての健全性といった視点から確保ができなくなってくるのかなと考えております。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 市長から直接答えられないのは、なかなか残念でありますが、国保の加入者以外の人に申し訳ないから金が使えないという論法は、私は間違っていると思うのです。そもそも政治というのは、金がある人からはいっぱい、金のない人からは少しだけ出してもらって、税金を出してもらって押しなべて最低限の暮らしをしましょうと。生活基盤をつくりましょうよというのが政治なんです。そうなれば、今の苦しい状況の中でどういうお金の使い方をするかということは、国保の加入者しか恩恵をこうむらないから、一般会計から出さないなどということはあり得ない。そうしたら、日本の多くで、数多くの市町村で国保の会計に一般会計から繰り入れてるということはあり得なくなってしまう。私は、南相馬市の南の端っこのほうに住んでいますけれども、鹿島のほうの通らない道、一生通らないかも知れない道がいっぱいあります。その通らない道をつくることは、我々は通らない道なんだからあんなのは不公平だとこういう論法は成り立たないのです。みんなで良くしようというのです。  ですから、そういう論法は破綻しているということを改めて申し上げておきますし、交付金の減額になる可能性があるというのですが、もう収納率が80%台に落ち込んでいる中でそんなことは言ってられないと思うのです。  そこで、次の質問に入ります。小項目②、国保税が高くて払えないと、収納率が下がると、そうなるとなんとか払っている人の国保税を上げるんです。これが国保の仕組みなんです。さらに払えない人が増えるんです。国保の加入者も、税金を納めろ、納めろと言っている市も、職員も大変な思いをしてるのです。国保税を払えない実態になった市民に対して、南相馬市国民健康保険税減免取扱要綱というのがある。ところが、この要綱によって減免をされたという例は、火災によって昨年度1件、今年度1件しかないんです。この要綱を積極的に活用していない実態というのがあるんです。活用を積極的にすべきだと考えますが、市長の見解を求めます。  また、この要綱は、使い勝手がまことによろしくない。読みようによっては、生活に必要な資産まで処分をしてからしか該当しないことになるんです。火事になってなくなったというときしか該当しない。資産がある人には該当しないという書き方になっているんです。要綱の改正も、私は必要だと思っているんです。条例とは違いまして、市長の判断で決めることもできる要綱ですから、すぐにでもできるはずなんです。本議会冒頭の市長提案の説明の中で、市長は堂々と税負担の軽減などの支援制度の創設を検討するとありました。市長も、私が今言ったことの必要性を十分に認識してこのような説明をしているんだろうと思います。この観点での考えもお示しをいただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 減免要綱の改正の質問でありますけれども、この減免要綱におきましては、生活が著しく困難となった場合については、利用し得る資産及び能力を図っても、国保税の負担力に欠けると認められる場合、免除決定をしております。この要綱の改正ということではなく、今ある国保税の減免取扱要綱について、使い勝手を良くするために、減免の活用につきましては、市といたしましても広報とか、あるいはホームページの活用とか、納税相談等の窓口相談において、この減免制度の周知を図りながら、積極的な活用について減免取扱要綱を基本としながらこれから対応してまいりたいと考えております。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 利用し得る資産の処分をしてから出直してこいという形の減免要綱になっているんです。これは、ぜひ使い勝手のよろしいといいますか、本当に市民が困っているということにきちっと対応できる要綱にきちっと直していくべきだろうし、今お話のあったように、きちっとその趣旨を市民に徹底をしていくということが必要だと思いますが、さらに突っ込んで小項目③、資格証明書の発行をやめるべきだという質問に移ります。  高すぎる国民健康保険税を払えない人に対して、保険証を取り上げて資格証を発行してございます。資格証だと医療費の10割を払わなければならないので、病院には行けません。行けないわけでありませんが、10割払わなくてはならない。実際に調べた機関によりますと、資格証発行世帯では、受診率が病気になっても行けないということから10分の1しかない。いよいよ病院に行ったときには重篤な事態になっている。保険証を取り上げられた上厳しい催促で、自殺に追い込まれるという事態が全国の中で起こっております。  南相馬市にも、表面に出ていないだけで深刻な事態になっていることには変わらないと思っています。特に、南相馬市では、県内の59市町村における昨年6月1日現在の資格証明書の交付世帯調査内容を見ますと、特に厳しいということがわかってまいりました。資格証交付ゼロが17市町村、資格証交付の世帯が一けた台で、実質的に交付をしていないのに等しいのが10市町村ある。合計で27市町村なんです。全部で59市町村ですから、県内の約半数の市町村では、資格証の交付を実質的にしていません。  南相馬市ではどうかと。1万1,264世帯の加入に対して475世帯に資格証を交付していると、このときに。交付率は、国保の加入世帯の割合で言うと4.2%に及んでいるんです。県内では13の市がありますけど、この13の市の中で、相馬市の6.5%の交付率に次いで2番目に高い。こんなことで隣同士でトップ争いをしているのではどうしようもないと思っています。  まずこの実態について交付率が非常に高いということについて、市長はどのように思われますか、率直な所見をお伺いしたい。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 国保資格証明書については、平成21年1月から中学生以下の被保険者には、資格証明書に代わり短期保険証を発行していますが、市としては、国に先駆けまして、平成22年4月から短期保険証の発行年齢を高校生世代まで拡大を予定しております。  資格証明書の発行については、今後も国保税の収納機会の確保と被保険者間の負担の公平を図るため、適正な資格証明書の発行に努めてまいりたいと考えております。  南相馬市のこの資格証明書、今ほど渡部議員からもありましたように、482世帯ということで、率にしますと4.39%となっております。  この資格証明書についての考え方でありますけれども、資格証明書の発行につきましては、過年度に滞納がある方で再三の勧告とか、戸別訪問とか納税相談、こういったものを通じまして、そして一定期間の猶予を与えまして手続きを踏んで発行をしているといった状況でありますけれども、被保険者の受益と負担の原則と申しますか、負担の公平化といった視点からも、国民健康保険制度そのものを安定的に堅持していくためにも、資格証明書の発行については、こういった手続きを踏まえての発行は、ある意味ではやむを得ないというか、そういった発行になってくるのかなと考えております。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 面倒くさい答弁はいいんですよ。私が質問したことに対して率直な所見を求めてるわけですから、率直な所見だけ答弁してもらいたいんです。  そういうことで、先に行きます。資格証を発行しているのは県内で半分しかないんですよ。この半分しかない中で相馬市と南相馬市がトップを競っている。こんな不名誉なことがありますか。結果として、南相馬市は、機械的な資格証明書の発行になっているとしか思えない。南相馬市国保税滞納者対策要綱というのがある。第6条には、こうなっているんですよ。滞納者に対し、督促、催告等を通じて滞納の事実並びに法令及びこの告示による滞納者対策を実施する旨を口頭または文書で十分に告知するものとする。ここは特別な解釈はいらないでしょ。ただ、十分にと言っているんですよ。第2項では、滞納者と直接接触する機会を設け、十分な納付相談、指導を行い国保税の納付につながるよう努めるものとすると定めているのです。滞納者と直接接触する機会を設けと明確に定めているんです。滞納者といえども主人公は市民だという立場での定めになっているんです。十分な納付相談をすることになっているんです。  さらに、第4項では、この告示による滞納者対策の実施に当たっては、関係部課間の連絡調整を十分に行うものとする、との定めなんです。滞納している世帯には、何らかの深い事情があって、市役所とあらゆる関係部署の力を使って救援をする、応援をする手立てを尽くすべきであるということを想定しての要綱なんですよ。こういう対応をしていますか。関係部課間の連絡調整「そちらの課でも納めてないでしょ、そちらの課でも納めてないでしょ」そんな調整ではないんです。こういう生活実態にあるから、これを救済するには何か方法はないかという連絡調整を十分に行うということを想定した要綱なんです。それをやっていますか。私は、この滞納者対策要綱というのはよくできていると思うんです。評価できると思っているんです。この要綱に沿って対応すれば、不幸な事態、資格証明書の発行というのは相当回避される。市長の率直な所見はいかがでしょうか。率直な所見。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) 大変、厳しい質問で、資格証明書の発行については、今質問があったわけでございますけれども、市といたしましても、資格証明書の発行について、ただ機械的に資格証明書を発行しているといった状況ではありません。被保険者といろんな意味で納税相談とか、そういったものを通しながら対応しておりまして、例えば、資格証の世帯でも病気とか、あるいはけがなどで治療が必要な場合とか、こういった場合については、申し入れを受ければ短期証に変更して発行するなど、こういった部分で被保険者に対しまして資格証の発行を一方的に市から機械的に発行しているといった取り組みはしておりませんので、ここのところはご理解いただきたいと思います。  あわせまして、やはり国民健康保険制度をこれから健全化、そして堅持していくためにも、負担と公平の部分はきちっと対応しないと持続可能な国保制度はなかなか難しいのかと、私は思います。  したがいまして、いろいろとこの資格証の発行について問題、課題等があるかも知れませんけれども、やはり公平、公正にこの国保制度をこれから運営していくんだといった思いと視点で、今、取り組んでおりますのでご理解いただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 理解できないんですが、なんで南相馬市が、資格証明書の発行率がこんなに高いんだということについては何ら答えられていない。5日前の3月6日、参議院の予算委員会で、日本共産党の小池政策委員長の質問が行われております。小池参議院議員の保険証の取り上げ問題の質問に対しまして、長妻厚生労働大臣は、今年7月からは高校生までの方については、保険証はもう取り上げないということにいたしました。後期高齢者についても実質的に保険証を取り上げることはやめましょうという通知を出しました。と答えた上で、さらに、大臣は、それ以外の方に対しては、払えるのに払わないということが本当に証明できた場合以外は、慎重に取り扱っていただきたいということをお願いしているところでありますと答弁しているんです。払えないという証明ができた場合ではないんですよ。払えるのに払わないということが証明できた場合以外は資格証を発行してはならないという言い方をしている。  厚生労働大臣の答弁に沿った対応がされていますか、されていない。もう答弁は求めません。資格証の発行がどんどん増えているけれども、その増え方に対して、南相馬市でももちろん、全国的にも収納率は下がっているんです。まさに資格証明書の発行は、滞納対策としては破綻しているんです。  先ほど申し上げましたように、福島県内の約半分、多くの市町村のように十分な納税相談、十分な生活応援、支援相談を行って資格証発行をやめるという方向を努力していただきたいんですが、この点についての所感だけ求めます。 ○議長(小林チイさん) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(志賀敏伯君) まず、資格証明書の関係で、後期高齢者の関係でありますけれども、南相馬市におきまして後期高齢者の該当者に対しては、資格証明書は1件も発行いたしておりません。  したがいまして、国に準じたようなそういった形での取り扱いを行っております。  再三にわたって納税相談とか、こういったことを言われておりますけれども、資格証明書を発行するまでの経過がございます。滞納している方におきまして再三の勧告、あるいは戸別訪問、そして納税相談などにおいて面談のできない方というか、もういろんな手を尽くしても、本人と直接会うことができないといったケースの方々について、やむなく資格証明書を発行している。これが実態でありますので、全然納税相談もしないで、資格証明書を発行しているとかそういうことではありませんので、ここのところをご理解いただきたいと思います。 ○議長(小林チイさん) 9番、渡部寬一君。 ◆9番(渡部寬一君) 答弁になっていないといいますか、南相馬市だけ、これだけの率で会えない市民がいるなんていうこと自体が異常なんです。そういうふうに思ってください。  次に、中項目(3)、市長の公約実現のための財源についてお伺いいたします。  市長の公約実現のために、これまで前進させてきた市民に必要なサービスがやめられたり、一様なマイナスシーリングで後退してしまうことになれば元も子もないと思いますし、市長もそのように受けとめていると思います。財源をどこに求めるかは、極めて重要であり、市長給料のカットは公約実現のための一助だと思っておりますが、全体の金額からすれば、極めて少ないわけであります。市長の公約で示した新市建設計画550億円の見直しこそが必要だと考えます。この見直しのスタンスをどこに置くのか、どの部分にどのような見直しをしようとしておられるのかお伺いをしたいわけでありますが、前の質問者もこの点について一定程度触れられておりますので、私は、小項目②、環状1号線に絞ってだけ最後にお伺いしておきたい。  最大の無駄な事業は環状1号線であります。昭和23年につくられた総延長6,670メートルの環状1号線計画に基づいて、そのほんの一部約700メートルだけに23億円を投ずるまったく新しい道路建設であります。昭和23年ですから既に62年経っている。同じ寬一の私は昭和28年生まれですから57歳で大体62年。この計画をいまだに引きずっている。そして残りの延長はいつできるかもわからない。行きどまりの道路に23億円投ずると言っているんです。当面の環状1号線建設の目的をいろいろ言っていますけど誰も信じていない。  2009年度の市民意識調査の都市基盤整備で重点を置く事業の設問に対して、歩行者・自転車にやさしい道づくりを41%の人が望んでいる。計画的な道路網の整備は22.9%が望んでいる。環状1号線などの都市計画道路の整備と答えた人はたったの6%なんです。ほとんどの人が望んでいない建設道、現在買収も進んでいる平成通りまでの道路建設にとどめて、その先を見直していけば、私ども日本共産党議員団で試算をしましたら、約10億円の節減ができることがわかりました。この10億円を生かした市民の暮らし応援の市政を実現したいと思いますが、いかがでしょうか、市長。 ○議長(小林チイさん) 市長、桜井勝延君。 ◎市長(桜井勝延君) 環状1号線の整備事業につきましては、平成17年度より事業に着手して地域の住民や地権者の理解のもとに事業用地の取得を進めてきているところでございます。  この事業の完成により、広域公園東ヶ丘公園入り口、エントランスへの接続、アクセスと安全で円滑な都市交通の確保や、市街地からの避難道路としても大きな役割を果たすものと考えてきたところでありました。しかし、厳しい財政状況にありますことから、今後もより一層の事業コストの縮減を図るとともに、事業期間の延長も含めて検討していく考えでございます。 ○議長(小林チイさん) これをもって、渡部寬一君の質問を終わります。 △日程第2 議案の提出及び説明 ○議長(小林チイさん) 次に、日程第2、議案の提出及び説明に入ります。  議案第46号 工事請負契約の締結についての議案1件を議題といたします。  市長から提案理由の説明を求めます。  市長、桜井勝延君。          (市長 桜井勝延君 登  壇) ◎市長(桜井勝延君) 本日ここに、議案1件を追加提出いたし、ご審議をお願い申し上げる次第でございます。  議案第46号 工事請負契約の締結については、原一小屋内運動場改築建築主体工事について、関場建設株式会社と工事請負契約を締結するため、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により議会の議決を求めるものであります。よろしくご審議の上、御議決を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(小林チイさん) これをもって提案理由の説明を終わります。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  次の会議は明3月12日、午後1時30分から開くことといたします。  本日はこれをもって散会いたします。                    午後5時31分 散  会...